新コレクションVeryLongAnimals Zとは (後編)
前回は、VeryLongAnimalsのこれまでと、これからの方針についてまとめました。
今回は、新コレクションVeryLongAnimals Zの具体的な進め方について説明したいと思います。
コンセプト
VeryLongAnimals Zのコンセプトは、「コミュニティ活動の総合格闘技化」です!
今までのWeb3のコミュニティって、とにかくお金がある人が有利だったんです。
NFTプロジェクトにしても、DAOにしても、貢献した人に報いよう。という形ではあるのですが、同時に「お金で全て解決できる」ようにもなっています。
例えばプロジェクトにどれだけ貢献しても結局、その称号であるNFTはお金でしか手に入りませんし、DAOとしてトークンが配布されても、そのトークンは市場でいくらでもお金で手に入ったりします。
つまり、ただのマネーゲームになっています。
本来、人によってコミュニティに出せる価値というのは異なっており、スキルであったり、面白さであったり、時間であったり、あるいはお金だったりするのですが、今のWeb3コミュニティでは、ほぼお金が全て、みたいになってる印象です。
そうなると基本的には、お金がかなりある人でないと楽しめないでしょう。これが多くのWeb3プロジェクトが短命(=ベリーショート)を避けられない理由です。
Finance(金融)は「終わる」を意味する「fin」が語源になっていると言われています。
文字通り、お金の話って、とても分かりやすいので、分かりやすすぎるが故にすぐ終わってしまうのです。
多くのWeb3プロジェクトについて語るとき、結局、「で、いくら儲かったの?」で話が終わってしまうんですね。
なので、ベリロンではこれから、お金による貢献者を追い出すわけでは無いのですが、もっとお金以外の価値を出す人にも自然とスポットを当てるような仕組みにしていきます。
その方が、すぐ終わらない長い楽しみ方ができるからです。
つまり、お金だけでは無くてベリロンのあいさつを毎日してたらNFTがいつか手に入る。とか、二次創作やイベント開催を沢山したらNFTが沢山手に入る。みたいな世界観にしていくつもりです。
これが「コミュニティ活動の総合格闘技化」と呼んだ理由です。つまり、NFTを手に入れるために、お金を費やす方法もあれば、自分の持ってる他のものを出す方法もある。という形です!
最低限説明したかったのはここまで!
以下では詳細が気になる方向けに、細かい情報を公開していきます!
コレクション基本情報まとめ
チェーン: Ethreum
クリエイティブ:
画像ストレージ: 分散DB Arweave→フルオンチェーン化(後述)
発行数: 1,111
昨年末時点のGENESISホルダーにアンケートを実施し、オーダーメイド作品のエアドロップを実施
運営保有は1(Akimのみ)
原則、ポテトでのみ購入可能
発行は段階的に行う
FOTEISONを導入
二次流通手数料は基本ゼロ
シリーズの中での立ち位置
ベリロンは、GENESIS、ベリロンZと続き、今後もさまざまなシリーズを長く展開していく予定です。ベリロンZは、その中の一つになります。
GENESISはファウンダー&アーティストのAkimが思いつきで始めたまさしく偶然の産物とも言えるコレクションで、最も原初のコレクションになります。
Zは、前回語ったような明確な意図を持った、NFTを発行できるチェーンの中では最もブランドのあるEthreum上で発行される、長く愛されていくコレクションになります。
クリエイティブ
ベリロンZのクリエイティブは、基本的にGENESISのフォーマットから変更を加えません。32*32のピクセルアートで、顔の長い動物を描いていきます。普通はセカンドコレクションになるとクリエイティブのコンセプトを変えるのが普通だと思いますが、ベリロンではそうしないことにしました。
先ほど語ったZの次に生まれていくコレクションにおいても、同じフォーマットを採用する可能性は高いです。
この思い切った決断がなぜなのか、説明します。
ベリロンはダイナミックアイデンティティと言われるクリエイティブの手法を(知らなかったですが、専門家によると)採用しています。
ダイナミックアイデンティティとは、ある形式に従って複数生成的に作られていくブランドのアイデンティティのことです。ベリロンをアイコンにしたときの見栄えの良さや、ユニークさは皆さんご存知だと思いますが、今回のクリエイティブではこれを無駄に捨てることは無く、引き続き長くブランドを強化していくため、全く同じクリエイティブを採用するという決断に至りました。
次はベリーショートアニマルズですか!?!?という大胆予想をしてくださった方々、期待を裏切ってしまいすいませんでした。
テクノロジー
コントラクト
コントラクトは、ERC721をベースとしています。特徴的なのは、最初は外部ストレージに保存してある画像データを、後からフルオンチェーン化できるようにしてある点です。
また、これを可能にするためにトークンのメタデータをコントラクトオーナーが書き換え可能になっています。しかし、コントラクトオーナーはオーナー権をBurnすることができます。Burnした場合、メタデータの書き換えはもう誰にもできなくなり、仮に全てのフルオンチェーン化が完了した後にオーナー権をBurnすれば、誰にも変更が不可能な、ベリーロングに残るコレクションが完成するというわけです。
二次流通手数料は今回コントラクトで設定していません。OpenSeaの設定でつけることも想定していません。NFTコレクションの手数料が次第にゼロに近づいていくと予想される中で、僅かな手数料を貰うことと、ホルダーさんに還元することを天秤にかけてそう判断しました。
分散ストレージArweave
フルオンチェーンでない時点での画像は、分散ストレージArweaveに保存されます。Arweaveは、IPFSと比較してもより長い保存期間を保証する技術であり、選定しました。一度登録すると理論的には変更不可能なまま200年くらい残るそうなので、フルオンチェーンじゃないとしても既にベリーロングになっておりますのでご安心ください。技術の詳細な解説は省きますが、興味ある方は是非調べてください。
FOTEISON
TwitterやDiscordや専用WEBサイトでログインして、簡単にトークンを投げ合えるウォレットFOTEISONを導入します。
これにより、ポテトをもらったり渡したりする手段がグッと増えます!
例えば、トークンによるクラウドファンディング機能や、マーケットプレイス機能などが使えるようになっていく予定です。
また、前回のnoteで挙げたAutonomous Worldsの実現のため、様々なゲームを接続していくために用いられるハブにもなっていきます。
ベリロンZの入手方法
前回のnoteでも説明した通り、ベリロンZの入手方法には主に2つのやり方があります。
ベリロンのコミュニティポイント「ポテト」を使って一時流通で手に入れる。
二次流通で暗号資産(ETH)を使って購入する
また、NFTの発行と販売は1日数体で徐々に1,111体を発行していく形になります。
即決、オークション、ギブアウェイ、コンテスト形式など、様々な方法でポテトを使って手に入るようにするつもりです。
また、昨年末までにGENESISホルダーだった方はそれぞれ一体ずつ、オーダーメイドの作品がエアドロップされます。
ベリロンZの制作に貢献してくれた人にもいくつかお渡しする予定です。
ポテトを手に入れるには?
肝心のポテトを手に入れる方法は、また別途詳しく説明しようと思いますが、基本的にはベリロンを盛り上げてくださることで手に入ります!
具体的には以下のような方法があります。
TwitterやDiscordであいさつをする
ベリロンの作品を作る
ゲームを作る
イベントを開催する
Wikiに情報を追加する
などです。これらの活動を行なってツイートやDiscordで報告していただくことで、運営から配布されます。
また、ポテトは個人間でやりとり可能なので、投げ銭のように送りあったり、加盟店に入ることで自分の作品やサービスをポテトで販売したりなども可能です。
二次創作
ベリロンの特徴である自由な二次創作は、もちろんZでも可能です!
どなたでも、自由にベリロンの画像を使用したり、改変したりして配布や販売してください!
NFTでも、一枚絵でも、音楽でもゲームでも大丈夫です!
毎回許可を確認する方が大変です💦。勝手にやってしまってください!
※公序良俗の面でリツイートなど積極的に応援しない場合もありますが、詳しくはガイドラインをご覧ください!
いきさつ
以前のGENESISコレクションの終わりから、今回のコレクションを準備するのに、とても長い時間がかかっています。
とても長いので別に良いことかも、と思いつつ、そうなった経緯も説明もさせていただきます。
正直申し上げて、GENESISコレクションをやり終えた時点で、めちゃくちゃ疲れてしまい、数ヶ月の冬眠期間がありました。
その時は、Twitterと、ベリロンの被り物の写真撮影だけしていました。
アフリカのチャンスだけは逃したくなかったので、現地にまで足を運んでたりしていたら、思っていたより時間がかかってしまいました。
長く続けるために必要なことでしたが、説明不足になってしまいすいません。
僕は寝ているのにコミュニティはずっと盛り上がっていて、びっくりしました。本当にありがとうございます。
そして、今はそんな僕に協力いただけた方のお陰で、新しいコレクションをまた出せることをとても嬉しく思います!
ご協力いただいた方々
コントラクト開発
ロゴ
ドット絵クリエイター
トークンエコミクス設計アドバイス
他にも、沢山の方からのアドバイスや応援をいただけたおかげでリリースまであと少しとなりました。改めまして、ありがとうございます!
続報をお待ちください!
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