卓球界のグレーゾーンから考える「勝つための執念」
こんにちは、秋元信博(@kumagaya_sports)です。
“グレーゾーン”と聞くと、何やら怪しげな雰囲気が出てきそうですが…。笑
皆さんは、卓球の「ラケット」がどのような構造なのか聞いたことはありますか??
僕はそこまで気にしたことがなかったのですが、うちの患者さんで卓球をやっている人がいて、ラケットの構造や特徴などを話してくださいました。
大まかに言うと…
・時季によってラバーの質が全然違う
・卓球界の不正行為「ラバーの補助剤」について
これらについて話が盛り上がったので、内容をシェアしたいと思います。
時季によってラバーの質が全然違う
冷静に考えれば当たり前なんですけど、ラバーの硬さ(or柔らかさ)って夏と冬で全然違うんですよね。
規定の厚さや種類に関して気になる人は、上記のサイトに詳しい解説が載っていますよ♪
特に大きく影響するものとしては、冬の寒さ(低い気温)と夏の湿度(特に梅雨の時季)とのこと。
卓球をやっている人にとってはあるある話らしいですが…やはり“やったことある程度”の僕では、そこまで深く考えることはありませんでしたね。笑
ともあれ、使うラケット(ラバー)によって試合内容に大きく違いが出てしまうようで、道具にこだわる選手が多いらしいです。
今まで卓球をやっている患者さんを何人か診てきましたが…ラケットの持ち方を考えることはあっても、ラケット“そのもの”を考えることはなかったので、この情報はとても参考になりましたね。
卓球界のグレーゾーンから考える「勝つための執念」
はい、問題はここですね。
結構前の記事ですが、あの水谷隼選手がこんなカミングアウトをしていたようです。
「日本以外はどこでもやっている」卓球界の不正行為 水谷隼の「告発」にネットで称賛の声 2012年11月21日の記事(J-CASTニュース)
僕は今日(2023年1月30日)初めて知ったんですけどね。笑
要約すると、国際卓球連盟(ITTF)が使用を禁じている「ラバーの性能をめちゃくちゃ高める液体」が、揮発性が高いという理由で使用したかどうかを検査する手段が無いため、本来の「卓球競技」ではなくなっている。…という感じの訴えです。
道具のドーピングみたいなイメージですね。
僕はこの話を聞いたときに「勝つための執念」というのが頭をよぎりました。
スポーツって結局“勝つか負けるか”ですよね。
もちろん、いい勝ち方(or負け方)・いい負け方(or勝ち方)という考え方がありますが…『内容がどうあれ、勝てばいい!!』という考え方の人は絶対います。
どちらがいい悪いという話ではなく、何を大切にするかが重要である…と、僕は考えています。
不正行為に賛同するわけではない(むしろ“揮発性が高い”といっても、他に確認できる手段があるんじゃないか、とも思っています。笑)ので、その辺りに関してはご理解いただきたいですが…。
スポーツは、心技体それぞれが育まれていくことによって、肉体的・精神的・社会的に満たされた状態(=健康)を目指すために、非常に大切な役割を果たすと僕は考えています。
『内容がどうあれ、勝てばいい!!』というのは、言い換えれば『不正行為をしても、勝つ方が正しい』ということ。
僕が監督なら、選手たちにこのような言葉はかけたくないし、このような感性で育ってほしくありません。
※一応言っておきますが「不正行為」と「戦略」は全然違いますからね。
まとめ
スポーツマンガなんかでも、相手選手の道具をこっそりと隠したり、意図的に負傷させたりする選手は、大体性格が悪いし周りからの評価も低いはずです。
「勝つための執念」というのは素晴らしいものでもありますが、自分が大切にしている信念や価値観というものが捻じ曲がらないよう、考えてほしいところですね。
ではまた。
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