【文学フリマ大阪12】出展宣言&初めてのZINE作り

2024年9月8日に開催される「文学フリマ大阪12」に出展します。

ライター・エッセイストの江角悠子さんが主宰するオンラインサロン「京都くらしの編集室」では、京都、東京と立て続けに文学フリマに出展、その流れに乗る形で「大阪でも出展しませんか〜?」と声をかけたところ、江角さんはじめサロン仲間が「出ましょう!」と賛同してくださったのです。

文学フリマ大阪12
2024年9月8日(日)12時〜17時
OMMビル2階 A・B・Cホール(天満橋駅直通)
https://bunfree.net/event/osaka12/

「声をかけようか、どうしようか」などと1人で迷っているうちに、時間はみるみる経過し、いざ「やりましょう!」となった時はすでに申し込み締め切り直前…。なんとかギリギリ滑り込んで、1ブースを確保できた、という感じでした。

そもそも、なぜ私は「文学フリマ大阪12」に出展したいと思ったのか。
それは、来場者ではなく、出展者としてあっち側の人になってみたかったというのと、自分自身のZINEを作ってみたかったから。

頭の中ではどんなZINEにしようかイメージは出来上がっていたので、それを少しずつ具体化していきました。

まずは紙を選ぶことから

自分のZINEを作るにあたり、こだわりたかったのが「紙選び」。
たまたま展覧会でお話を聞いた「kome-kami」が気になっていたのです。
「kome-kami」とは、お米から作られた紙のこと。賞味期限が切れた備蓄米を捨てずに、紙に利用したものです。

他にも、茶殻を再利用した「茶紙」、にんじんの皮を入れ込んだ「vegi-kami にんじん」などがあり、フードロスペーパーと呼ばれています。
https://foodlosspaper.com/

しかし、フードロスペーパーを採用している印刷会社はあまり見当たリませんでした。どこの印刷会社がベストなのか判断がつかなかったので、まずはフードロスペーパーを開発したペーパルさんにご相談し、印刷会社を紹介していただきました。

制作費を考える

紹介していただいた印刷会社は2軒。
ZINEの判型、ページ数、見返しの有無などを伝え、全ページをkome-kamiにした場合の見積もりをお願いしました。
するとどうでしょう、考えていたより、うんと高額(涙)。愕然としました。
80ページもないB6サイズの文字だらけの本を、1冊2,000円で売らないと赤字になってしまう計算。誰が買うのだ?手に取るのだ?

自分のZINEでガッツリ儲けようとは夢にも思いませんが、やはり赤字は辛い。2軒の印刷会社に色々なパターンで見積もりを出していただいて(ありがとうございました!)、最終的に決まったのが以下です。

・表まわり=kome-kami 浮世絵ホワイト
・見返し=茶紙
・本文=一般的な上質紙

そもそもkome-kamiは発色の良さが売りの紙。モノクロの本文ページで使うのは、むしろもったいないことではないか?と思い直しました。

こうして、「フードロスペーパーを使用したZINE」を作る道筋が整ったのでした。

コラム|その他に考えられる費用

私は illustrator や InDesign でレイアウトもするので、そこはお金がかかりません。また、今回はnoteに書き溜めたエッセイをまとめるZINEなので、取材もしません。自分執筆、自分デザイン、自分校正なのです。(これは、「制作費」だけ見れば利点でしょうが、「完成度」という点では難ありだと思っています。)
自分でwordを使ってレイアウトをして印刷会社に入稿することもできますが、例えば写真が入るとか、イラストが入るとか、そういう場合はデザイナーにお願いするのも一案でしょう。たとえ文字だけの媒体だとしても、専用のソフトを使ったレイアウトは、見栄えが違います。
また、イラストを起こしたり、写真を撮影したりすることをお願いする場合も、費用がかかります。誰かに取材をする場合は、お礼としていくらか用意しておくことも大切なようです。

制作費と完成度。どのように折り合いをつけて納得するか、それがZINE作りの最初の関門かもしれませんね。

締め切りを設定する

何をするにしても、締め切りを設定することは本当に大切だと思います。
特に私のような道楽者は、背後に締め切りという仁王様が立ちはだかっていないと永遠に動かない、何も始めることができないのです。

ZINEを作ろう!と決めて仕様と印刷会社が決まってから、しばらくのんびりと作業をしていました。
が、どうにも捗らない。
夏休みということで、子どもの相手をしなくてはいけないという障壁もありましたが、それ以上に、自分の中から湧き上がる何かが足りない。
そうだ!締め切りだ!
締め切りさえあれば、私はそれを燃料にしてZINE作りに邁進できるはず!
ということで、さっそく問い合わせ。
印刷会社から示された入稿期限は8月22日でした。
これでようやく私のお尻に火がついたのでした。

しかし無常にも、世の中は夏休み真っ只中なのでした。
どうして「文学フリマ大阪12」は、夏休み直後の9月上旬に開かれるんだい?

次回は、ZINEの内容や作業について書いていこうと思います。

いいなと思ったら応援しよう!