【読書感想】集中力がすべてを解決する
育児で心身ともにヘロヘロだった当時は
「私にはもう無理!」
だと思っていた社会(仕事)復帰。
育児も落ち着いた現在、
パートではありますが、
小さな会社のSNS担当者として
楽しく働いています。
ありがたいことに、
社内ではSNS以外でも
私のスキルがお役に立つ場面が多く…
今では新卒採用から社長のお手伝いなど、
幅広いお仕事を任されるようになりました。
肩書が「なんでも屋さん」になりつつあります。
つまり、業務量が爆増。
しかも新卒採用なんて、
春休みが活動のピークなわけで、
毎日学生さんとの面談を数件こなしています。
仕事はとっても楽しいんです。
それでも、時間は有限です。
ここのところ、タスクが全部終わる日はありません。
私のパフォーマンスがちょっと落ちてるのかな…と
感じる日が多くなってきました。
でも、ここさえなんとかできれば…
集中力を高めれば、もっと効率よく業務がこなせて
「終わらない」地獄から脱却できるはず!
SNSも採用もイイ感じに進められる!…と思い
樺沢紫苑先生の新刊、
「集中力がすべてを解決する」を
読み進めました。
まず、目に入って心に刺さってくるワードが
・「何もしない時間」で1人会議
・「ボーっとする」
・「リラックスのゴールデンタイム」
あれ?
「集中力!すべて解決!ゾーンに入る方法!」って本なのに
ゆるーいことが書いてある…
のんびりしたいなぁ…癒されたいなぁ…
想像性の4B…
ごはんは家で食べているし
お風呂もささっと済ませていたし
移動は自分が運転してたし
夜は疲れて速攻寝てたから
最近堪能してなったなぁ…
と、ボヤーっと考えていたら、
ひとつ頭の中に疑問が浮かんできました。
「私、最近、癒しをじっくり感じていたっけ?」と。
もちろん休日には、
趣味のピアノや
大好きな文房具を愛でる時間はありましたが、
私は好きなことには
脳が絶好調に回転してしまう傾向があります。
なので完全なリラックス、癒しとは
少し異なるんですよね。
さらに、職場では、
キビキビと働きアリのように
動きまくっていました。
…これって、タスクの多さ故に、
「全部こなそう!!」と
ガチガチに頑張ろうとしか考えていない…!?
と、自分の状態に気づけたのです。
私はもともと手帳に書くことが好きで、
その日の記録などを毎日書いています。
早速読み返してみると、
「この仕事がこなせた!」
「あれもやりたい!」
「これも明日やる!」
と、一見前向きなフレーズで埋まっているものの、
自分の本音は全く書き出せていなかったんです。
仕事量が多すぎる、もう抱え込みたくない。
でも仕事は楽しい、SNS発信も採用活動もやりたい。
これが自分の今の本音です。
ある日、
同い年だけどキャリアも能力もずば抜けていて
密かに尊敬している上司に、
「今日は面談や面接で予定がいっぱいだね。大丈夫?」
と声をかけられました。
今までなら笑顔で「大丈夫です!」と
理想の新人像はコレ!ばりに
答えていたところですが、
正直きついし、他にやりたい作業もたくさんあったので
ここは素直に、
「資料作成が溜まっている状況で…
ひとつ、採用担当チームのメンバーに
代わってもらえそうな面談があるので
○○さんにお願いしようと思っています」と言いました。
上司も「そうだね、その方が良いね」と
理解してくれました。
その後、上司からも、
担当者に「代わってあげてね」と
声をかけてくれていました。
担当者も私の仕事量を把握してくれて、
分担できるところは引き受けてくれました。
おかげで、たまっていた資料作成を
やる時間が作れたことで、
集中して終わらせることができました。
心の荷も下ろすことができたと感じました。
また、SNSと採用担当と、
全く違う分野の仕事を担当していて、
頭の中がごっちゃごちゃになることが多々あります。
私はマルチタスクできる派…と
思っていましたが、
と書いてあります。
なんと、自ら集中力を欠ける仕事方法を
とっていたことにも気づきました。
そこで、自分で仕事の予定をコントロールできる日は、
TODOリストを書きだすついでに、
取り組む時間も決めました。
朝イチは、SNSの投稿画像や
スライドの作成など頭を使う仕事をメインに。
集中力が切れそうな休憩前の時間は
資料への入力など、作業的な仕事。
そして、その時間は
採用なら採用、SNSならSNSの
仕事だけに目を向けるようにしました。
もし違う仕事のアイデアが
突然降臨してきてしまったら、
とりあえずふせんにメモだけして
TODOリストに貼っておきます。
一つの仕事が終わってリストを消すときに
ふせんメモを一緒にチェックし
タスクに組み込めば
行ったり来たりする必要もなく、スムーズです。
頭がごちゃごちゃにならないだけで、
タイプミスなどもぐっと減り、
作業時間もかなり減りました。
つまり、あれもこれも…と欲張らず、
シンプルにやるだけ。
私にはこれが合っていました。
社員さんから「え?あの仕事、もう終わったの?」と
ビックリされることもありました。
仕事をバリバリこなしている人って
マルチタスクOK!常に戦闘モード!!って
イメージがありましたが、
実際はそうではないんですよね。
著者の樺沢先生だって、
理解不能な本の出版ペースに
YouTubeライブ、セミナー登壇等
怒涛のスケジュールをこなしながらも…
いろんなところへ旅行して
美味しいものを食べて
リラックスされています。
私も、頑張ろう!となんでもかんでも
詰め込むのはおしまいにします。
仕事も「集中するぞ!」と意気込んでするのではなく、
まずは目の前の仕事だけ取り組みます。
シンプルイズベストです。
結果「集中して仕事ができていた」と
いつの間にかフロー状態に入れていることが
理想だと感じています。
そのためにも、心身を整えて、
仕事をたくさんこなし、
仕事以外のことも含めて、
生活をより豊かにしていきたいと思います。