【50歳のつぶやき】二者択一という苦行
年齢は関係ないかもしれない、だけど、エレベーターの「▶︎◀︎」と「◀︎▶︎」に咄嗟に反応できなくなった。
どっちが開いて、どっちが閉じるんだっけ。
「えい」と押した方が意図と反対だったことがある。駆け込もうとする人のために開けてあげるつもりが閉じてしまい、危うくドアで挟みそうになったり。
大勢が乗っているエレベーターで自然と「ボタン担当」になり、「早く閉めてー」の無言のプレッシャーに勝手にアタフタして「◀︎▶︎」を押してしまい、周囲の人をイラッとさせたり。
こっちを押したら正解、こっちを押したら不正解。二つに一つ、というのが私をそうとう悩ませる。どっちかだから、間違えたら大損な気がするのだろう。5つの中からの1つを間違えても「あーあ」で済むが、2つの中のどちらかで間違えるのは、だいぶ悔しい。
コンビニのコピーでも、二者択一にいつも苦しむ。
私は機関紙の作成に携わっているのだが、紙面会議で使う資料はいつもコンビニのコピー機で用意している。
A4サイズ、全8ページ。資料は、A3サイズ2枚を重ねて冊子風にする。A4でプリントアウトした8ページ分の紙面を2ページずつ並べて、A3サイズでコピーするのだが、裏面のコピーが鬼門なのだ。
1ページの裏を2ページにしたいのに、7ページになる。3ページにしたいところが、6ページになる。要は、左右の置き方が逆なだけなのだが、右か左かの並べ方に、毎回毎回、本当に馬鹿みたいに迷う。
私なりに、「閉じる部分を中心した並べ方でいいのではないか」と策を思いついたのだが、これでも思ったようなコピーにはならない。
資料づくりを自分から「私がします!」と申し出たくせに、半年経ってもまともな資料を用意できていない。この前も、1ページ→7ページ→6ページ→4ページ→5ページ→3ページ→2ページ→8ページという迷惑な紙資料を提出したのだった。
最初こそ、「石田さん、惜しかったねえ!」と笑ってもらえていたが、今は「ははは、、、」と飽きられたような諦められたような浅い笑いが起こる。
本当に申し訳ない。
コンビニコピーの二者択一は、今度こそ克服したい。でも、月に一度だから、悔しさも打開策もすぐに忘れちゃうのよね。