
モード・プログレッションについて(フリジアンモード)
フリジアンモードのバッキングについて
フリジアンモードは、その独特な響きとマイナーでありながらメロウな雰囲気が特徴のモードです。バッキングの構築においては、そのモード特有の音色を最大限に引き出すことが重要です。
フリジアンモードの基礎知識
スケール: マイナー・スケールで、メローで憂いを帯びた響きが特徴です。
特徴: ♭Ⅱの音色が特徴的で、メジャー・スケールのIIm(二のコード)とよく似ています。しかし、ルートの音(I)がマイナーであるため、より暗く深みのある響きになります。
コード: Im(Iマイナー)、IIm(IIマイナー)、IIIm(IIIマイナー)、IV(IVメジャー)、Vm(Vマイナー)、VI(VIメジャー)、VII(VIIメジャー)が基本的なコードですが、モードの性質上、VImやVIImを多用することもあります。
フリジアンモードのバッキングの作り方
ルート音: まずは、弾きたい曲のルート音を決定します。フリジアンモードは、ルート音によって雰囲気が大きく変わるので、慎重に選びましょう。
ベースライン: ベースラインは、コード進行に沿ってルート音を中心に動かすのが基本です。しかし、フリジアンモードでは、♭Ⅱの音を多用することで、モード感を強調することができます。
コード: コードは、基本的なコード進行に沿って弾きますが、フリジアンモードでは、VImやVIImを多用することで、より独特な響きを出すことができます。
リズム: リズムは、曲のジャンルや雰囲気に合わせて自由にアレンジできます。スイング感が強いリズムや、ゆったりとしたリズムなど、様々なパターンが考えられます。
装飾: トリルやスライド、ハンマリングオン、プリングオフなどの装飾音を加えることで、バッキングに動きと深みを与えることができます。
フリジアンモードのバッキングのポイント
♭Ⅱの音: フリジアンモードの最も特徴的な音なので、積極的に使いましょう。
マイナー・ペンタトニック: フリジアンモードは、マイナー・ペンタトニック・スケールと共通の音が多いので、ペンタトニック・スケールをベースにしたバッキングも効果的です。
モード・ミックス: 他のモードと組み合わせることで、より複雑で豊かなバッキングを作ることができます。例えば、ドリアンモードやフリジアン・ドミニアントと組み合わせると、ジャズっぽい雰囲気を出すことができます。
具体的な例
ジャズ: 緩やかなテンポのバラードで、メロウな雰囲気を出すのに適しています。VImやVIImを多用し、スイング感のあるリズムで演奏することで、ジャジーな雰囲気が出ます。
ロック: ヘヴィなリフを作る際に、フリジアンモードは独特のダークな雰囲気を出すことができます。ディストーションをかけて、パワフルなサウンドで演奏すると効果的です。
ポップス: メロディアスな曲で、哀愁のある雰囲気を出すのに適しています。マイナー・ペンタトニック・スケールをベースにしたバッキングで、キャッチーなメロディーとの対比を作り出すことができます。