金色のコルダオクターヴプレイ記 ハルルート感想
ハルのルートについて一切の批判を受け付けない方、肯定意見しか聞きたくない方はここで逃げてほしい。これから先、このルートについていい事はほとんど書いていない。ちなみに私はこのハルが最推しだ。
以前、この注意書きに加えて、これは個人の感想であると書いたにもかかわらず「このルートはそこがいいんです!」と強火の批判を受けたことがある。だから、そこがいいと思う人向けには書いていないと言っているではないか。あなたは良かったのかもしれないが、私はいいと思わなかった。not for meだったのだ。どうしていいと思わなかったのか理由もちゃんと書いてある。ただ、それはこのルートが好きな人にしてみたら嫌だろう。怒るだろうことが書いてある、だから読むなとわざわざ有刺鉄線を張ってあるのにそこに入ってきて怒るのはおかしい。
島で再会早々、小日向は不用心だとハルにめちゃくちゃ叱られる。しかしそれこそがハルであり、これが遙6なら彼はさぞかし優秀な、鬼の首領の助手になっただろうと思う。
小日向と手を取り合ってダンスしても、赤面したり動じたりしないのがハルらしいし、恋愛イベントとしてはなかなか順調な滑り出しだと思った。
しかし、七海が登場してから雲行きが怪しくなってくる。恋愛どころか、ハルと七海と新の友情イベント一段階目が起きてしまい、さらに「七海の音は天音に行って変わってしまった、星奏に来るべきだった」とハルと七海が衝突する、みたいな話が展開するのだ。
はて?
これは小日向(私)とハルの恋愛ルートではなく、もしやハルと七海の友情ルートだったのかな?
そう思って首を捻った。
ここで特にハル単体を推しておらず、むしろ七海推しサマボ推しの方々なら「キターー!!」となったのであろうか。
残念ながら私はそうならなかった。
私は彼らの友情ではなく、ハルとの恋愛イベントを求めて画面をタップしているからだ。
サマボの仲の良さはいい。癒しだ。しかし、そういう友情を恋愛イベントの中で過度に見せつけられると、私は「小日向(私)、居なくてよくないか?」と思ってしまう。
これは火原ルート、榊ルートにも共通して言えることだが、キャラ同士の熱い友情は恋愛イベントではスパイス程度でいいのだ。CDなどの派生はともかく、少なくともゲーム本編の恋愛イベントでは、そこに焦点を置いて欲しくないと思う。
ハルのルートはほとんどが、七海についての心配とか怒りとか、とにかく七海尽くしだったという印象である。
試練の場でも、何かよくわからんままに一緒に演奏して霧が晴れた。
七海との話からいきなり小日向との恋愛に話が移ったように感じられ、せっかく手を握られているというのに「唐突」としか思わなかった。
ラストのフェスタで「先輩が好きです」と言ってもらえたのはいいが、「学園にきてくれて、ここで前向きに頑張ってるのがいい」みたいな告白で、小日向のどこに惹かれたのかよくわからなかった。
そんなのが好きになった理由なら、お相手は小日向と同じ立場の響也でもいいだろ?とやさぐれた私(ハル推し)は思ったのだ。
あえて萌えを探すなら、当初は赤面しなかったはずのダンスの誘いに、ハルが赤くなって照れているところだろうか。
ハルは滅多に照れたりしないので、そういう照れが魅力なのだ。
しかし、しかしだ。
もーー!!
なんで、ああいうストーリーにしたんだろう。
不満なのは私がハル推しだからだろうか。
正直、このルートはハルかなの印象がほとんどないと思う。このルートを見た方々に「ねえ、七海と新と志水以外に印象深い出来事って起きた?」と聞いて回りたいくらいだ。
最初から七海との友情だけを扱いたいなら、取ってつけたような恋愛イベントはいらない。逆に乙女ゲームらしくちゃんと恋愛を取り入れるなら、七海との友情に比重を置きすぎるとヒロイン不在になってしまう。
再三言うが、ハルモニアという魔法島で魔法のアイテムを出さないのは本当にもったいない。
私なら人格交代薬を使って、ハルとサマボの誰かの中身を入れ替えるイベントをねじ込む。ハルの外見で「かなでちゃーん!」 って言わせたり、「こここ、小日向さん」って赤面した七海とダンスさせたりする。そして、それを見たハルが焦り、自分はいつも先輩にキツすぎるのでは…と悩む、とかさー。
そういうのが見たかったなあ。
これまでキャンプルートは八木沢がワーストかと思ったが、ここにきてハルが同率である。
私はどうもヒロインの影が薄いルートがあんまり好きじゃないみたいだ。
ハルのルートなど、ついに小日向本人が「私は何もしていない」と言い出す始末である。
ヒロインには「やることが…やることが多い!」と某犯人の事件簿くらいの活躍をさせて欲しいと思った。
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