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SD → SDMの効果

Ⅳ:SD(サブドミナント)をマイナーにする、つまりⅣm:SDM(サブドミナントマイナー)を使う効果は、楽曲に切なさ、陰影、複雑さといった感情や雰囲気を加えることです。

サブドミナントマイナーを使う効果を具体的に見ていきましょう。

  • 切なさ、憂鬱な雰囲気の演出:

    • メジャーキーの明るい雰囲気の中に、マイナーコードがもたらす陰影が対比となり、切ない感情を呼び起こします。

    • バラードやメランコリックな曲によく用いられます。

  • 楽曲の深み、複雑さの増幅:

    • ダイアトニックコード(その調の自然な和音)の枠を超えることで、楽曲に複雑なハーモニーを生み出し、深みを増します。

  • 進行の緩急、変化の付け加え:

    • メジャーコードの連続の中にサブドミナントマイナーを挟むことで、進行に変化をつけ、聴覚的なアクセントになります。

  • モード感覚の導入:

    • サブドミナントマイナーは、ドリアンモードやメロディックマイナーといったモードの響きを持ち、楽曲に独特な雰囲気を与えます。

サブドミナントマイナーを使う際の注意点

  • 使いすぎると暗すぎる印象になる:

    • 曲の全体の雰囲気を考え、適度な量で使いましょう。

  • 他のコードとの組み合わせが重要:

    • サラウンドマイナーをどのコードと組み合わせるかによって、生まれる効果が大きく変わります。

    • 例えば、V7(ドミナント)との組み合わせは、緊張と解放感が生まれ、ドラマチックな印象になります。

具体的な楽曲での使い方の例

  • Mr.Childrenの楽曲: Mr.Childrenの楽曲では、サブドミナントマイナーが効果的に使われており、切ないメロディと相まって、楽曲に深みを与えています。

  • ジャズ: ジャズでは、モードチェンジとしてサブドミナントマイナーが頻繁に使われ、楽曲に複雑なハーモニーを生み出しています。



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