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ロードバイク〜はじめました〜♪(まだ始めてないけど編)0巻

【0:発注をした経緯というか、心情もせっかくだから記録しておこうと思い立つ。】

3月末のことである。
クロスバイクを買って6年。
いろんなところに行った。
買った頃には考えられない、いや嘘、買った頃から100km走ってたわ。
とはいえ、こんなに行動範囲が広がるなんて思っていなかった。
もちろん、電車で移動すればいいのであるが、あえて自転車でいくことに意味があったのだ。
この頃のコロナ禍で電車に乗りたくないな〜となるはるか前のことだ。

私の田舎では、小学4年になると警察による自転車教室が開かれ、それを修了すると自転車に乗っても良い。というルールがあった。
自転車解禁に備え、母は私に真っ黄色いブリヂストンの自転車を買い与えた。
なぜ黄色だったのかは不明である。
聞いてくれ。と当時は思ったものだ。
私は、今も昔も寒色が好きだ。なぜ黄色だ。
晴れて、自転車教室を修了した私は、学区内に限り自転車を乗って良いお墨付きをもらい、放課後や休日に友人たちと自転車を乗り回していた。
小学5年生のことである。
センセーショナルにあるものが発売された。
爽健美茶である。
ハトムギ玄米月見草〜爽健美茶♪のアレだ。
国民誰もが、あの歌を歌っていたに違いない(誇大表現)
当時は、コンビニなど便利なものは片田舎にはなかった。
奇しくも同じ頃、小学校の再編が我が町で行われた。
今まで3つあった小学校が2つになった。
学区の変更が行われた。
我が小学校の学区は狭まった。
よって、自転車で行ける行動範囲が狭まったことになる。
そこへ爽健美茶ブームがやってきた。
コカコーラの自販機で手に入れるしかない。
しかし、情報を集めるに(各々が自宅付近を調査した)我が学区には爽健美茶がないのではないかという疑惑である。
とうとう、学区外ギリギリに住む友人から、ジャスコの近くの自販に爽健美茶あるよ。という情報を手にする。
学区外。道路数本分であるが、学区外。前は学区内。いいんじゃね?
我々は、爽健美茶を飲んでみたいという欲望のまま、学区外へ買いにいくことを決意したのである。
ポケットに110円、先生に見つかったら怒られるかもしれない。
その後ろめたさを持ちながらも、真夏の日差しの中、爽健美茶を買いに学区外への冒険へ出かけたのだ。
そして、やっと出会った爽健美茶の味は、大して覚えていないけれど、それなりにセンセーショナルな味だった。
麦茶とは何かが違ってた。
それよりも、線路を超えて学区外に出ることの冒険感がたまらなかったのを覚えている。
線路を跨ぐ地下道のひんやりとした空気は今も覚えている。

初めての学区外から2年。中学受験に成功し、中学生になった。
私は狭い学区制度から飛び出して電車通学をするようになった。
到着駅からは、自転車だ。
念願の水色の自転車(3段変速)を手に入れ、飛躍的に行動範囲が広がった。我々に縛られる学区などない。
同級生と、並ぶねぷたを見に行ったり、桜祭りに行ったりした。
受験を頑張った特権だとばかりに、私は学区に縛られない生活を謳歌した。
そして、ある日家まで帰ってみたい!!!と強く思うようになる。
10キロ程度の道程ではあるが、当時の私にははるか遠くに思われた。
夏のある日、夏休みの部活帰りに決行することにした。
平坦な道程ではあるが、夏の暑い日差しの中、2時間くらいかけて帰宅した覚えがある。
それはそれは、とても達成感があった。
(しかし、翌朝自転車で行くのも大変なので車で自転車を送還してもらうことになり、もうやめてと言われたため、次なる冒険は歩いて帰ることだ!と歩いて帰ったこともある。今思えば謎の行動力だな)

高校もそのまま同じ市内へ行くことになる。
そこでできた友達は、良い意味で狂っていた。
そんな友人たちと、休みの日に山の上の寺までサイクリングをするという企画が持ち上がる。
高校生のノリってこんなだろうか?
また、暑い日のことであった。
いつもは制服で乗る自転車を私服で乗るという特別感。
そして、遠足で行ったことがある山の上の寺へ行くというアホな企画。
当時の高校生の必須アイテム500mlの紙パックにストロー刺して、前かごに載せて、3段変速のママチャリでヒーヒー言いながら山を登った。
狂った4人には忘れられない思い出なのだ。
(今見たら、6.5%1.2kmという、現愛車のクロスバイクでも上りたくないヒルクライムだった。え、、ママチャリでのぼったのw若さってすごいw)

そんな誰しもがもつであろう、自転車と冒険の組み合わせを忘れかけていたそんな折。
狂った友人の1人と、田舎へ大人の遠足に行くことになった。
もう社会人も長くなり、ママチャリ持ってるけど、買い物に使うくらいよ。というアラサーの夏である(また夏かい!)
降りた、目的駅。特に何もないのだ。
無計画に、とりあえず行ってみるべ?とりあえず、地方鉄道乗りたいもんね?
という杜撰な計画だったこともあり、時間を持て余した。
そこで久方ぶりに登場したのが、レンタサイクル。。ママチャリである!
その自転車でまた、山を登って湧き水を探しに行くという、アラサーとは思えぬ冒険をした。
激烈に楽しかった。
激烈に楽しったのだ。
前述の学生時代の記憶が蘇る楽しさだったのだ。

そんな友人も楽しかったらしく、またやろうよ、自転車で大人の遠足!
という話になった。
後に一言、クロスバイクとかだともっと楽なんだけどね。

そこからの私は早かった。
ほう、クロスバイク、ロードバイクってのものあるのね。そういえば!Twitterの知り合いたちにも乗ってる人いるなぁ。
ほうほう、初心者だからクロスでいいか。
そこから、乗れるサイズのあるクロスを扱うメーカー、販売店、デザインを調べあげ、ひと月後には納車されていた。
そこから、祖父母の墓参りに高尾まで行くことから始った(約90km)
それからというもの、お墓参りに電車で行くことは無くなった(母が一緒の時は除く)
名店と呼ばれるパン屋をめぐる旅、初詣に寒川神社、横浜。川崎。餃子を食べに蒲田。海苔を買いに大森、有明の無印。いろんなところに行くことになる。さて、納車から5年。
途中何度も、ロードバイクいいなぁ。もっと坂道楽になるのかな〜等考える機会があった。
高いし、そこまで乗るかな?と思いつつも、ロードバイクについて、調べることは調べていた。(結局欲しかった)
でも、いいや、クロスバイクでって結論を後へ後へ回していたのだ。

しかしだ、しかし。
やっぱり、欲しい。となったのが、昨年の冬だ。
ちょうど、寒川神社に年明け前に先取り初詣をした頃だ。
これがまた、楽しかった。
どんどんどんどん住所(区、市町村)が変わっていく様を確認しながら進むと、距離以上に遠くに来た気になるのだ。
もっと遠くに行きたい!もっと、良い景色のところを走りたい!
小学校の頃、爽健美茶を買いに学区侵犯をしたワクワク感を。
高校の頃、山の上のお寺を目指して笑いながら進んだあの楽しさを。
大人も冒険したら楽しいよ!と知ったあの湧き水探しを。
もっともっとアップデートしていきたい気持ちに拍車がかかっていく。
それが極まっての、衝動買いなのである。

さて、発注に際して、自転車屋さんのお兄さんとの会話の中で、
今何乗ってるの?
クロスです。
どれくらい乗るの?
いうて、最長100キロくらいですよ。
と言った時の、お兄さんの
「クロスで100km乗るならロード買うのも納得です」
と言われたのは、ここだけの話。
クロスで100km走るのが普通ではないらしい?ことを知ったものその時である。
特に山を上らなければ問題ないっすけどね。。。
さて、どんな自転車を発注したのか、それはまた、納車の時のお楽しみ。
果たして、坂道は本当に楽になるのだろうか。
楽しみだな〜。
たーのしみだなぁ〜まだかなぁ〜まだかなぁ〜。
学研のおばちゃんよろしく待ってる私なのだった。

トップ画は、探し当てた湧水です笑


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