【折り紙と息子とわたし13】 折り図をさがして 〜白い大袋を肩に背負ったサンタクロース〜
11月に入るや否や、小2の息子・ともまるは「プレゼントを何にしようー」「早くクリスマスツリーを出したーい」と言い出し、まだ壁掛けのカレンダーに現れてすらいない「12月24日」を心待ちにしている。
中でも、幼稚園時代のお友達、K君に渡すクリスマスプレゼントのことで頭がいっぱいな様子。折り紙作品「白い大袋を肩に背負ったサンタクロース」にお手紙を入れて、プレゼントに添えるのだ、と教えてくれた。
「白い大袋を肩に背負ったサンタクロース」。
長い名前だ。私たちが勝手に命名した。以前に図書館で借りた「折り紙教本」に掲載されていた作品で、とても気に入っていたのだが、折り図を手元に残さぬまま返却してしまっていた。
ともまるは記憶をたどって再現しようとしたが、どうにもこうにも思い出せずにギブアップ。ネットに折り方が載っていないか、調べることにした。
ところが、「サンタクロース 袋」や「サンタクロース プレゼントが入る」などのワードで検索しても、なかなかヒットしない。
「サンタクロース」そのものの折り方は、動画でも画像でも山ほど出てくるのだが。うーーん。
1枚の折り紙でサンタクロースを、さらにもう1枚の紙で白い袋を折り、セットにする方法はある。しかし、「白い大袋を肩に背負ったサンタクロース」は、一枚の紙でサンタも袋も完結しているのだ。ともまるも私も、そこが気に入っているので、妥協はできなかった。
そして、とうとう、「白い大袋を肩に背負ったサンタクロース」の折り図をネットから見つけ出すことはできなかった。
残念である。
残念だけど、ちょっと嬉しくもあった。「ネットに出ていない情報」になぜかワクワクした。ウェブという名の、幾重にも張り巡らされた糸に絡めとられていない情報って、なんだか深海に眠る宝物のようじゃないか。
その宝物の在処は、一駅隣にある市民図書館。ところが、せっかくランチついでに4キロばかりを歩いて行ったのに、見つからなかったのだった。
「うーん、私たちはあの本をどこで見たのだ?」と二人で頭を抱えて閃いた。「あ!コミュニティセンターの図書館だわ!」。近所のいわゆる「図書館分室」で借りてきたことを思い出したのだった。
水曜日は下校時間が早いので、今日さっそく息子と二人で図書館分室へ出かけた。あった!あったよ!「これだーーー!」と喜び勇んで本を借りて帰宅、すぐにダイニングテーブルで折り出したのだった。
記憶をたどって、いっぱい調べて、たくさん歩いて、ようやく見つけた宝物ーー「白い大袋を肩に背負ったサンタクロース」の折り図。
私でも簡単に折れた。袋にキャンディやラムネなどのお菓子、ちょっとしたアクセサリーを入れてプレゼントにしたら、とても喜ばれそう。
本では、「サンタクロース」というシンプルな名前で紹介されていた。今回はちゃんとコピーを取って、保管しようっと。
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