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0061/ある老舗旅館にて

創業者が建てた木造の離れ。時の人にも数々お泊まりいただいた。今もお客様にご滞在いただけるよう設備投資は続けている。けれどそれにみあう利益はでない。古いものを活かしながら残すことは大変だ。家や町のシンボルとして残したいけど、残すために30年がんばってきたけど、そこにこだわりすぎていたら会社が潰れてしまう、人の手にわたってしまう、従業員とその家族が路頭に迷ってしまう。美術品のように残すことに意味は感じない。だから使われない建物は時代に受け入れられなかったと諦めて、建て替えるしかないと考えている。

写真はイメージです。

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