【公務員経験者】なぜ民間企業出身者の職務経歴書は面接官に刺さらないのか?
やや刺激的なタイトルをつけてみました。
もちろん、全ての民間企業出身者の方の職務経歴書が面接官に刺さらないわけではありません。
きちんと、公務員試験に合わせて、公務員試験仕様にされている方の職務経歴書は説得力があるものとなります。
では、何が両者の差を作り出しているのでしょうか?
ずばり、
結果とプロセスのバランスの置き方に表れていると私は考えています。
民間企業の転職で記載する職務経歴書をリサーチしていると、
実績の数字やその大きさをアピールするものが多い、
また、実際に面接対策支援を行う中で、達成した数字の大きさ自体をアピール材料にしてしまっている例が比較的多い、といった傾向がみられます。
公務員試験においても、このような数字は大事ですが、
それ以上に重要なことは、どのような困難に対し、どのように課題を設定して、どのように解決策に取り組んだか、という点にあります。
その中での具体的な経験こそ、面接官が面接で聞き出したい、深堀りしたい内容です。
そもそも面接官は、どんな人でしょうか?
分かりやすくすると、
40~50代の管理職の男性で、職務経験は公務員のみ
というのが典型例だと思います。
※まだ女性の管理職が少ないので、面接官も相対的に男性が多いという状況だと認識しています。
ですので、公務員試験の面接対策としては、
このような人物が適切に認識し、理解し、評価しやすいように内容を整理し、アピールすることが必要となります。
では、面接官は、どのような人材を採用したいと考えているのでしょうか?
まず、
面接官は、同僚として一緒に働きたいと思える人材を求めています。
言い換えると、面接官が、上司や採用後の配属先の管理職から感謝される人材、または自分の部下として使いたいと思える人材を求めています。
次に、
面接官は仕事ができる(とみられる)人材を求めています。
この「仕事ができる」とは、公務員として仕事ができる、という意味ですので、例えば、コミュニケーション能力を発揮して、周囲を巻き込み、上司の判断を仰ぎつつ(組織としての所掌の範囲で)、スケジュール管理しながら期限内に目的を達成できる人材といったものが考えられます。
そこに加えて、困難があっても諦めずに、冷静に課題を整理し、粘り強く取り組み、最後までやり抜くことができれば万々歳です。
※他にも、「仕事ができる」の中には色々な要素が含まれます。上記は例示です。
ただ、
職務経験上、面接官は、民間企業における数字の大きさを判断することはできません。おおまかなイメージはできるかもしれませんが、受験生が思っているとおりにイメージすることは難しいと思います。これまで経験したことがないこともありますし、会社ごとに異なる状況に即したアウトプットを外部の他者が評価することが難しい点も理由として挙げられます。
長々と書いてきましたが、
話を戻すと、
なぜ民間企業出身者の職務経歴書が、公務員試験において面接官に刺さらないのか、という点に対しては、
民間企業出身者の方がアピールポイントだと思ってアピールすること(営業数字など)が、面接官にとってはアピールポイントにならないから(面接官の評価するポイントと異なる、そもそも評価が難しい)というのが答えになります。
このような「ずれ」は、社会人受験生あるあるだと思います。
誰もがやりがちなこと、ということです。
そうならないために、
職務経歴書を書いたら、上記の視点で確認して頂ければと思います。
面接官は、この記載を本当に理解してくれるだろうか、高く評価してくれるだろうか、といったことを考えながら点検し、見直しを行うと良いと思います。
職務経歴書や面接カードは記載する分量が多く、文字数を埋めることが目的化しがちですが、目指すべきは、上位合格であり、そのために行うべきは、面接官に高く評価させる記載内容とすることです。
最後まで諦めずに推敲を重ねて頂ければと思います
以上、ご参考になれば幸いです。
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