怪盗レッド日常ショート 買い物３
今回の物語には、怪盗レッド２６巻のネタバレ要素が一部含まれます。
２６巻を読んだ後に読まれることをおすすめします。
※以下のショートストーリーは、秋木真が個人で書いた非公式になります。
アリーが住むマンションの部屋。
そこにアリーとエメラがいる。
エメラ「今日のご予定はいかがされますか」
アリー「学校がお休み。だから買い物行きたい」
エメラ「ご学友と行かれますか？」
アリー「ううん。約束はしていない」
アリーは、首を横に振る。
エメラ「今からお誘いになられても、よろしいかと思いますが」
アリー「それもいい。でも……」
アリーはエメラをじっと見つめる。
エメラ「……なんでしょうか？」
エメラは戸惑う。
アリー「最近のエメラは堅苦しい。昔みたいに話していい」
エメラ「そういうわけには、いきません。わたしはアリーヤ様の護衛なんですから」
アリー「そう。……買い物に行く」
エメラ「遠くから護衛させていただきます」
答えたエメラの腕を、アリーがつかむ。
アリー「一緒に行く。となりを歩けば護衛にもなる」
エメラ「ですが……」
アリー「となりに立つなら、そんな畏まった口調はよくない。まわりから目立つ」
エメラ「……負けました。今日だけですよ」
アリー「それでいい。呼び方もアリーでいい」
無表情の中にも、笑みが見え隠れするアリーは、いそいそと出かける準備をする。
準備を済ませて、アリーとエメラは玄関に向かう。
アリー「行こう」
アリーがエメラの腕をつかむ。
アリーがエメラの顔を見上げる。
そんなアリーにエメラは、わずかに表情をくずす。
エメラ「今日は１日付き合いますよ、アリー」END
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