リハビリセンターに来たのは良かったのか?
【マッキーからのメッセージ-20-】
1月の中旬から来ている横浜市総合リハビリテーションセンター、通称「横リハ」。その横リハを退所する日が近づいてきた。
寂しいような、でもワクワクするような、何とも言えない気分。3か月という入所期間は他の人よりかなり短い。自分でリクエストして決めたのだ。
実は入所する前から、GWに写真展を開く事を決めていた。
横浜山手にある フレンチ懐石「此のみち」でだ。
https://yokohama-konomichi.jp
以前からHP用の店舗写真や、催し物の撮影をしていた関係で、退院前からオーナーに声をかけてもらっていた。まだカメラを手にしたばかりだった頃なので、「写真展??多分、無理じゃないかな・・・」という気持ちだった。
しかし退院が近づいてきて、段々と病院の中を撮るうちに「もしかしたら出来るかもしれない‥‥」と、思うようになってきた。
退院してすぐの12月31日、「此のみち」に快気祝いに招いてもらった。電動車椅子を使った辿々しい訪問だったが、そこで最終的に写真展の開催を決め、大まかな日時も決めた。
その後、1月18日にリハビリテーションセンターに入所。この時には写真展の開催日であるGWには退所する事を、あらかじめ決めておいた。
それが入所期間が「3か月」になった理由。
しかし、回復期病院を退院したといっても「いい状態」で出たわけじゃない。健康保険の期限である「半年」を過ぎたから出ざるを得なかったからだ。制度の壁。
「あとは自分で何とかしてね。。。」である。
3か月は長いようで短い。
ろくに歩けもしないのに、療法士から与えられた課題は大変だった。特にPT(理学療法士)は厳しかった。歩く訓練、重りをつけた筋トレ、走るように速く歩く訓練、階段の登り降り、ランニングマシンによる連続歩行、など。泣きそうになりながら続けた。
それが1か月を過ぎた頃から、変化が起こった。僕自身に。身体の機能自体も多少は変わってきたが、それよりも「度胸がついた」「出来るかもしれない」「チャレンジ精神」が現れた。歩く速度は、一歩が大きくなったおかげで速くなった。今ではPTにとても感謝している。退所を控えた今でも、日に日にその思いは強くなってきている。
普段の生活でも変化があった。毎日接してくれている生活訓練課スタッフのポートレートを撮ったのだ。掲示板に貼ってあるこれまでの写真は、長い人で10年前に撮ったものだそう。それを僕が撮り直すことにしたのだ。全部で11名。三脚とポートレート用のレンズを持参して準備した。
これはポートレート撮影のとてもいいリハビリになった。体はともかく、声が発音しにくいことが、ここでは気にならない。思い切って練習でき、またひとつ自信がついた。ポートレート撮影のうわさを聞いて、PTとOTのスタッフも加えて撮影することになった。こちらも11名。
やっぱり撮影で人の役に立つのは嬉しい。
今、退所を控え、すべての療法士、スタッフのみなさんに感謝している。
ありがとう!
たった3か月で人は変われる。
僕がこのことに一番驚いている。
退所しても終わりではない。今後も週に一度程度の割合で、横リハのお世話になる予定だ。引き続きよろしくお願いします!!自分がどう変わって行くのか楽しみだ。
問い:リハビリセンターに来たのは良かったのか?
答え:よかった!!
さあ、これから10か月ぶりに妻(ねえさん)との生活が再び始まる。よろしくお願いします!