原作と比べて視聴中のドラマ「ばらかもん」 テレビの前でひとりマニアックな違いに悶絶 ※ネタバレあり
こんにちは、秋元あきむです。
朝の空気などは若干柔らかくなりましたが、今日も相変わらず日差しが強いですね。まだまだ夏の延長線(延長戦?)で、今年ほど秋を待ち遠しく思う季節はないと思います。
さて、自己紹介を除くと、実は記念すべき第一号の投稿となります!
あれだけ仕事に嫌気がさしてnoteを始めたような自己紹介記事を書いておきながら、忙しさにかまけて一週間ほど空いてしまいました……。
さて、アイディアやネタの中で何がいいかなーと考えていたところ、最近勝手に「あーっ! まさかーっ!」と強烈に思ったのがこのネタでした。
このあと読んで頂くと「最初の記事がこれかよ」という感じに思われるかもしれませんが、心が動いたという意味では間違いないのでご容赦くださいw
ということで本日は「原作と比べてみたシリーズ(仮)」として、ドラマ「ばらかもん」に焦点を当てます! 回を重ねて気づけばもう最終回ですね。
原作比較は楽しいので、気に留まったときに記事にしていこうと思います。
さて最初に断っておきますが、本記事はドラマ批評を目的としたものではありません。先ほどの通り、私は奇妙なところに反応したためこの記事を書いています。誰か同じような感想を抱いた方いないかな、と探しているところです。
ちなみに、このドラマ、細かな流れや設定の違いはともかく、ドラマのシナリオなどは割と原作をリスペクトしたうえで制作されているなと個人的には感じています。
なぜならば原作のエピソードが多分に使われていることはもちろん、セリフとか、シーンとか、「あったあった、こうだよね」と思わされることが多いからです。
なので作品の出来云々などは関係なく(出来が悪いって意味ではないですよ!)、私は「ばらかもん」のドラマは、原作へのリスペクトを感じさせてもらいながら毎週楽しく観ています。
では何故、冒頭の「あーっ! まさかーっ!」なのか?
実は、それでも原作と違う箇所があるからです。
それは当然ですよね。そうでなければこの記事の目的とも噛み合いませんw
そのうえで、今日はあえて一番気になった「原作と違うところ」に焦点を当てたい思います。――というか自分が勝手に一番の衝撃を覚えた箇所を書いていきます。
まず最初に、ばらかもんの概略について簡単に触れておきましょう。
主人公は書道家の半田清舟(はんだせいしゅう)です。とある事件(?)をきっかけに五島で生活をすることになります。ヒロインポジは通称「なる」と呼ばれる小学生。漫画一巻の表紙がまさにその二人ですね。
そして主人公の半田清舟は日々の生活や書道を通じて島の小学生、中学生、高校生やご近所さんと笑いあり涙ありの交流を深めていく、そんなお話です。
……と、簡単に書くとこんな感じ。
実は簡単にしたのは訳がありまして、これから書こうとしていることはこれらの概略からは少し離れた箇所にあるからです。
さて、最も書きたかった部分に触れましょう。
実は主人公が交流していく島民の中には、「〇〇ば」と呼ばれる二人の婆がいます。(木下商店の店主は「〇〇ば」と呼ばれないので割愛)
通称「ヤスば」、「キヨば」です。
そしてこの二人から、原作との違いが現れていきます。
まず最初にヤスば。
ヤスばはちょくちょく登場するキャラで、島の生活に精通しているうえ、ときには主人公に新しい気づきを与えてくれる超重要なポジションのおばあちゃんです。
特に好きなのは彼女がイカを釣るエピソード。これは漫画原作のみです。
主人公含め大の大人たちが竿自慢をしながらイカが一匹も釣れず揉めている横でヤスばが登場。餌と糸と、あとはなんと空き缶だけでその日の夕食のイカを釣り上げてしまう超人です。
すごいです、本当にかっこいい!
続いてキヨば。
彼女のエピソードは重要ながら、実は登場自体は多くありません。なぜならばキヨばは登場したときからすでに寝たきりで、数話後に亡くなってしまうからです。
それまでは血のつながっていない看護師さんと一緒に生活を共にしています。看護師さんは子供の頃からキヨばのお世話になっていて、寝たきりのようになってからは看護師さんがキヨばをお世話している、という関係性です。
最後のキヨバとお別れのシーンは、おそらくばらかもんの中でも最も感動するエピソードのひとつです。
さて、ようやくですが原作との違いに悶絶した話へ――。
ここまで読んでいただくとわかる通り、私はどちらの「バ」も好きですが、特にヤスバが大好きです! とても大事な気づきを与えてくれるし、生き様がかっこいいと思わされます。
そのヤスばですが、ドラマでは鷲尾真知子さんが演じられています。
失礼ながらハマり役といいますか、私が好きなキャラを素敵な方が演じてくださっていることが嬉しかったです。
そのヤスバは、ドラマでも同じく最初のほうから登場します。
相も変わらず手押し車を押している姿が印象的で、だからこそ自然だったというか、正直ドラマの最初はそこまで注目していませんでした。
主人公が書道でうまくいっていないとき――。
餅拾いのシーンで「どうぞ、お先に」という言葉を染み込ませてくれたのもヤスばです。原作へのリスペクト具合に安心してドラマを見続けていました。
ですがこれは完全なる油断(勝手な)だったのですーー。
原作では、ヤスばは比較的ひとりで動き回っていることが多い存在でした。
ですが話が進むなかで、ドラマでは田中みなみさん演じる看護師さんとの若干の絡みが見られます。
「あ、そういう流れもあるんだな」程度に、このときは思っていました。
――ですが。
暗雲が立ち込めたシーンがあります。
それは病院のシーン。主人公が入院した際にも出てきた場所なのですが、何故かここに原作では元気ピンピンだったヤスばが登場します。
「あれ? ヤスばが病院にいる……?」
しかも、何やらつまずくような描写もありました。
「あれだけ原作では元気だったのに、なんでだろう???」
しかも、あの看護師さんも一緒にいるじゃありませんか⁈
「――おや?」
これはどういう……?
そう逡巡した瞬間、自身の中で嫌なピースがハマった音がしました。
「もしかしてドラマでは、ヤスばとキヨばが統合されている……?」
繰り返しになりますが、私はヤスばが好きです。
一方、ドラマのキャストというものは、ある程度限られるものです。別に詳しい事情など知りませんが、様々な制作サイドのシナリオや予算の都合というものがきっとあることでしょう。
そこで限られたキャストの中、どうやって脚本を成立されるか。
おそらくたぶんきっと、そうやってストーリーは構成されていくものだと思います。
――すみません、これは自分を納得させるための口実です。
話は進みやがて――。
なんとあれだけ原作で元気だったヤスばが、看護師さんのお世話を受けながらベッドで寝ているシーンが現れます。
あれ、これって……
「キヨバじゃんっ!!!!!」(原作の)
私は叫びました。
正しくは、原作のヤスばが、原作のキヨばと同じ境遇になっています。
――そうです、ヤスばはキヨばのエピソードに統合されて、彼女と同じ運命に乗ってしまったのです。
別にキヨばなら亡くなってもいいとはいいませんが、あれはキヨばのお話です。
そして案の定、ドラマのヤスばは、看護師さんに見守られながら亡くなってしまいました……。最後に棺とお別れするシーンも一緒です。
なんと原作では最後まで無敵だったヤスバは、ドラマでは途中で離脱してしまったのです。
あぁ、書いててちょっと泣けてきます……。
仕方ないのかもしれませんが、まさかヤスバが天国へ旅立つとは思ってもみませんでした。
ちなみにここからは表現が難しいのですが、これだけ強烈な感想を頂いたものの、なぜか不思議と「よくもヤスばを死なせやがって!」とは思いませんでした。
奇妙な話、「まさか?まさか?」という、その過程までもが私にとっては演出、エンタメになっていたような気がします。
ちなみに、ドラマで描かれなかった原作シーンがもうひとつ紹介――。
それは小学校の校長が子どもたちを連れてキヨバ(原作)の葬式へと訪れるシーンです。
校長:「ヤスばには世話になったからな」
主人公:「ヤスばじゃなくてキヨばです」
(勝手にキヨばを殺さないでください的な意味)
と、校長が生きているヤスばと死んでしまったキヨばを間違えるという小ネタのシーン。
もしかしたらドラマのシナリオはある意味これを採用したのかもしれません。(勝手な想像)
ちなみに私もこの記事を書いているとき何箇所か逆にしてしまいましたw
読んでくださった皆様には混乱を招きかねない内容ですみません( _ _)
と、いろいろと書きましたが、まとめますと、私の好きなヤスばが、ドラマでは別の婆と統合されてお亡くなりになってしまうという、勝手に衝撃を受けた話でした。
繰り返しになりますが、こういう違いを見ていくこと自体が楽しいので、私はドラマを楽しく毎週見させてもらっていますし、正直この記事の内容ですら勝手に楽しんでいる結果です。
こんなマニアックなドラマと原作との違い、共感してくださる方いるでしょうか?
それではまた!
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