久しぶりの再会
おはようございます。
台風のせいか(九州在住ですので影響受けてます)涼しくて、ようやく秋になったな、と実感しています。
先日外来で14歳の男の子に会いました。その子は産まれてすぐにNICUに入院して2週間くらいで退院したお子さんです。いろんなご家庭の事情があって、お母さん、おばあちゃんともがっつり関わらせてもらったので、とても印象深いご家族でした。
数年前から発達障害の疑いで、当院で他の医師の外来に定期受診していたのですが、たまたま昨日私の外来に来られました。
おばあちゃんとは待合室で時々顔を合わせていましたが、お子さんには本当に10年ぶりくらいに会いました。
とても素直で、なんの抵抗もなく、診察室でお話してくれて、にこにこして接してくれる・・・14歳なんて思春期真っただ中で、しら~っとしていることがふつうかな、と思っているのですが、あまりにも自然に接してくれたことにうれしさがあふれてしまいました。
その後本人が仕事中の母親に電話をして、おばあちゃんから「先生、直接話してください」と渡されました。それこそ14年ぶりの会話です。思わず「私のこと覚えてますか?」と聞いてしまいました(笑)覚えてもらっていること、10年以上の月日を感じさせずに話ができたこと、本当にありがたかったです。
看護学校、助産学校の学生さんと毎年実習や講義で接するのですが、新生児を診ていたので、「私は、その子の人生のスタートに関わらせてもらっていることを忘れずに、この子がこれから10年、20年と生きていく、今だけではなく、その先を見据えた医療を行わなければいけない、と常に思っている」ということを話しています。
外来診療を行うようになった今も、その思いは変わりません。今がよければいい、というだけの医療ではいけない、と。あくまでも小児科はその子の将来も考えた医療でなければ、と思っています。
実際に今やっていることの結果は、10年後、20年後にしかわかりません。だからこそ、今を真剣にやらなければいけない、と自分に言い聞かせながら、今日も朝から外来、頑張りたいと思います。
では。行ってきます。
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