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お金基準で考えない支払い4

つづきです。

照明器具の取り換えだけだったら、その見積り代金の15000円と作業代18000円で33000円と消費税。
配線の取り換えが必要だと、作業代が10万以上かかると大げさに言う。
そうなったら、絶対にお前に頼まないからなー。

配線には問題なく、照明の取り付けだけで済むことが分かった。
もう一度ぼったくりサイトを見てみると、初回お客様2000円引きと書いてある。

ちょっと、初回2000円オフなんだけど。

いや、基本料は除くって書いてありません??

あー、本当だ小さく書いてある!!(チッツ!!)
そしたら、基本料2000円が年末キャンペーンで1460円て書いてあるんだから、初回オフの2000円を引いてから1460円足してくれる?!!!
それで、本当にちゃんと取り付けられるの?

大丈夫です、取り付けだけなんでちゃんとできます。
今すぐ付けられます!!!

ちゃんとできるのね?!!!
そしたら、33000円と消費税でやってください。
それ以上は払わないから!


連絡をした電気屋さんはみんな早くても年明けの作業、
これから忙しくなる繁忙期、
毎日暗い店先、
新たにぼったくりでない電気屋をネットで探す時間も気力も無い。
せっかくお客さんに照明を譲ってもらったのに、その分経費を浮かすことはできなかったけど、最初に見てもらった電気屋さんには35000円~40000円と言われていたのだから、私の覚悟していた予算内。
しかも、今ここで決断すれば最短で電気が点く!!
大人の判断でしょう!
そう思ってGOしました。

作業した彼も、
最初は会社のテンプレートで営業トークしていた時は気がおかしいと思ったけれど、
自分の言葉で交渉し始めた時は、おかしな人間ではなさそうで、何よりも作業はきちんとしそうであった。
仕事できなさそうだったら、完全に追い払っていた。

そして彼と話しながら、この腹立たしい仕組みを理解していた。
確認したわけではないのであくまでも私の推測だが、
彼が頑なにこだわっていた15000円というのは、恐らく元締めに払う上納金。
個人の電気屋さんは、集客に時間とお金をかけられない。
なので、ネットで集客し仕事を紹介してくれる元締めの会社があり、そこへ登録してお客を紹介してもらい、そのキックバックが15000円だと思う。
出張費でない「基本料」を払うから帰ってくれと言っても、すぐに引き下がらなかったのは、紹介したのに仕事にならなかったとなると、今後紹介してもらえない、もしくはペナルティで紹介してもらいづらくなるシステムなんだろうと。
15000円:元締めへのキックバック(今流行りのね)
18000円:自分の取り分(にしてはちょっと高いと思うけどね。ま、年末代か)
政治と同じ、いつから我が国はこんな風に経済を回すようになっちゃったんだろうか。。。右も左もヤクザなのか、、、とちょっと溜息。

作業は無事に終了し、
もう、計算するのが面倒なので、3万円に消費税で33000円でいいです!
となんだか、気前のいいようなセリフを言い放ち、
伝票を書いてくると言って、車に戻っていった。
私は、
あーあ、ぼったくられたな。。。わかってたのに何でやらせちゃったんだろうなぁ。
とジワジワとぼったくられ感が湧いてくる。

今後何かあったら、呼んでくださいよ、すぐに来ます!

やだよー、出張費じゃなくて「基本料」かかって見積もりも15000円でしょ!

いや、今度は会社通さないんで、大丈夫です。

やっぱりな。。。

15000円も1軒につきの値段なんで(なんじゃそりゃ)、他にも何かあったら見ましょうか?
というので、奥の部屋のスイッチを入れるとジーと音がする照明がどうなってるのか見てもらった。こちらは、使わないでいるのならこのままで大丈夫だということ。他にも気になっていた配線があったので聞いておいた。

そして、彼は気持ちの良い挨拶をして帰っていった。


この時点で、私はまだモヤモヤしていた。
あーあー、なんで分かってたのに自らぼったくられちゃったんだろうか。
夕方になって見事に店先が明るくなり、常連さんたちに「点いたね!」「明るくなったね!」と言われて、
いやーーーー、
実はーーーー、
ぼったくられちゃって。。。。と少しぼやいていた。
明るくなったからいいじゃない、
年末価格だと思えばね、
次からは一回相談してくださいね、
などと声をかけてもらい、確かにやっと点いたしね、と「損した」という気持ちは和らいできていた。
でも、分かっていたのにお金を払いたかったのは何だったんだろうか、、、と自分の中に起こった何かが気になっていた。

づつく


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