爆発音がして振り返る ―金森璋ver.―
ぼくはそのとき、何もしていなかった。
全くもってなにもしていなかったのである。
予定も予約も未定も指定もない。ただ、暇であるということを享受していた。
なのに、〈それ〉は起こった。
獰、轟。
低く、唸るような咆哮。否、それは咆哮ではない。
何かが爆ぜたのだ。ぼくの、後ろで。
爆ぜたなんて生温いものではない。恐らく、炎上、蹂躙、冒涜、淘汰されている。
だけどぼくは無傷だった。だって、その爆発は遠く離れた背後で起きたのだから。
ぼくに届いたのは音だけだ。
しかしそれは、ぼくを振り返らせるにはちょうどいい、そして暇を放棄するにはちょうどいい音量だった。
〈爆発〉
そう、爆発だ。
目を見張るような惨劇が幕を開ける。
そちらの方を、ぼくは振り返った。
*****
こんにちは、こんばんは。はじめまして、あるいはまたお会いしましたね。
どうも、金森です。
今回は手癖だけどもテンプレという、ちょっと面白い(自分で言うな)ことを試してみました。
こちらのコピペ。
「爆発音がして振り返る」を色んなラノベ作家風に言ってみようぜ! というスレにございます。
久々に読んで腹を抱えて笑ったので、ちょいとぼくも書いてみよう、ということで書いてみました。
いかがでしたでしょうか。お気に召したら幸いです。
金森でした。
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