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『記録じゃなくて、記憶』はじめての写真グループ展

2024年の5月29日から6月2日まで、はじめて写真グループ展に参加しました。来てくださった方はもちろん、気にかけていてくださった方も、ありがとうございました。

9人で渋谷ルデコの1フロアを借り、それぞれ自分のスペースでテーマを決めての展示。私はいろいろ考えた結果、ここnoteに少しずつまとめた「JALで50回飛んだ記録」を選びました。

お客さんは展示を見るという「体験」を通して、撮影者の伝えたいことを受け取ってもらう、という写真展だったように思います。

去年JAL修行をしている期間、毎週のように飛行機に乗り続け、だんだんと空港に向かうことが当たり前のようになったころ、当たり前のことにはっとしたのでした。
自分が決めさえすれば、飛行機はたいていどこへでも連れて行ってくれる。
私はその身軽さを表現したくて、今回のような展示にしました。

パネルの隣同士に、敢えて離れた土地の写真を置いたり。

コントラストをつけ、「50」という数を展示することを意識していました。

スナップ的に撮っていた写真は、小さめ印刷。
ここ行ったことある!これはどこだろう?という声が飛び交うのがとても嬉しかったです。
撮影場所のリストも用意しました。

一緒に展示をした他の方は、
スライドショーと音を合わせたり、
レコードジャケットに印刷した写真をパタパタめくる動作を楽しんでもらったり、
香りとそれを想起させる作品を一緒に見てもらったり、
耳栓をして音を遮断することで、変化する自分の感覚を楽しんでもらう…などなど。

観にきてくれたみなさん、私の展示以外にも興味を持ってくれて、撮影したメンバーと話し込んでいる姿が見られたのも、すごく嬉しかったです。

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今回のメンバーは、写真の学校の半年の「自分らしい写真を見つける」というゼミで一緒になった9人でした。

私の写真は、ただの「記録」なんじゃないか…とずうっと気になっていて、そうではない写真を撮るためにはどうしたら良いのか?と思い、参加したのがきっかけ。

クラスを終えてもまだぼんやりしていた答えが、今回展示をして、みなさんにいろんな意見をいただくことで、ちょっと見えかけている気がします。

今日最後に来てくれた、こどもニュース時代のリサーチャーさんからの言葉も大きなヒント。

「やなちゃんの写真は、記録じゃなくて、見た人の記憶を呼び起こすきっかけになるんだと思うよ」

たぶん私が目指すのはアートとしての写真ではないような気がします。

もう少し、いろいろ撮りながら考えてみようと思います。

良い気づきと、たくさんの人が今の私を作り出してくれたことへの感謝を再認識した、貴重で思い出深い経験となりました。

感想を書いてくださった手帳は一生の宝物。

重ねて、みなさまにお礼を。
ありがとうございました。

(追記)
写真展の記憶を持ち帰ってほしくて、小さなZINEを作成しました。
印刷会社に頼んで、こつこつ作った小さな本。ありがたいことにたくさん手にしてもらい、50冊がほぼ完売。
せっかくなので加筆して、第2版を10月からMOUNT ZINEで販売予定です。詳細追ってお伝えします!

古川さんも手にしてくださり、宣伝まで…!ありがとうございます〜。


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