新コレクションVeryLongAnimalsZとは(前編)
VeryLongAnimalsのこれまで
VeryLongAnimals(ベリロン)は2022年2月25日にスタートしました。
最初は創業者アーティストの私Akimが金欠を解消するために興味本位のノリで誕生した、この顔の長い動物のプロジェクトは、今では関連コレクション全てを合わせると数千を超えるであろうホルダー数、20ほどのゲーム、300を超える関連コレクション、音楽、アニメ、漫画、ドラマ、メタバース、カルビーやJリーグなど有名企業とのタイアップ、全国各地で100~200人規模にのぼるオフ会を何度も開催、毎日のあいさつvgmは国内外合わせて毎日数百人が参加(最高1,000回/日)、遥か西の地、アフリカを中心に1,000人を超える海外コミュニティの形成、海外有名プロジェクトコラボ、GENESISコレクション100体にして取引量131ETH、最高約低価格10ETH、などを達成してきました。世界でも類を見ない実績だと感じています!
ベリロンのコンセプトは、全てが短く終わってしまうこのブロックチェーンの業界、ひいてはこの世の中において、最も長くあろうとすることです。
そのコンセプトに違わず、この変化と入れ替わりの凄まじいNFT業界の中で、一年以上にも渡りコミュニティのみんなで常に新しいことを達成してきた「長い」プロジェクトになります。
VeryLongAnimalsのこれから
VeryLongAnimalsのこれからとして、次の三つのテーマを掲げています。
1. Play to Get
これは私の造語です。
アートやPFP系NFTの常識は「手に入れてから遊ぶ」というものです。お金を払って購入したら、いろんなユーティリティがついてくる。というものが多いです。そして大抵が、数千円を超えるなかなかの買い物になります。
これには明確な欠点があります。この方法によって集まりやすい人というのは、「お金を極端に多く持っている人」「値上がり目的での購入する人(投資家/投機家)」です。
※もちろんそういった方々がコミュニティに還元する価値も、非常に素晴らしいものです。
しかし一方で、上記のような方々は複数のプロジェクトのキャッチアップに忙しすぎることが多く、コミュニティとしては過疎気味になりやすいというのも現実です。
そして反対に「純粋にコンテンツが好きだが0.01ETHもの大金を払えない学生」「Web3にアグレッシブな発展途上国の人々」こういう人をコミュニティに巻き込むことが難しくなります。
ここで、このような人たちを多くコミュニティに迎え入れた時の熱量を想像してみてください。
それを実現するために、私たちは世界で初の「Play to Get: 遊んで手に入れる」という体験をみんなで構築しようと思っています。
なんと、NFTを手に入れるのにお金(暗号資産)は基本的には使わせない。という決定をしました。これの方式については業界で他の事例を知りません。
代わりに、「遊んだ分だけNFTが手に入れる可能性が高まる」という方式を採用し、コミュニティで遊ぶと獲得されていくポイント「ポテト」を支払うことでNFTを手に入れられる。とします。なおポテトはオンチェーン化を計画しています。
ところで、そのようにベリロンとして沢山遊ぶ時間はないが、NFTを手に入れたい。という人もいると思います。そういう方のために、二次流通があります。
コンテンツのファンで、コミュニティで遊ぶことが大好きな人が、まずホルダーになっていく。お金に余裕のある人は、二次流通で狙ってもらう。
それが最も綺麗な仕組みだと思っています。
2. Autonomous Worlds
フルオンチェーンゲームの文脈から、Autonomous Worlds(自律型世界)という概念が提唱されています。
フルオンチェーンゲームやAutonomous Worldsといった用語の理解についてはこちらが詳しいのでご覧ください。
Autonomous Worldsとは、ざっくり言うと、データや状態を全てブロックチェーンに記述し、その動作のルールをスマートコントラクトに表現していくことで、とある原理原則に基づいてコミュニティ主導でさまざまなWorld(ゲーム)が開発されていくというコンセプトです。
例えば、現実世界は物理や生物の法則があり、万有引力や遺伝などの絶対的な法則を起点に、さまざまな形の生産活動、友情や恋愛などの人間関係ゲーム、学問などが構築されていっていると捉えられます。
一方でテレビゲーム、例えばドラゴンクエストには、「モンスターを倒すとゴールドや経験値が手に入る。レベルアップしたり武器を買うと強くなる。」という独自の法則があり、ユーザーはそれに基づいてプレイを進めます。
Autonomous Worldsは、例えば現実世界にドラゴンクエストのルールを追加するようなものです。スマートコントラクトを使って「こういうことをすると、こういう資金や経験値(トークン)、アイテム(NFT)が手に入る」という原理原則を、世界中の誰もがアクセス可能なコンピューター上に定義します。
あとは、その原理原則に則ってどういう活動をするかはあなた次第です。冒険をして魔王を倒しにいってもいいですし、武器屋を営んでも、カジノをやっても、ぱふぱふおやじをやっても、カンタダになって悪いギルドを作ってもいいと思います。
ブロックチェーンの可能性は、現実世界に、とある独自のロジックを誰でも追加できることにあると考えていますが、それを使って壮大な遊びをやろうというのがオンチェーンゲーム、Autonomous Worldsです。また、これこそ真のメタバースと呼んでもいいと思います。
ところで、VeryLongAnimalsには300ほどの派生コレクションと20ほどのゲームがあり、これらがそれぞれコミュニティによって自律的に作られたWorldsであるとすると、ベリロンは世界屈指、ひょっとすると最大のAWとして発展していけると考えています。
AWは確実に次の波を作るコンセプトだと考えており、バズ前の良いタイミングでポジションがあれば、世界をリードするプロジェクトとして認知を得られる可能性が高いです。(DAOにおけるThe DAOやNouns DAOのようなイメージです)
AWには、複数の世界を繋ぐ原理原則が必要ですが、ベリロンにとってのそれは「ベリロンを楽しんだり貢献するとポテトが手に入り、ポテトを払うとベリロンのNFTが手に入る」というものです。
つまり、ポテトやベリロンNFTを通じて複数の派生作品やゲームを相互運用的に繋いでコミュニティを作っていく形になります。
このようにすると、以前に出したnoteで説明した「長さを楽しむだけで生きていけるデジタル上の国家」を形成することが可能になると思います。
ところで、これらの状態は現状フルオンチェーンで実現されているわけではなく、運営によるトラストフルなガバナンスとWeb2.0バックエンドによる部分が大きいので、厳密にはAWからは遠い状態です。
この点については段階的にオンチェーン化を進めるのがスマートだと考えています。なぜなら、立ち上げ期に不要な非中央集権化をすることは、ベリーロングな繁栄を妨げる可能性があるためです。
ビジョンはオンチェーン化にありますが、過程では必ずしもそうでないことをご理解ください。人間社会の歴史が共和制から始まっていないように、ベリロンも小規模なうちは少数で意思決定していくことが大事なのです。(そのうちAkimが打ち倒されて民主化すると思いますのでご安心ください)
3. Community LEGO
これも私の造語です。様々なカルチャーや国をレゴのように組み合わせることで、一つの新しいカルチャーを持つコミュニティに育っていくという意味を込めています。
VeryLongAnimalsは現在日本だけでなく、海外にもファンコミュニティを形成しています。 特に最近注力しているアフリカのナイジェリアでは、およそ1,000人規模のアクティブなコミュニティを形成しています。
世界中を移動しながら海外コミュニティを形成して学んでいることですが、国ごとの得手不得手の違いというのは想像以上に大きく、また組み合わせることで非常に面白いことが起きます。
例えば、日本にはイラストやゲームをその辺の素人が作れるという驚くべき特徴があります。少し前、Nouns DAOが日本コミュニティを立ち上げた時に、各国のコミュニティと比較して10倍くらいの二次創作が集まったと聞きました。
日本にはとんでもないレベルの創作カルチャーがあり、はっきり言うとかなりの異常事態です。一方で若年人口が減少を続けており、暗号資産も普及しておらず、コミュニティのボリュームとしては物足りません。
一方で、ナイジェリアには日本ほどの創作カルチャーはまだ育っていませんし、そもそもパソコンが普及しきっていません。しかし、人口が2億人ほどおり、平均年齢は驚異の18歳。暗号資産の普及率は30〜40%と言われています。
彼らのブロックチェーン産業への熱量は凄まじく、沢山の若くて活気のある人がいるコミュニティを育てるのにナイジェリアうってつけなのです。
この2国が交流するだけでも、日本でゲームやイラストなど二次創作が生まれ、ナイジェリアで沢山の人がそれを楽しむというコミュニティ構成が作れます。(もちろんナイジェリアからもどんどん創作が生まれているので、構成は変化・成長していきます)
ここに例えば韓国のような違う路線のクリエイティブが発達している国であったり、アメリカや中国のような資本家の多い国が混ざっていくと更に面白くなると考えています。
このようにして、これからのベリロンは様々なオリジンを持つ人が互いを補い合って、より国際的に大きなコミュニティへと発展していきます。
ちなみにこのやり方でもっとも成功したコミュニティはアメリカ合衆国です。
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以上、VeryLongAnimalsの今後の3つの展望をお伝えしました。二つの造語と、一つのほとんどの人が聞きなれない言葉で説明のボリュームたっぷりだったので、今回はここまでにします。
次のコレクションの具体的な情報につきましては、後編で紹介します。お楽しみに!
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