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【SPYAIR】Just Like This 2024@日比谷野音0929

2024年9月29日。
ようやく来た。待ちに待った、この日が。
待ち焦がれすぎた私の首はすでにろくろ首状態…にはなっていないが、それくらい心待ちにしていた。
初めてSPYAIRの生の音を浴びられる瞬間を。

これまでX監視員として追ってきたライブの数々、ライブ後の気持ち高ぶる多くの人のpostにつけたいいねは数え切れない。去年のJLT2023ライブ音源も聴きすぎた。でもまだ「生きている音」は未体験。「ライブでしか得られないもの」がある。それは頭では分かるけど、それは体験してみないことには分からない。

SPYAIRの風物詩、「JLT」に雨はつきものだ、という声をそこかしこで(主にXで)目にしていた。2週間天気予報とにらめっこしながら、できては消えていく台風の動向を注視する日々。日が近づいていくにつれ、「あ、大丈夫そう…!」「あれ?台風(シマロン)できたけどまさか参戦する気…?」「え、降水確率50%やん……」など徐々に言葉の通り【雲行きが怪しく】なっていく。小さい傘マークが出現すると「松岡修造太陽神」をアイコンへ降臨させるファンもちらほら……私も漏れなく修造になった。

修造様のおかげもあってか当日の天気予報は
曇り☁降水確率20%】
よし!!!これは雨具いらんわ!!!!
私は折りたたみ傘とカッパを買う意思をそのまま玄関に捨て置いて、意気揚々と家を出た。私はソワソワしながら足が地につかないそんな足取りで日比谷公園に到着した。


………雨がぱらついている。

声にならない声を発している私を気遣ってか、
「気にすんなよ!くよくよすんなよ!大丈夫、どうにかなるって!ドントウォーリー!ビーハッピー!」
と心に飼っている修造が私に言ってきた。
「だよね!!!修造、ありがと!ライブ中に雨が降らないならいいよな!天気は気から!(違)」
と修造との対話を終えた私は音楽堂方面に歩いていく。

日比谷公園は木々が生い茂っていながら、程よくベンチがあったり、噴水があったり、鯉が泳ぐ池があったり、なんだか都内とは思えないような自然を感じられるとてもいい場所だった。小雨で湿度は高く、半袖でも問題ない気候ということもあってか、ライブTに青いマフラータオルの面々がもう続々と日比谷公園入りしていた。

ついに、来てしまった……

顔を知ってるファンの友達は数少なく、一人で踏み入れた初めての地。緊張とソワソワが同時に襲ってきて自分の心がどこにあるのかよくわからない状態。グッズ列が異様な長さになっていることにひよった私はとりあえずCDの受け取り列に並んだ。列に並びながら目にしたフラワースタンドはハイキュー!!、CDTV、Mステ、ファンのみなさんからなどなど、いろんなところからお祝いの気持ちが届いていた。見るだけでなんだか嬉しい気持ちになる。無事にCDとステッカーを受取り、チェックインを済ませた。CDの抽選会場にふらっとやってきたMOMIKENさんや当たりが出た方に賞品を手渡しにやってきたYOSUKEさんをチラ見できただけですでにお腹いっぱいになっていた。違う、胸いっぱいというやつだ。さすがに満足するのはまだ早い…と自分を落ち着かせながらグッズ列の最後尾に向かう。


……たどり着かない……
歩けども歩けども…
最後尾が見えない……
え?私ちゃんと歩いてるよね?


そんな錯覚を覚えながら、しばらく歩いてようやく最後尾が見えた。お目当てのグッズを買うためにみんな早く来て並んでいた。すでに列は折り返すほど。ディズニー並の列の一部となって30〜40分経っただろうか、突如アクスタA(実写版)のSOLD OUT情報がpostされた。時が止まる。13時半前だったと思う。少し気怠そうなSTAFFが完売情報を伝えに歩いてくる。

「紫のトートバッグ、完売です〜 アクスタA完売です〜」

それと時を同じくして私も列からGET OUT。最終的にはアクスタはABともに完売。Oh my gosh!!!!!!! 得たい結果があるのなら、チャンス(グッズ)の最前列に居るべきだったのだ。時すでに遅し。でも上を向くしかない。

会場から漏れ聴こえるリハの音を楽しみながら、JLTという祭に来たんだと改めて思わされる。16時の開場まで2時間半ほど時間があったが、familyさん(SPYAIRのファンをそう呼ぶ)が企画してくれた横断幕に心の赴くままにメッセージを書いたり、familyさんとお菓子交換をしているうちに時間はゆるやかに過ぎていった。はじめましてな人ばかりだったけど、気さくに話かけてくれるfamilyさん。Xではやりとりしてるけど会うのは初めての方ばかり。会えて感無量。いつも支えてくれているfamilyさんに会うことが私の大きな目的の一つだっただけに、また浮き足立ち、お腹…違う、胸いっぱいだ。ファンが優しい方ばかりというところがSPYAIRを推す大きな理由の1つになっている。前日から懸念していた【ルマンドディストラクション】は回避し、私が大好きなお菓子ノンディストラクションルマンド(ミニ)を無事familyさんに届けることができた。‘’こんなモノなら要らない‘’なんて言われなくてよかった。そんなことを言われてうまく笑う自信もないのだ。(しつこい)
※絶対にそんなことを言うfamilyさんはいません
※そしてお菓子交換は必須ではございません(念のため)


さぁ時は満ちた。
16時前には音楽堂の入り口に開場を今か今かと待つ人の列ができていた。降ったり止んだりを繰り返してきた雨。
祝福の雨なのだろうか、「JLTが単なる曇りなんて、面白くねーだろ?」と言わんばかりに彼らは雨足を強める。カッパ人口が増えていく。familyさんの抜け目ない準備に脱帽だ。「雨、きっと止むよ!」とJLTド素人の全く根拠のない発言に同意してくれるfamilyさん。優しい。。木の下にいた無防備な私は「止まない雨はない」と自分に言い聞かせる。修造は気配を潜めていた。

会場で傘は使用できないため、雨足が弱くなった頃を見計らって、ついに会場入り。会場の入り口付近に、なんとメンバーサインの入ったフォトスポットがあったらしいが、浮かれすぎてて全く気づかなかった。おい、注意力発揮しろ、自分。反省がすぎる。

座席はCゾーンの真ん中辺りだったのだが、思った以上にステージが近い。肉眼でメンバーの表情も拝めそうでドキドキが増していた。前日に「JLT2024が開催できる事が自体がSPYAIRにとっては奇跡」とUZさんがブログに綴っていた。

詳細はぜひブログをお読みいただきたいが、今だから明かせるJLT2023後の複雑な心境も語られていた。再始動ゆえの葛藤がありながらも歩みを止めなかったからこその、この「奇跡」ともいえる空間に居合わせられることがとても嬉しく、今か今かと待ちわびていた。

‥‥‥

ふと顔を上げると、2列くらい前のファンの何人かがざわざわしていた。そちらを注視していると、やけにデカいカメムシが突如現れ、野音の地を這っていた……。勇気のある男子が踏み潰そうと戦っていたが、死の危機を感じたカメムシは足早に客席の下に消えた…。いやいや……恐ろしすぎる。消えるなよ。野外ライブの洗礼をカメムシで受けるなんて…想定外すぎるよ…。消えるはずもないカメムシは、しばらくしてまた姿を現すことになるのだが、これはSPYAIRのライブレポである。誰が野音カメムシのレポなんか読みたいと言うのだろう?カメムシのことは忘れることにする。

さぁ、そんなこんなで時計を見ると16:57。
いよいよだ……!私は覚悟を決めた。

・・・・・・・

ステージに楽器隊の3人、そして輔さんが出てきた。
会場全体のボルテージが一気に上がる。
そして、YOSUKEさんがステージに現れた。
会場の歓声はさらに大きくなった。
(本物のSPYAIRだ…………!!!!!!!!!)
さすがに声に出すには恥ずかしすぎる言葉を私は心の中で叫んでいた。(本物ってなんやねん)
もう自分の感情がよく分からなくなっていて、始まる前からすでに泣きそうだ。
ようやく来れた、SPYAIRのライブに!!
さぁ、ぶち上げるぞォォォォォォ!!!!!

ーーーーーー

スタートはJLT2024のテーマソング、『FEEL SO GOOD』。KENTAさんのカッコいいドラムから始まり、YOSUKEさんが歌い出す。日本語と英語の絶妙な音やライブアレンジもかっこよすぎる。UZさんの渋いギターソロ、MOMIさんの低音もカラダに響き渡る。
「Let's Roll!!!」「hey!! hey!!」と無我夢中で叫ぶ。身体が自然と跳ねる。めちゃくちゃ楽しい。
始まったばかりなのに何だこの一体感は…!?まさに想像以上。一曲目からこんなんで最後まで持つのか?私、大丈夫?楽しすぎて逆に心配になるレベルだ。やばい。


‥‥‥さて、お気づきだろうか?語彙力が無であることに。でもね、止められないからこのままレポ続けていくぜ?
レッツロ〜ル!!(もはや意味も皆無)

次は『ジャパニケーション』。この曲が盛り上がらない訳が無い。生の音がこんなに痺れるなんて誰が教えてくれただろうか。爆発音が鳴る。普通にビビる。リハの時に聴こえたのはこれか…と謎が解ける。熱狂的な歌と音の空間がどんどん広がっていく。熱すぎる…でも、周りビルだよ?大丈夫…?
そして演出と言えば、スモークがとにかくすごい。これはマジだ。さすが過去にガスマスクを付けていたバンドだけある。メンバーが雲隠れで全く見えない。「え?どこいった?ガスマスク付けてないけど大丈夫?」と心配に…はならないが、さすがに見えなさすぎてちょっと笑っちゃったのはココだけの話。(5秒くらい消えてたよね…?)

ジャパニケーション後、次の曲に繋げる前。YOSUKEさんから恒例の…
「ようこそ、SPYAIRのライヴへ〜!!!!」
はい!!頂きました~~~~!
キターーーーーーーーー!!
ツイニキマシタヨーーーーーー!!!!!
スパイエアノライブニ‐‐‐‐‐‐‐‐‼‼‼‼!!!!
この時点でもう心拍数がえげつないことに。バクバクバクバク

そして、『イマジネーション』…!!
私がSPYAIRにハマったきっかけの曲(IKEさんのファーストテイク)。SPYAIRといえば、そしてハイキューといえばこの曲だよね!っていう爽やかでパワフルな元気の出る一曲。「イマジネーション!」というYOSUKEさんのタイトルコールと同時にかき鳴らされるUZさんのギターにハイテンポの手拍子が重なり、MOMIさんのベースが聴こえてくる(好きなんだよ~このベースライン)。YOSUKEさんの伸びやかな声と流れるようなメロディーに乗せられてしまう。曲中の「Come on*3」「繋いでー」「Oh‐‐‐‐‐‼‼!」
えーーー、何この掛け合い楽しすぎる。まさにライブ。もうなんでこんなに神曲が多いんですか?SPYAIRさんッッッッ

『Rock'n Roll』は初めて聴いた曲だったのにいつのまにか自然と身体がノッてて、「Yeah!!Yeah!!Yeah!!」とみんなと一緒に声を張っていた。初めて聴いた曲でも、ノれちゃうのだ。SPYAIRに惹き込まれちゃう理由のひとつ。

ライブで一緒に歌いたかった楽曲No1といっても過言ではない。『WENDY ~It's You~』
Aメロに入る前のYOSUKEさんのファルセットも綺麗で……これが聴きたかったんだよ〜!そうだよ、これが歌いたかったんだよ〜!!という気持ちで“Wow oh, Wow oh〜”を一生懸命一緒に歌う。この曲の一体感もまたいい。最後に「ウェンディィィィ〜!!」!ってみんなで叫んで終わるのも良き。はい、最高。

『感情ディスコード』、この曲もほぼ初めて聴く曲だった。少し雨が降り始める中、YOSUKEさんが「負けんな君の心に」と力強く歌い始める。その瞬間、前に見えたファンの二人組が口に手を当て顔を見合わせて絶句していた。
こういうの最高だよね…聴きたかった曲が鳴りだしたその瞬間に感じる感動ったら、もう言葉なんかどこかに飛んで行ってしまう。しかもJLTは年1回しかなくて、ツアーであれば、知ろうと思えば知れるセトリもその瞬間にならないと分からない。そんな空間で求めてた楽曲を聴けたら、そりゃ泣いちゃうよ。SNSでいろんなfamilyさんが「聴きたい曲」としてよく挙げていた、待望の一曲。感情ディスコードってSPYAIRがインディーズの頃に(2009年)リリースされている楽曲なのに、時が経ってもなんら色褪せることなくファンの背中を押し続ける、もはや時間という概念を持たない神曲。一人ひとりを奮い立たせる、その力強さよ。歌詞でも時間を超えてた。「時をかけるSPYAIR」かよ。

負けんな心の闇に  折れんな ひとりじゃないし
誰もが色んな しがらみ抱えてる
100年先ではないLife  それでも笑えるように
ビビリながらも踏み出す今日に意味がある
ーーー
負けんな君の心に  折れんな人に言われて
今日はまだ辛くて  届かない道の上
100年先の俺らが 踏み出して掴んだ答えは
俺らが歩む未来に意味があるだろう

「感情ディスコード」歌詞より抜粋

パラついていた雨が弱まったタイミングに‥‥『雨上がりに咲く花』。タイミングが神がかっていた。好きでよく聴いていた曲をライブで聞ける嬉しさといったらもう・・・言葉にならない感情が胸にこみ上げる。

日の沈んだ野音に虫の音が響く。秋らしくもある、なんとも言えない神秘的な空間。しばし、その美しい音に耳を傾けながら次の曲を待つ。
SPYAIRの楽曲の中でも一番といっていいほど大好きな『BEAUTIFUL DAYS』。JLT2023の音源を何度も聴いていた。まさかここで聴けるとは思っていなかった。なので純粋に驚いたし、ひとつの音もこぼさないように大事に聴いた。歌詞も大好きで、ちょっとしんどくてロックっぽい曲を聴けないときによく聴いていた。スローテンポの優しいメロディーに、そしてYOSUKEさんの優しい声が響き渡る。これぞ、マイナスイオンタイム。あーーーーー神曲!!!!(語彙力)

言わずもがな、MCもゆるやかな癒し空間。自腹で雨の演出をしてくれたらしい右目の腫れたKENTAさん、晴れ男ではないと念を押しつつ、見事KENTAさんの雨をほぼ回避したYOSUKEさん、KENTAさんの目の話が弱いと冷静なコメントを挟むMOMIさん、路線の話よりもっと話すべきことあるでしょ、と核心を突くUZさん。恒例の厠のお話は残念ながらなかったものの、メンバーのこのバランスが絶妙すぎてずっと見ていたくなる光景…しゃべる推しも尊い。

「何が来ても歌えるよね?」とYOSUKEさんの問いかけからスタートした『Stay together(Acoustic)』。完全に"初めまして"の楽曲だった。もし時を戻せるのなら、「Just Like This 2011」を予習せよ、と自分に言いたい。始まりの地に舞い戻るわけだから、もうちょっとさ、予習の仕方あったんじゃない?と思う部分もあるけれど、YOSUKEさんが前に言っていた「ライブで曲を知っていったらいいじゃん」という考え方もいいじゃないか。ライブで聴いた瞬間から、それは単なる楽曲では無くなって特別なものになる。それこそ魔法みたいなものだ。最初は(初見じゃ歌えん〜)と内心思っていたが「風に吹かれて〜波に揺られて〜」のメロディはいつのまにか一緒に口ずさんでしまうほど、とても親しみやすいものだった。結果、なんとなく歌えてしまったのだ。(SPYAIRの曲ってすごい ※本日2回目)

『OVER』『STRONG』
後半戦、ここからさらにヒートアップしていく。怒涛のセトリとヘドバンの連続により、正直なところ記憶が曖昧である…(大半が私の記憶力の問題)。どちらもまたほぼ初見。めちゃくちゃカッコいい…!『STRONG』のドシャブリの今日も~というフレーズを聴いて、なんだか「雨」に絡む表現が多いな…?と思ったのですがこれがSPYAIRの平常運転ですか…?(それにしても、ドシャブリにならなくてよかったぜ…)

『JUST ONE LIFE』
サングラスのやつ‐‐‐‐‐‐‐‼‼!(言い方)
「OH~~~!」そして「JUST ONE LIFE‼‼!」と声出しするのが楽しすぎで喉を酷使してしまう。”一度きりの人生” で ”起死回生” したSPYAIRと同じ世界線に生きられる幸せよ…。

『RE-BIRTH』
SPYAIRという生命体とYOSUKEさんの想いが重なった、大切な再始動の一曲。デスボからの綺麗なファルセット…!これを生で聴けて嬉しい…。
~One more time, I'll be your light  ここで We can start again ~
IKEさん脱退からのSPYAIRの奇跡とも言える軌跡に思いを馳せる。私たちの”光”である彼らが目の前にいることを噛みしめてシンガロングする。

『現状ディストラクション』
JLT2023の音源でも、TFTでも何回も聴いていたこの曲‼‼
やっぱりライブだと迫力が段違いでめちゃくちゃかっこいい…。
冒頭からの掛け声から始まり、”Bring me down”の掛け合い、最高です。
UZさんのソロもかっこよ。はい。無事暴れました。ありがとうございました。

『RAGE OF DUST』現ディスからのこれはえぐいです。YOSUKEさんのタイトルコールからもうあかんです。「叩きつけてやれ‼‼‼‼」こちら、あまりの熱さにすでに負傷してます。MOMIさんのヘドバンも見れたァァァァ!(歓喜)
そして、この曲といえば!MOMIさんのベースソロからの~UZさんのギターソローーーー‼‼‼からの「勝ち取りたいッッッ」の流れ、これが聴きたかった!!そして、夢中になりすぎて一瞬で終わってた。え?もう1回お願いしてもいいですか?

ついにタオルの時間がきましたよ!『サムライハート(Some Like It Hot!!)』。「heyhey!」って言いながら、みんなでタオルぐるぐるするの夢だったんですーーー‼‼‼たのしすぎる。後半ラストスパートで回転数2倍になりますよね?そりゃあもう全力で回してやりましたよ!腕痛いよ!!!

『オレンジ』
生オレンジ。ようやく私も収穫できました。イントロから泣ける。ハイキューが蘇る。この曲に限らずだけど、口から音源以上のYOSUKEさん。歌はもちろんのこと、YOSUKEさんを包み込むオレンジ色のライトがキラキラしていて、見惚れてしまう。「あと一秒だけ もう一秒だけ」もっと聴き続けたい。なんでこんな神曲を生み出してしまうんでしょうね、SPYAIRさんは。(本日n回目)
ハイキューのおかげで、多くの人に『オレンジ』が届き、そしてSPYAIRというバンドの存在を知ってもらえた、転機となる大切な一曲。これからもきっとたくさんの人に力を与えてくれるんだろうな。最高のタッグだ。

『JUST LIKE THIS』
JLTだからこそ聴ける曲。この会場で聴けると余計エモい。「ジャス ジャス ジャス ライ ディス」…もう終わっちゃうの…?寂しすぎる。でも今日、この野音に来れて本当によかった。来年は行けるか分からないけど、必ずまたこの「JLT」に参戦したい。それだけ魅力的な野外ライブなのだ。

<アンコール>
初披露の『青』。リハの時に聴こえてきて、「青だ~~~!」と歓喜していた。本番で聴けるなんて。初披露なのにそれを感じさせない迫力。青くライトアップされる中で「青く 青く 澄んだ」とSPYAIRと共に歌うのは最高でした。印象に残るメロディーを意図的に作れるUZさんすごい…。

『SINGING』ついについに、本当に最後の曲になってしまった。手を大きく左右に振りながら、名残惜しさを感じながら、SINGING。富士急で開催されていた時は最後に花火が打ち上げられていたが、この日は大量の「金テープ」だった。テープがステージの光に反射してキラキラ、そしてひらひらと舞い落ちる。暗く影を落とした空に、無数の光が舞い降りていくその光景は、美しすぎて自然と目に焼き付いていた。運よく頭上に舞い降りた一本のテープを奇跡的にキャッチして、手を振り続けた。開演前に「始まっちゃえば一瞬だよ」と言われた意味が分かる。2時間くらいあったはずなのに、本当に一瞬だった。一瞬過ぎて「夢だったのかな?」と思ってしまうほどには。「終わらないで」と何度願っただろうか。金テープにはメンバーのサインとともに「SEE YOU AGAIN」というメッセージが。また絶対に会いにいきます!!!

ーーーーー

JLT2023のダイジェスト映像がYoutubeに投稿されたとき、参戦された方の心無いコメントもいくつか見受けられた。私はこの野音がSPYAIR初参戦だったので、IKEさんがいたSPYAIRや新生SPYAIRと比べることはできないけれど、フロントマンであるYOSUKEさんのパフォーマンスは圧巻だったし、4人がこれまで一歩一歩積み上げてきた「これぞSPYAIR」というものを見せつけられた。自信を持って「SPYAIRのライブ、めちゃくちゃいいよ」と推せる。

改めて振り返ってみると、SPYAIRのライブは初めて参戦するファンが初見でも楽しめる(ノれる)曲が多いなと感じた。そして、掛け合いができるところや一緒にシンガロングできるところが多いのも、ライブを楽しめるポイントになっているんだと思う。「オレンジ」からファンになった方もきっと楽しめるライブだったんじゃないかな。「青」をきっかけにSPYAIRを知る人がいても、きっと初めてのライブを楽しめてしまうんだと思う。

SPYAIRの音楽はもちろんだが、彼ら自身が楽しんでいる姿を目撃(?)できるのもライブの醍醐味ともいえる。MCはゆるふわで楽しいし、途中UZさんのほっぺにチューするYOSUKEさん。照れるUZさん。客席から上がる黄色い悲鳴‥否、歓声が今回のハイライト(それでいいんか…?)。最近SPYAIR界隈で話題沸騰中の『末っ子に翻弄される兄貴達』健在である。これぞ、ライブでしか得られないものである(?)。ぜひ、ライブ会場で目撃いただきたい。

UZさん、MOMIさん、KENTAさんが歩み続けることを決め、YOSUKEさんが並々ならぬ覚悟で加入し、ここまで繋いできてくれたからこそ、最高の音楽を、そして空間をこの日受け取ることができた。オレンジと青に染まる空の下でSPYAIRの音楽をこれでもかと浴びることができた。本当に至福で最高な時間をありがとう。これからも全力で推し続けるよ。

このnoteは完全に私の備忘録的なライブレポとなっているが、音楽ナタリーさん、ディスクガレージさん、B−PASSさんのそれぞれのライブレポも必読です!読んでたらまたあの瞬間に戻りたくなってしまう。こんな素敵な記事にしてくれて…お母さん泣いちゃうよ…(誰?)

3人+1ではなく、4人の音楽を聴けた日。もう、“新生”SPYAIRとは言わせない、そんな堂々たるステージをこれでもかと魅せつけられた、そんなSPYAIRの始まりの日。
しかと刮目せよ、これが”SPYAIR”だ。


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