あって欲しい駅そば
5月の最終週からたまりかねて電車通勤を再開。車通勤の楽しさは帰りのスーパー立寄や好きな音楽聞きながら、たまに歌いながら などがあるけれど、眠くなったり雨の峠道の下り坂でヒヤヒヤしながらの運転などがちょっと嫌だった。自宅の延長の空気をそのまま職場に持ち込んで、区切りのつかないところも良くないなあ などど。 正直に言うと運動不足でますます身も心もどんよりするのが一番の悩みの種でした、はい。
で、そろそろ事態も沈静化してきたかなと自分の都合で判断し、6月の駐輪所代を払いに行ったのを区切りとして元の電車生活に戻ったのでした。
確かに電車は空いている。しかし、なにか空間が広く空虚な感じがそこかしこに。
例えば駅にパンフレットのラックがそれごとない!そうか、お得切符はまだ販売できないんだー 駅ナカのパン屋さんが開いていて嬉しい。けれどパンが少ないーー(滅多に買わないのに棚がスカスカだと寂しいものだ) あ、ホームのおそば屋さんがまだ休業中ー そうか、そうなのか。いつも通りなのは自販機だけかも。乗り換え駅の中のたこ焼き屋さん、お芋屋さん、喫茶店 うう、まだかー お菓子のスーパーだけは元気!
そしてJRに乗り換え、更に寂しさは募る。今回JRは最も再開に慎重だった。ただでさえホームが奇麗だといえないところに、閉まったシャッターが並ぶさまは殺風景そのもの。 企業の方針だろうけれど、まだまだ自粛 粛。
その中で真っ先に気にしてしまうのは、駅そばの営業。パン屋や牛丼屋よりも駅にあって欲しいのは、断然”駅そば” 通りかかったときにふと吸い込む出汁の香り、困ったときにここがあれば助けてもらえる場所、旅に出ればご当地のそばの出汁の色も比べられるし、乗り換えの時間を気にしながらホームですするおそば なんて、素晴らしいインフラなんだろう。文化よ、これこそ!
かつて国鉄のホームにはよく立ち食いそばの小さなお店があったと記憶しているけれど、7年ほどまえに松本から大糸線に乗り換えたときに、なくてビックリした。(よく捜したらあったのかもしれない) 乗り換え時間がそこそこあったので、期待していたのに少しがっかりしたな。 どこの駅から出汁の色が関西風から関東風に変わるのだろうかと探求したかったのにな。
利用する人が減ってきてこれは自然の流れなのかもしれないなあ。
今までの記憶では阪急十三駅、宝塚線ホームのおそばがおいしいと思う。(これはかなり昔のデータなので今はわからない) 遠方では断然長野の茅野駅の「白樺そば」が格別。 早朝から開いていて改札の外にあるので夜行バスから下りたその足で食べに行くのが醍醐味。 私の八ヶ岳登山のスタートですね。
きょうも駅で営業しているお店を目で追いながら、たいして利用しないのにありがとう と心の中で声をかけて、通勤している。駅そばは生活インフラ!絶やさぬよう応援しないと。大阪メトロがこの前、レトロ喫茶キャンペーンをしていたけれど、そばめぐり企画してくれないかな
(最後になりましたが、今日の画像はしまなみサイクリングで途中で漁師民宿に立ち寄った岩城島のフェリー乗り場です。一気に走り抜けるのもいいけれど、途中どこかの島で滞在するのが味わい深いのです。)