身体は本当にそれを望んでいるだろうか。
私は8年前に手術をした肩関節に対して、
「強化すること」(靭帯を復元するために筋肉をつけなさいと主治医に指導を受けていました)
そして
「可動域を広げること」(解剖学に詳しい先生に毎回望んでアジャストしてもらっていました)
ばかりを目標にしてきました。
それ自体は正しいことであり、
私なりに自分のためと奮い立たせて向き合ってきたんだと思います。
問題はこころで
「身体の弱点を克服し、元の柔軟な関節を取り戻さなければならない。」
自分の中でこのような「体を絶対的に服従させる」思いがあり、それが執着だったんだと気付きました。
冷静に自分の身体と向き合い、
心を場所と時間におき、
丁寧に呼吸をし、
ヨガをしていくと
「私の肩はそれを求めていない」
ということに気づきました。
「肩のあたりを意識しながら、そこからゆったりと呼吸してみる」
「そっと手を当ててみる」
「あなたはそのままでいい、と声をかけてみる」
そんな母親のような気持ちで肩と向き合ってみると、
少しずつではありますが、
硬さが解れたり、
触れている部分が息づき温まってくる感覚が生まれてきます。
もしかしたら私の身体に対する執着、
負のエネルギーを一手に背負っていたのが「肩」だったのかもしれません。
私はきっと今まで、みたくない部分に蓋をしていたんですね。
挑戦や変革の前に、やっぱり「愛(自己受容)」なんだと。
そこにこころがなければ、ヨガではないんだと。
8年間、肩が私にして欲しかったこと。
だいぶ時間がたってしまったけれど、
それをこれからしてあげようと思います。