石垣島のスローな旅3
続きです。
その後は行った順番など、ごっちゃになってしまっているのですが…
バンナ公園、マングローブの森、砂浜…とあちこち巡ったのです。
写真で振り返ってみても面白いなと感じるのが、同じ島の中でも景色が結構異なること。
海でも玉取崎展望台から見晴るかす太平洋は青く、またマングローブの森の河口は赤茶の砂、そして私が沖縄のイメージとして持っていた、白い砂浜にエメラルドグリーンの波…と場所によって全く異なる景色を見せてくれました。
また、砂浜では沢山のヤドカリが、ちょこまか動き回っているのが可愛らしく、愛でていました。
これには後日談があり、帰ってから隣の西表島のヤドカリが、プラスチックごみの破片を食べているという記事を教えてもらったのです。ショック…!
と言いつつ、最近は「環境問題を何とかしたい」という焦りの気持ちがなかなか拭えなかったのですが、今回の旅の最中は、一度そうした思いを取り払って、海や森、川とまっさらな気持ちで出会えた気がします。
そして石垣島はご飯もとっても美味しかったのです。
無農薬のお米や野菜、平飼いで育った鶏の卵…といった地元の食材を出してくださる定食屋さん。
きび糖、はちみつ、ライ麦粉など、こだわりの材料を使ってくださるパン屋さん。
庭で育ったフルーツのスムージーを出してくださるカフェ…。
南国の空気でしょうか。
店員さんも気さくで優しいお店が多いなと感じました。
そうやって、ゆったりしながら気づいたことがあります。
昔の私は自然から、癒し・爽やかさを、満足感をいかに得られるか?とばかり考えていました。
日々のストレスから解放して欲しい…と。
ですが、ある時ふと立ち止まって、私が自然に対して出来ることが、まだまだ沢山あるのだ、と気づいたのです。
実は環境問題について調べ始めると、「自然が好き」と言いつつ大切にはしてこなかったのだなと思い知り、ショックも受けました。
ですが色々学んだうえで行動を始めてみると、自分で考え選択すること、自分から世界へ良きものを与えることができる、という充実感が感じられるようになり、嬉しさの方が大きいです。
与える喜び…と言えるでしょうか。
とは言え、私たちが行動を変えようが変えまいが、自然は無条件に、おいしい空気や綺麗な水…といった、人間が生きるための恵みを与えてくれています。
それはもう、お返しなんてことが出来るものではないな、と。それならせめて、感謝して受け取って、自然を汚したりしないように、気を付けて行きたいなと思うのです。
さて、いよいよ帰る前日の夜は星空ツアーに参加しました。
石垣島は星が沢山見えるということで楽しみにしていたのですが、想像以上の降るような星々でした…!
これは物語の中かな…?と錯覚しそうになるくらいです。
(星空写真は無いのです。ぜひ実際に見て頂きたいです。)
天候が不安定で、空の一部に雲が掛かって、変化の激しい中、島育ちというガイドさんは臨機応変にお話をして下さりました。
天の川、石垣島の伝説、時を超えて届く光のこと…。
聴いていると、世界の不思議さに心をわくわくさせていた、小さなころの自分を思い出しました。
そうだ、世界には不思議で綺麗なものがたくさんある…!
そうした美しいものに出会うことを楽しもう…!
そうして初めての石垣島の旅は終わったのでした(是非また訪れたい)。
帰るとき、飛行機が離陸して島が遠ざかっていくのを見ながら、「ありがとう~」という思いが、ふわ~っと湧きあがってきました。
心から、行って良かったと感じられます。
人との出会い、自然との出会い、ゆったり過ごすこと…。
行く前に、本当に体験したいと思っていたことが全部叶っていました。
自分が本当に望んでいることを解っているのって大切だなあ…!
次行くときは、以前出会った方々とも、もっとお話しできると良いな…!
出来れば遊びに行くだけでなく、何かに携わりたいなと考えている私です。
おわり。