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「エシカル」で「わたしらしい」おしゃれをしたい

華やかなファッション産業。
実は環境や人権の問題に大きく関わっている、ということを知りました。

教えてくれたのは末吉里花さんの『はじめてのエシカル』。

https://www.yamakawa.co.jp/product/15107

さらに紹介されていた映画『The True Cost』も観てみました。

The True Cost

煌びやかな世界の裏で起こっている様々なこと。
●人件費の安い国や地域へ工場を造り、現地の人を低賃金で劣悪な環境で働かせる。
●主要な布の原料、コットン農家で大量の農薬を撒くため、土や水の汚染、働く人の健康被害が酷い。
●服を生産する工場からの排水、捨てられた服から染み出す物質による汚染。

などなど…。

一昔前の生活では今のように服が安くなく、継ぎを当てたり、お下がりなどで長く着続けたり…という話を聞いておりました。
そのため現代のように、安く可愛い服を買えて楽しめるのは、豊かさの象徴だと漠然と感じていたものです。
しかし、安い値段にはそれなりの代償があったのでした。

そうした事実を知ると、以前のように服屋さんの並びを歩いたり、雑誌を見るたび、モヤモヤを感じるように…。
ですが私の場合、一方で大きな解放感を得られたのも事実です。

末吉さんも御本に書かれていましたが、今までは企業に服を買わされていた面も多かったと思います。
「素敵になるためには、これとこれを揃えるべき」
広告でそう言われているのに、私はそれら全てにお金を使うのが怖くて出来ない…
そしてたまに流行の服を買ってみても、すぐにときめかなくなりダメにしてしまう…

そんな風に勝手に落ち込んでしまってました😔

でも、ファッションで様々な問題にこれ以上加担したくない、と思えたら新しい選択肢が見えてきました。

●今ある服を大切に着る。
●新しい服をやたらと買わない。
●買うときは古着、お下がりも検討する。
●新品の服を買うときはフェアトレードやオーガニックなど人や環境に配慮されたものを選ぶ。
●必要ない服は譲ったり売ったりする。
●特別なイベント時の服はレンタルしあう。
などなど…

まとめると、服の大量生産・大量消費を止めること、新しく買うものは慎重に選ぶこと、が必要なのですね。

さらにプラスチック問題の観点から、化繊の服は洗濯のたびにマイクロプラスチックを生じるので避けたいところです。

さて、そんな風に「エシカル」を意識し出すと、買える服の選択肢が狭まって窮屈な気分になるかと思いきや、前述したように大きな解放感を得られたのです。

それは、もう企業のイメージ通りにしなくても良いのだ、ということ。
気付いてみれば当たり前ですが、衣装の数を増やすこと、モデルさんなど誰かと同じものを揃えること、は必ずしもおしゃれと相対しないのですよね。

そう言えば、『フランス人は10着しか服を持たない』という御本もありました。

フランス人は10着しか服を持たない (だいわ文庫 D 351-1)

フランスの女性は周囲と同じようにするのではなく、自分だけの魅力を活かすのに力を注ぐそうです。そんな意味でも見習いたいです。

…そうしてみると、むしろ「エシカル」を意識することは「わたしらしい」おしゃれをすることに繋がってくるのではないか…。

そう考えると制限を感じるより寧ろワクワクしてきてしまいました😊

今あるものを活かそう。

個人的に見つけた楽しみの一つは、帽子のリボンを付け替えてアレンジすること。

リボンは普段は壁に掛けて飾ってます。


帽子もリボンもどちらも以前から持っていたものです。
このように、今持っているものでも様々に工夫が出来るのですね。

…話が広がってしまうのですが、私がこうなったら嬉しいなと思うことがあります。

それは日本でも、私と同じ今20代の人、さらに下の10代の人の間でも「エシカル」がおしゃれな言葉として広まること。
(イメージとしてはガーリー、マニッシュ、エレガント…みたいな?)

自分のお金があまり無い時点では、フェアトレードの服は,中々手を出しづらい値段のものが多いと思います。

その分、今持っている服や古着を活用すること、着方をアレンジするなど…

日本の学校では同調意識が強いところがあると思うので、人と違うことに最初は少し勇気がいるかもしれません。
ですがその分私と同じような解放感を感じる人もいらっしゃるのでは…?

自然や人々に配慮した選択をすること=美しいこと。自分だけのスタイルを保つのに繋がって格好いい、というイメージが広まって行くと良いなと考えます☺️

追記:
ファッションブランドのエシカル度を知ることが出来るサイトが出来たようです!

私もこちらを見て学びたいと思います。

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