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【49歳のつぶやき】遠くを見るか、近くを見るか(娘のバレエか、文学フリマか)

5月19日(日)。この日わたしは、東京と大阪で大切な用事があった。

東京での用事は、「文学フリマ東京38」。
ライター仲間とつくったオムニバスZINE「しくじり見本帖 〜16人の失敗談〜」が出品されるのだ。
私はこの本のブックデザインを担当したので、ちゃんとした本が印刷会社から届いているかどうか、それがとても気になっていた。

大阪での用事は、子どものバレエの発表会
娘は2月から頑張ってレッスンに励んできた。特に今年は、小学校の卒業式、中学校の入学式、そして初めての中間テストを経ての本番当日だ。
親としても、いつも以上に励まし応援してきた。

そう。東京での「文学フリマ東京38」も、大阪での子どものバレエ発表会も、私にとってはここ3ヶ月間の集大成なのだ。

とはいえ、双方に顔を出すのは無理なので、ここはもちろん娘のバレエ発表会を選び、「文学フリマ東京38」の様子についてはFacebookのメッセージや仲間の投稿で確認することにした。
スマホって、本当に便利だねえ。

ところで。
私は日常的に眼鏡をかけている。
おそらく、のび太なみに眼鏡をはずしていない。
目、鼻、口、メガネ! 眼鏡がもう顔のパーツなのである。
しかし今日は娘のバレエの発表会なので、遠くのステージがくっきり見えるよう、眼鏡を外して久しぶりにコンタクトレンズをつけた。
本当に、「いつお会いしましたっけ」というぐらいに、久しぶりのコンタクトレンズだった。

コンタクトレンズを付けて、すぐに気づいた。
「ス、スマホの文字がボヤけて読めねえ」。

そう、老眼である。
コンタクトレンズは恐らく2年ぶりくらいの装着で、その2年の間に私の老眼が一気に進んだのだと思う。
眼鏡でも見にくく感じることは多々あったが、眼鏡を外せば解決していた。
だけど、コンタクトレンズはそう簡単にはずせない。

ああ、どうしよう。
眼鏡をつけて、東京の様子をスマホで確認するか。
コンタクトをつけて、大阪の娘のバレエをしっかり見るか。


どっちも不正解。
正解は老眼鏡だろう。(はい、素直に買いに行きます…)


が、今日はもう老眼鏡を買いに行く時間がないので、結局コンタクトレンズをつけることにした。
娘のバレエを、娘の頑張りを、ライブでしっかり見守りたいもの。


この日、スマホをのぞく私の姿は、本当に滑稽だったろうと思う。
腕をあんなにまっすぐ、真下に伸ばしたことはなかった。
「ああ、腕ってなんて短いの」と、憤ったこともなかった。
目を細めたり、パアッと見開いたりもした。
ミスタービーンみたいになっていたんじゃないかなあ。


いよいよ老眼鏡が必要だ、とようやく悟った。
49歳は、受け入れることがたくさんある。ま、楽しんでいこ。


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