Alt.とLyd.の完全代理関係について
オルタードスケールとリディアンドミナントスケールの完全代理関係について
オルタードスケールとリディアンドミナントスケールは、一見異なるスケールに見えますが、実は密接な関係があり、ある特定の状況下では完全に代理し合うことができます。
オルタードスケールとリディアンドミナントスケールの構成音
オルタードスケール: 半音階を1音ずつ積み重ねていくスケールです。全ての音がシャープかフラットで構成されています。
リディアンドミナントスケール: リディアンモードの第5音(ドミナント)をフラットにしたスケールです。第4音がシャープになっているのが特徴です。
一見すると、これらのスケールは全く異なる構成音を持っているように思えます。しかし、ある特定のコードの上で考えると、両者の間に驚くべき共通点が見えてきます。
代理関係が成り立つケース
オルタードスケールとリディアンドミナントスケールが完全に代理し合えるのは、ドミナントコードの上です。
例えば、G7というドミナントコードを考えてみましょう。
Gオルタードスケール: G A# B C# D# E F
D♭リディアンドミナントスケール: D♭ E F G A♭ B♭ C♭
一見すると全く異なるスケールですが、G7のコードトーン(G B D F)を基準に考えると、両方のスケールに共通する音が含まれていることがわかります。
なぜ代理できるのか?
トライトーンの共有: オルタードスケールとリディアンドミナントスケールは、トライトーン(半音と全音の組み合わせ)を共有しています。このトライトーンが、両方のスケールがドミナントコード上で機能する上で重要な役割を果たしています。
テンションの共存: オルタードスケールには多くのテンション(基本的なコードトーン以外の音)が含まれています。リディアンドミナントスケールも、#4という特徴的なテンションを含んでいます。これらのテンションが、ドミナントコードに独特の響きを与え、両方のスケールが自然に溶け込むことを可能にしています。
具体的な活用例
裏コード: G7の代わりにD♭7(裏コード)を使う場合、D♭リディアンドミナントスケールを適用することで、よりスムーズな進行を実現できます。
モードチェンジ: あるセクションでオルタードスケールを使用し、別のセクションでリディアンドミナントスケールを使用することで、曲に変化を加えることができます。
まとめ
オルタードスケールとリディアンドミナントスケールは、一見異なるスケールですが、ドミナントコードの上では完全に代理し合うことができます。この関係性を理解することで、より自由で創造的な演奏が可能になります。
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