毒づきドクコのエンターショー3
『うぁぁぁぁぁぁー💦助けてー』とリコは水の中をくぐり抜けていく間ずっと叫んでいた。
『あなた、うるさい!お黙りなさい!』と言うとドクコは次の光の空間へと颯爽と移動していく。
『さぁ、着いたわ』
ふらふらのリコは目の前に広がる世界に思わず、
『え?ここは何!?』
目の前にたくさんのドアがあり
開けたり閉めたりバタン、バタンと音が鳴っている。
『ここ?ここはね、あなたのヒストリードアの部屋よ』
『ヒストリードア?』
『そう!あなたが生まれた時から今現在までの歴史ごとのドア。一番上が生まれた時、12個目は学生時代、それとあのピンクはあなたが成人した時のドア』
『え?私のヒストリー?』
『そうだってさっきから言ってるでしょ!あなたの恋愛観を形成したのがいつなのか、それをこれから巡っていくのよ。どこからその恋愛体質が生まれたのかを探すのよ!』
説明されたリコはただポカーンとドアたちを見つめていた。
頭の中が整理できなくてただ、ただポカーンと。。
この部屋はリコの過去全ての出来事が覗ける部屋になっている。
人間には思い出という言葉がある。
思い出は時に人を楽しませ、時に人を苦しめるものでもある。
そして恋愛観も過去の経験から生まれ形成されるのだ。
果たしてリコの恋愛観はいつ、どのようにして生まれたのか。。
次号につづく。。。
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