下天の華 明智光秀攻略感想

※個人の感想ですよ

何を隠そう明智の兄様は私の苦手なタイプだ。
ということで、ちょっとでも兄様を苦手だとか言ったやつは殺すマンはここで読むのをやめてほしい。怖い。
第一私は兄様が苦手なのではなく、カテゴリ分けするならドSキャラというか、腹黒いというか、そういうのが苦手なのだ。
そしてそういうキャラのほとんどは、色素が薄かったりロン毛だったりの中性的美形であることが多い(そして口調は丁寧)。
前置きが長くて申し訳ないが、つまり兄様は私の苦手カテゴリにぴったり当てはまってしまうのだ。

ということで、兄様を見た瞬間私のセンサーは【要注意】を弾き出したし、彼の第一印象は「この人、「お仕置きだよ」って言いそう」だった。そしてやっぱりそのようなことを言われた。
それを言われた時点で私は、修行三昧の師匠ルートに乗り換えてもよかった。
でもグッとこらえた先に、見たことのない地平を発見したのだ。つまり不覚にも兄様に萌えた(不覚にもとか言うな)。
転機は第三章。「兄様、風邪をお召しになる」の段である。
思い起こせば、他の作品にもそういうキャラは出てくる。私が愛してやまないコルダ無印にもそのカテゴリ分けにばっちり当てはまる柚木様がいらっしゃるし、これを読んでる方のほとんどが知らないかもしれないすみれの蕾(乙女エロゲー)にもトウワがいる(ダリウスや弁慶、セイランは惜しいが少し違う気がする)。
いずれ劣らぬ強者ぞろい。私にとって苦手なタイプなはずだが、私は彼らが好きだ。いや、ゲームやってたら知らないうちに好きになってた。
それは彼らが人知れず努力してたり苦しんでたりする姿を、ルートに入れば知ることになるからだ。
ドSくさいキャラが見せる弱さと困り顔は、捨て猫を拾うヤンキーに匹敵するギャップであり、萌え所だ。要するに私でさえ風邪引いて弱った兄様の困り顔には、やべえマジやべえ、と語彙を失った次第である。
そしてこういうキャラほど苦しみや辛さを外に出さない。つまり心を開かせたヒロインにしか晒さないので、攻略しないと仮面の下が見られないのだ。
「君にだけ見せる」。こいつは強い。
ゲームでは次第に兄様がこちらに信頼を寄せてくれるようになるのだが、終盤一気にあちらの信頼を失墜させるような出来事が起きた。
信長暗殺を食い止める策がほたるの師匠にばれて、任務に失敗するのだ。このゲームのいいところは、ヒロインがひたすら任務にストイックなところで、ほたるは情に訴えて信じてもらうのではなくちゃんと忍びとしての仕事をこなして相手の信頼を得ようとする。
特に兄様はヒロインの雇用主であるから、彼女が実力で再び信頼を取り戻すあたりはちゃんと説得力があった。
私は蘭丸→家康の順で攻略したため、ヒロインが兄様に一杯食わされて信長を暗殺するかしないかで悩む話しか見ていなかった。だから今回、策を講じる側からの攻略は新鮮でシナリオも面白かった。
信長に天下をとらせたい光秀と共に戦いながら信頼と好意を得ていくという感じのシナリオだが、ちょいちょい兄様流のアブロマが見られるのも良かった。
関係ないけど、この光秀はコーエーさんが戦国無双で作り出した光秀(cv緑川光)寄りの容貌だ。
エンディングでも素直じゃない兄様にジリジリしながら、例の困り顔ドーン!で「何だよ!お前可愛いのかよ!」ってなった。何度も言うが、あの顔はずるい。ラストは前見た二つと違って新婚という感じではなかったけど、社畜の二人らしい関わり方でよかったし、このまま布団にゴー!みたいなアクティブな兄様が見られて満足した。
そして「普段は横暴なのに」と兄様を評するほたるはヒロインとしての好感度がかなり高い。ただ、唇に触ったら好きになる設定は前に攻略した2つのルートに出てこなかったけど、他でも出てくるの?
次は秀吉かなー。信行がますます楽しみだなあ!

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