怪盗レッド日常ショート あけましておめでとう2
※以下のショートストーリーは、秋木真が個人で書いた非公式になります。
1月2日。
桜子は部屋で、スマホを持って悩んでいる。
桜子「どうしようかなぁ……。いきなり連絡は迷惑かな」
桜子「でも、おめでとうは言いたい……。もう2日だし、連絡するなら今日までだよね。う~~どうしよう」
桜子はベッドに寝転がって、頭を抱える。
スマホの画面には、トークアプリに「マサキ」と表示されている。
桜子「思い切って……」
スマホに指をのばす。
桜子母「桜子、お風呂入っちゃいなさい!」
急に桜子の母親の声がして、桜子はあわててる。
桜子「うわわっ……わかった! あ~びっくりしたぁ」
桜子はスマホの画面を見る。
すると、トークアプリに「あ」とだけ送っている。
桜子「今ので! 既読がつく前に消さないと!」
操作しようとする前に、電話が鳴る。
桜子「こんなとき誰から……って、マサキ!?」
桜子「は、はい」
マサキ「大丈夫か?」
桜子「なにが?」
マサキ「今、変なメッセージが届いたから、確認のために連絡した。なにもないならいい」
桜子「ごめん。まちがえて操作しちゃって。大丈夫だから」
マサキ「ならいい。それじゃあな」
桜子「う、うん……またね」
マサキ「……あけましておめでとう」
ぼそりとした声で、マサキが言う。
桜子「……! あけましておめでとう!」
マサキ「じゃあ」
通話が切れる。
桜子はベッドに倒れこむと、枕に顔をふせる。
桜子「言えてよかった! ほんと、いつもいきなりなんだから」END
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マサキと桜子の話はこちら!