マッキーの構想 -2-
ポートレートの心の底からの笑顔には人柄が表れます。一方でもし変顔を撮ることができたら、内面をえぐって本来の深い世界を表現できるのではないか?という、直感を感じたのです。
実現するためにはモデルとカメラマンの信頼関係が絶対に必要。ある意味、ヌードよりもハードルが高いかもしれません。カメラの前で自分をさらけ出してもらう勇気と覚悟が必要です。
まずどのくらいの人が興味を持ってくれるか、Facebookで探りを入れました。と言っても「変顔撮影」という事はこの時点では内緒。
「作品撮影のためのモデルを探しています。詳細などは興味のある方にお知らせします」
以下、実際にお送りした最初のメッセージ(原文ママ)です。情報が漏れないよう、念のために二段階で確認しました。
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お問い合わせありがとうございます!
今回モデルになっていただく条件は、この次にお送りするメッセージでお知らせする「全ての条件」にご了承いただくことです。公序良俗や法に触れるような内容は含んでいません(笑)が、ひとつでも不可の項目がある方は残念ながら参加していただけません。参加NGになった場合でも、このプロジェクトの内容を口外しないようお約束いただきます。
1)口外しないので情報を知らせてほしい
2)口外しない自信がないので詳細な情報は要らない
ますは上記のどちらかを選んでお返事をください。よろしくお願いします!
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興味ありのメッセージをくださった方、約100名。その100名にこのメッセージを送りました。このメッセージでNGだった方2名、怪しかったんでしょうね(笑)
さて、いよいよ本番のメッセージを送りました。この時の仮タイトルは「誘惑の変顔」。結果は如何に?(原文ママ)
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お返事ありがとうございます。ご理解くださり感謝します! 以下に詳細を記しますので、よくお読みになったうえでご検討ください。
撮影プロジェクトのタイトル(仮)「誘惑の変顔」
おひとりづつ以下の2パターンのポートレートを撮影するプロジェクトです。
A)最高に魅力的な表情(笑顔、真顔などその方に適したもの)
B)容赦のないヘン顔(中途半端や手ぬるいものはNG)
両方の作品を隣同士に並べての展示が基本形となります。その方が持っていらっしゃる最高に魅力的な表情をまず撮影し、その後に「ここまでやるか!」というレベルの強烈なヘン顔を撮影します。2枚を隣に並べてそのギャップをインパクトとして表現したいと考えています。納得のいくヘン顔が撮れるまであれこれトライしていただきます。
出来あがった作品を複数並べて、まずは個展の開催を目指しますが、ゆくゆくはフォトブックや写真集への展開を予定しています。
基本的に屋内で照明機材(ストロボ)を組んで撮影会のようなカタチを想定していますが、状況によっては屋外で撮影する場合があるかもしれません。このあたりは個別のご相談になります。
モデルのみなさんにお願いしたいことは以下1〜6の全てをご了承いただくことです。ひとつでも不可の項目がある方は、残念ながら参加していただけません。逆に、すべてに了承していただける方は、時間がかかっても必ず撮影させていただきます。こちらでふるいにかけるようなことは行いません。出来上がったポートレートはご本人に差し上げます。
1)魅力的な表情はもちろん、全力で人生でイチバンのヘン顔にトライする覚悟がある。(最重要です)
2)撮影したポートレートの著作権は川名マッキーに帰属する。
3)出来上がった作品の肖像権について使用を許可する。(写真展開催や、写真集発行などの際に川名マッキーが無条件で使用可能とします)
4)撮影の際、モデル料などの報酬が発生しないことを認める。(こちらから撮影料などを徴収することもありません)
5)川名マッキーから本プロジェクトの公式発表があるまで内容をSNSなどで口外しない。
6)撮影の際に横浜界隈まで来ていただくことが可能。(交通費はご本人の負担。日程や場所は追って相談、2018年12月〜2019年3月くらいまでを第一弾として予定)
上記1〜6に了承いただける方はお返事をください。ご了承いただけない方は返信不要ですが、このプロジェクトの内容を口外しないようくれぐれもお約束ください。
よろしくお願いいたします!
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結果。
・面白そう!是非やりたい! 48名
・ちょっと無理。ごめんなさい。約40名
・返事なし 約10名
YES、NOの、きれいに二つに分かれました。NOのみなさんは、きっと素敵なポートレートを期待してくれたんだと思います。本当にごめんなさい。騙すつもりはありませんでした。
つづく
筆者:マッキー