17巻 八幡平にザンパーイ!!🍺1の巻
十月初旬某日。
かねてより、計画していた実家帰省計画を実行する時が来た。
この度の旅程は、盛岡ー八幡平アスピーテラインー小坂泊ー坂梨峠ー実家
の一泊二日の旅である。
前日まで仕事。
9月からの新職場での仕事を1ヶ月過ごして、何ともいえない精神状況で、ドウニモコウニモ・・・。
ここで連休でよかった・・・・・。オレギリギリヤ。
そんな状況である。
休出もあり、丸っと休めてる状況でもなし。
天気も悪く、そんなに坂修行もできないまま挑む八幡平なのである。
4時起床。
前日までに用意した荷物を持ち、いざ東京駅。
始発の東北新幹線を待つ。
前回の帰省で得た知見をフルに活かし、ほんのり屋待機列に並び、出来立てのおにぎりとだし巻き卵をGET。
時を同じくして開店したNEWDAYSで伊右衛門とひとくちルマンドを入手。
不安とワクワクの同居した妙な浮かれ気分のまま、小雲雀を担いで東北新幹線の改札に向かう。
いかにも女子ローディーといったピンクなウェアな方を横目に、私も今日は紺色だけどAGUの花柄よ♪などと言いながら、改札に吸い込まれる。
さて、今回の装備ですが!
サドルバックをやめました🤣
サイジャのポケットでどうになるでしょ!という謎の論理で一泊を決行。
輪行袋はサドルに括リマス。
さて、そんな私のサイジャポケット
左:紀ノ国屋のSジップケースに入った充電器の類(iPhone、林檎時計、ガーミンとコネクタ)
真ん中:着替え(ジレ・アフターライドスカート・ハンキーのタンガ)
右:紀ノ国屋のXSジップケースに入ったカードお金類と、iPhone
結構重量級。でも入らないこともない。
新幹線では隣に恵まれない不運はあったものの、仙台を過ぎて盛岡を目前にして準備開始。
アフターライドスカートを脱ぎ去り小さく畳む。
アームウォーマー装着。
全て、背面ポケットに収納。
靴をビンディングシューズに履き替えて、履いてきた捨てる予定だった靴をゴミと一緒にまとめる。
よおおおおおおし!!!も!り!お!か!!!!!
順調に輪行解除。10分かかりませんでしたね!!!えっへん。
ガーミンのコースダウンロードに時間がかかって、全然進まないので難儀しましたが、どうにか出発進行!!!!!!!!
出発早々、ガーミンのコースナビが機能してねえな!!!
再ダウンロードしても、何してもダメ。
あかん。
しゃーなし、青看板とGoogle先生を頼りに進みましょう。
駅からも見えていた岩手山。
ずっと視界に入り続ける岩手山。
要所要所、綺麗に見える箇所があって岩手山に見守れながら進んでいる感じ。
津軽にいると、どこからでも岩木山が見えるけど、その感覚に似ていて、安心感がある。
しかし、しかしだ。
岩手山と連なる高い山々を見るにつけ、いい天気でよかったな。山きれい。お空きれい。と、思う反面、えっと、どの山を上るのかな?どの辺かな?と不安が心をよぎるのである。
何度か道を間違えるものの、軌道修正して最終コンビニに到着。
水をボトルに追加して、いざゆかん。
と言いつつ、40km走って、松尾八幡平ビジターセンターに寄り道。
小腹が減ったのである。
時刻は11時。出発から2時間。
いい調子である。地味地味とずっとここまでも登ってきて、既に獲得標高は400mを超える。尾根幹往復より多いやんけ。
とはいえ、ここまでの道のりも、うん!調子は悪くないよね!格好よくいこう!といった具合であったので、少し気持ちに余裕が出てきたのだ。
謎の餅?らしきものと、カフェラテをいただいて、ホッと一息、
補給もしたし、お手洗いも行ったし、さて・・・・いざ・・・・。
松尾八幡平ビジターセンターを出て、間髪入れずに出てくる上り口。
おうおう、敵さんのお出ましかい?やってやろうじゃねぇか。
と、余裕ぶっこいていられたのは、3分でした。
3分頑張っただけ、褒めてください!!!
撫でてください!!(©︎五虎退)
キッツ!!!!!!!!きーーーっつ!!!!!!
まじきーーーーーーっつい!!!
それでも、どうにかこうにか、インナーローに近いギアでどうにかこうにか進みます。
途中、数多の八幡平を登ったブログに出てきたスノーシェルターに対峙。
きちゅい。
もう無理でちゅ。
あかん!!!!!!!と、📷マークのある駐車帯にて足付き。
それでも、こんなに登ったか!!!!えらいぞ!!!俺!!!!!ってなるくらいの、展望の良さである。岩手山綺麗・・・・・・。
姫鶴鍛刀よりお空が綺麗であった。
1000m登るのがわかっているからこそ、手元のガーミンの獲得標高が憎い。
まだまだぁぁぁ!!と軽傷の私(特 LV23脇差)に攻撃を仕掛けてくる金盾3つ積んだ太刀遡行軍くらいの絶望感である。(とうらぶやってない人には何のことやらだよ!)
御在所の休憩所まで頑張ろう。
再び、カチリと嵌まるビンディング。
ゆるゆると、息も絶え絶えに。それでも確実に登っていく。
斜度が緩んだ〜〜!と思っても6〜7%程度な道です。
だんだん、感覚が麻痺してくる。
ふぅ、6%だ、水飲もうぜ〜♪なのだ。
しかし、そんな緩さは瞬間で失せていく現実。
あい、8%。あい、9%!あーーーーい!!!!!10%!!!!!あーーーーーい!!!主命とあらば!!(©︎長谷部)
それを繰り返すこと数度、スノーシェルターをぬけるとそこは!!!!!!
待ちに待った、
下り坂!!!!!!!!!!!!!!!!!!
クーダーリ!!!!!!!!!!!
そこは、フォトスポットの松尾鉱山跡地だったんだけど、下りが気持ち良過ぎて写真忘れました!
はい!!
そして、それを超えると、最後のスノーシェルターに突入ですー。
うーーわーーー最初が下りだからって油断してたわ〜。
直線気味に10%の登りが続く、曲がりくねって前が見えないことのありがたさを知るのだった。
見えると、心が折れそうになるね・・・。
頑張る・・・・圧し切る・・・・頑張る・・・・。
くっそ!!!
インナーローーーーーーー!!!!!!!!!!
インナーーーローーーーーーーーーー!
ギリギリチョップでスノーシェルターを越えると、そこは御在所の休憩所!!!!!
ぷっはーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
ババヘラのお姉さまがいらしたので、子鹿のように震える足で、ババヘラを買いに行きます。
あああ。芸術的なババヘラ・・・・・・。
(後日、インスタ等を見てもこの日御在所にいたお姉さまは相当の手練れババヘラストのようだ。わたしの食べたババヘラ綺麗!!!!)
味はニノ次だ、ババヘラ。
今は、胃の腑に染み渡る甘さと、荒い呼吸に渇き気味の喉に染み渡る冷たさが、ありがたい。
地熱発電所が上げる水蒸気、何なら私からも蒸気が上がりそうだ。
でも、風が冷たい。
標高が高くなってきたのが感じられる雲の高さ。
まだまだ登るよね。そうだよね。
御在所で獲得標高900m。
ビジターセンターで400だったんだから、約500m登ったことになる。
距離も20kmのうち10kmは過ぎた模様。
半分クリア!!!!
ようやった!!!私!!!!!
しかし、足は子鹿のようである。
そんなゾウみたいな脚で子鹿とは烏滸がましい!と言われても、震える脚はまさに生まれたての子鹿。
いや、死に際の老鹿かもしれない。
ああああああああ。
半分まで来たんだから、頑張ろう!
再び、ビンディングが嵌まる音に奮起して、御在所を出立。
奮起した気持ちが、萎えるのは30秒後である(早い)
きっっつーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
はい!!!きついですね!!!!!九十九折の坂をどうにか切り返して登る。
また写真マークの駐車帯を発見したので、御在所出発からすぐに足付きw
松尾鉱山跡がよく見えるスポットである。ああああああキッツイ!!!!
つら!
何なん!!!!!めっちゃ辛いんだけど!!!!!
常日頃もそうなのだが、休憩の後って脚やたら重くなりませんか?
ああ、辛い。
そして、斜度が上がっていく。
誰だ、八幡平は後半にいくに従って斜度が緩くなるとかいっていたのは。
きついではないか!!!!!
もう、ここからは高度も上がったこともあり、フォトスポットがたくさん☺
その都度止まって写真を撮るという口実の足付きw
頑張りますよ。頑張りますとも。
あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
インナーローです。
もう、それ以外無理。
景色はそりゃぁもう絶景です!!!!!!
天気も気温も最高。
あ〜〜〜〜〜〜きついけど最高!!!
でも、最高にきつい!!!!!!!!
脚が回りませんがな!
それでも、要所要所にある標識の山頂レストハウスまでの距離は、少しずつ、でも確実に減っていく。
湖が見えてくる。
あと少し。あと少し。
湖を回って進んでいく。
息も絶え絶えであるが、水辺の景色の爽やかさと、次第に冷たさを増してく空気が脳をスッキリさせていく。
酸欠の脳と脚が限界を訴え、まだかまだか、ゴールはまだか。とけたたましく主張する。
その一方、あと少し!頑張ろう!あと少し!とワクワクが抑えきれない私もいる。
いろんな私が、代わる代わる登場する。
まだ早かったんだよ、こんな山に挑戦するのは。
なぜこのコース選んだ!
などという奴もいれば、これを超えたら私一回り大きくなれるよね!と前向きなヤツもいる。
数十秒単位で、主役が交代していく。
が、全て私だ。
ああ、楽しい。終わりが見えてきた。
惜しいような、ようやっと終わる・・・早く終われと思うような。
最後のフォトスポット。もう、レストハウスは見えているけど、辛くて足を止める。
水を汲めるらしく、いろんな人が大きなタンクを持って対向車線の方に向かっている。
清水か。いいな〜私も汲みたいけど、そんな余力一ミリもないわ。
少し寒いわ。辛いわ!
後で、後悔する。ここで水を汲むべきであったと。
そして、程なく到着した山頂レストハウス。
車と一緒に駐車場に入る。
レストハウスの前にはサイクルラック。
そこに小雲雀をかけた瞬間。
うっすら泣きそうになったのだった。
おわた・・・・・。登りきった。
よし。記念撮影だ!
あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
きつかったーーーーーーーーーーーーーーーーー。
泣いちゃう、むしろ泣いちゃった。
頑張った。。。。。