子どものやる気を伸ばすコミュニケーション
今日は子育てに関するコーチングをご依頼いただき、色々と思うところあったので、その学びをシェアします。
私はデンマークに住んでいるので、子どもを日本語補習校に通わせています。国語と算数だけですが、日本のカリキュラムに準拠した授業内容なので内容が濃く、宿題も毎週たくさん出ます。こちらの現地校に通う子どもは学校で宿題が一切出ないので慣れておらず、「なんで日本語学校はこんなに宿題出るの〜。宿題嫌い〜」と言います。
そこで「宿題はやるものなの!やりなさいっ!」となるお母さんが多く、子どもとの関わりに悩む方も多くいます。
かくいう私も1年ほど前までは、「きーっ!やりなさい!」という母親でした。怒ったり宥めたり、子どもは半泣きになりながら宿題をやっていました。当然、楽しくはありません。補習校は好きだけど、宿題は嫌いと堂々と宣言する子になってしまいました...。
でも今は、息子は宿題を好きとはいいませんが、やった方がいいものとして捉えています。それは息子が大きくなって理解力が増したというのもありますが、私の言葉がけが変わったから。
NLPを学んで一番最初に印象的だったのは、自分が見ている世界は自分のものでしかないということでした。他の人は、その人の世界観で世の中を捉えています。それは自分の子でも同じです。親子だとついつい、子どもが自分と同じ価値観を持っているような気がするものですが、似てはいても違う人間なのです。
ましてや大人と子どもですから、ロジックも違えば、感覚だって違います。そこに大人の理屈で大人の言い方でものを言っても、当然伝わりにくいです。大人の他人に接する以上に、相手の特徴を理解した上で、それに合わせたコミュニケーションをすることが必要だと考えています。
相手の世界観を尊重し、相手はベストを尽くしているという良心的な前提でコミュニケーションをする。大人に対してはそれができているのに、我が子に対してだとおざなりになってしまっていること、ありませんか?
毎日そんなことやってられないと思いますか?それとも毎日だからこそ、意識して変えていきたいと思いますか?
親の考えや価値観は、大人が思う以上に子どもに影響を与えています。コーチングやヒプノセラピーで心のブロックになっているものを探ると、親との関わりを挙げる方が非常に多いことから、そのことが分かります。
以前は私自身が「宿題は大変でもつまらなくてもやるもの」という価値観を持っていたので、それは言葉遣いや態度に表れて子どもに伝わっていたと思います。そして子供の中に同じような価値観を作っていきました。もしかしたら、さらに彼の子供にもその価値観が受け継がれていくかもしれません。
それは望ましいことでしょうか?
もし答えがノーならば、変えていきましょう。私の場合は、まず自分自身が宿題は楽しいものだ、学ぶことは楽しいものだという価値観を再認識し、それに基づいたポジティブな言葉がけをするようになりました。
小さな子どもは、好奇心いっぱいですよね。大人だって好きなことを学ぶのは楽しいです。学ぶことは人間にとって基本的には喜びなのです。それを、勉強というのはしなければいけないもので、つまらなくてもやるものだという信念で上書きするのは、とても勿体無いと思います。
また、子どもが宿題をどんなに嫌がってのろのろやっていたとしても、彼らなりのベストな対応がそれであることを、冷静に受け止めて、よりよくするにはどうしたらいいかをアドバイスしたり、一緒に考えたりすることも、我が家の場合には役立ちました。
まとめると
・子どものコミュニケーションや思考の特徴を把握する
・親自身が勉強や宿題について、楽しいものだという認識を持つ
・子どもはいつも、それぞれの状況でベストな選択をしていると考える
・上記二つの前提を元にした言葉遣いをする
どなたかの参考になれば幸いです。今日もあなたが自分らしく生き生きと過ごすことができますように。God dag!