【note】特別区経験者試験の全体像+受験戦略を全て公開します。
最初に,特別区経験者採用試験の全体像を示したいと思います。
なぜ全体像を示すかというと,何をやるかを考える上で重要な情報だからです。言い換えると,戦略的に試験対策するための枠組みを把握する,ということになります。
試験の分類はおおまかに分けると,下記の6つとなります。なお,下記の試験の分類は,私が考える試験対策毎に整理したものとなります。他の分類と異なる点があるかもしれませんが,ご容赦ください。
<試験の種類>
①択一試験
②論文試験(職務経験型)※90分,1200~1500字,1題必須解答
③論文試験(政策課題型)※90分,1200~1500字,2題中1題選択解答
④面接試験(職務経歴書ベース)※面接官3人
⑤面接試験(職場事例問題)※2級職限定(1級職はなし)
⑥区面接(試験終了後に区ごとに実施する採用面接)
<戦略的な検討>
まず,上記6種類の対策をすればよいことが分かりました。
次に,上記6種類について,優先順位をつけてみたいと思います。
なぜ優先順位をつけるのかというと,受験生の時間等の使える資源に限りがあるからです。どこから,どのように着手するか,それを決めることが最終合格を狙う上では,かなり重要になります。
もちろん,ここで示す優先順位のみが正解で,それ以外の選択肢を採ったら合格できないということはありません。個々人の職務経験が異なるように,置かれている状況や持っている試験対策の経験値によって戦略はオーダーメイドにならざるを得ない部分があるからです。
ただ,別の戦略を採る上でも,今回,どのような要素を考慮して,戦略的に対策を検討しているかという点は参考になると思います。
<個別戦略>
今回は,受験を検討している方のために,基本的な戦略を示します。全てを文面に記すことはできませんが,エッセンスをご参考にしていただけると幸いです。
※ここに記載している情報をインターネットで公開することは,一部予備校関係者にいやがられるかも知れませんが,独学者にとって有益な情報ですので公開させていただきます。
①択一対策…確実に突破するラインとして,15点を狙います。可能であれば,20点程度に設定しておくことをお勧めします。理由は足切りラインを余裕で突破しておくことで,精神衛生面への影響を減らして,二次試験の準備をできるからです。
※択一試験は35題を解答します。昔は12点程度で突破できた年度もあったようですが,最近は徐々に合格ラインが上がってきていると言われています。ただ,正式に特別区から公表されているわけではありません。
※択一試験の得点は足切りとして用いられます。つまり,試験の最終合格の得点に寄与するのは,2つの論文試験+面接試験ということです。
②論文試験(職務経験型)と④面接試験(職務経歴書ベース)は,同時並行で対策することをお勧めします。
これは特別区経験者の試験スケジュールによるものです。
簡単に説明すると,7月中旬の試験申込の際に,職務経歴書を提出しなければいけません。そして,このときに提出した職務経歴書に即して,一次試験(9月第二週の週末)突破後の面接試験(10月最終週,または11月第1週の週末)は行われます。3名の面接官から,根掘り葉掘り聞かれることになります。
このため,職務経歴書を手抜きして提出すると,一次試験を突破したとしても,面接で高得点を狙うことが難しくなる可能性があるのです。(もちろん,そこから面接本番でリカバリーして高得点を狙うことも,しっかりと対策をすれば可能です。)
⑥の区面接試験対策は,試験合格発表後で十分です。区面接は合格上記②~⑤の試験対策をしっかりと行えば,実質的に対策になりますし,最終合格(11月第3週頃)後からでも十分間に合います。
以上をまとめると,択一対策をミニマムにこなしつつ,職務経歴書+論文試験対策のための準備+課題式論文対策を行う,という基本戦略をベースにして,受験計画を策定していくことになります。
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