最近のこと
2月29日(閏年2024年)- 母方の祖母の誕生日 "生きていれば104歳"
久しぶりの投稿になります。
夫と父の手術で2023-2024の年末年末年始はあっという間に過ぎていきました。術後の経過は、二人とも一応今のところは順調です。父は前立腺がんを、夫は膵臓の腫瘍部分を摘出しました。(良性のもので取れば治りますと言われて本人が手術をすると決めました)こんな風にさらっと書いてしまっていますが、12月は正直、とってもしんどかった〜
消化器系の病気をすると、術後の最初の1週間は点滴のみで、普通の食事ができなくなるため、急激に体がやせてしまうんですね。食べ始められてもゆっくりと少量づつしか入らない。だけど栄養のつくもので消化の良いものを食べないと、エネルギーがないから、動けません。人間は本当に食べるものでできているのだと、実感しています。おもゆ(お粥の米以外のお湯の部分だけ)から始まって、ビフィズス菌飲料でまずは腸を動かしつつ、胃腸を少しづつ回復。(きっと)断食後のような感じで、野菜ジュースやコーンスープなどの柔らかいものから段階的にステップを踏みながら、普段の食事に2週間かけて戻していきました。白身魚や、卵豆腐、練り物などは、消化によいのですね。和食はやはり、理にかなっている様子。意外にも納豆は、結構消化に負担がかかることも分かりました。確かに、食べるとちょっと胃が膨れる感じがしていましたけど。
健康によいと思って積極的に食べていた玄米、浄化と言っては飲んでいた日本酒。デトックスと言ってはお店でみつけるとほぼ必ず購入していたケール。あれがいい、これがいい、で世の中に出てくる新しいものを試したりしたこともありましたが、それはそれで都度、自分の体を実験材料にしてしまっていたようです。
体質に合えばいいけれど、ケールはキャベツと同じでからだを冷やす効果があるのと繊維質が多いので、食べ続けると、結構消化器にも負担が。まぁ、だから普通のキャベツでいいのですよ。。。玄米も腹持ちがいいから、昔は農業従事者(労働者)が外には売らないものを自分達でそのまま好んで食べていたわけで。精米されたお米のほうが、実は、おいしい。そして日本酒はやはりお酒ですから、膵臓にも肝臓にも腎臓にも負担がかかります。お酒、やはり、夫にはしばしドクターストップがかかりました。もうすでに解除はされましたが、手術後はお酒そのものをあまり好んでは飲まなくなりましたし、食事は気をつけてバランスを考えて選び、以前よりはよく噛んで食べるようにもなりました。あとは、毎日必ず少しでも残り物でもいいから、私が作ったお弁当を持たせるようになりました。本人はそれで昼に外に出なくてよくなりだいぶ気楽になったと喜んでいるようなのですが、元気になってくるとやはり食べるスピードが速くなって。大食い早食いは本当に良くないですので、皆さまもどうかお気をつけください。
幸いにして、合併症もなく、腹水も早く抜け傷跡から膿も出ず。トイレもすぐに自分で行けるようになり、手術の翌日からは、もう研修のお若い看護師さんに付き添われてのウォーキングの練習をし、血圧が最初はやたら低くて倒れそうにもなりながら、看護師さんたちのこまめな体温血圧の測定に、血糖値コントロール。ケアをしてくださる病院の皆さんに、本当によい意味で追い立てられて、リハビリとして毎日ぐるぐるナースステーションの周りを歩き回っていました。食べて、歩いて、排せつして、それで人間はうまく生きていることを実感したかなぁ。。。うん。排せつ特に大事。体から毒素を出せるのは、汗か尿か便しかないんですよね。あとは管を直接体の炎症があるところに差し込んで、出すしかない。そんなふうには、誰もなりたくないしならないでください。
健康には、あれがいいとか言われているから、じゃあそれをプラスするのではなくて、今ある不要なものを削いでいく、マイナスにしていくような考え方のほうが実は40を過ぎた体にとっては楽なことも、分かりました。you already have all what you need… 今は、私も食生活の改善を少しづつですが学んでいるところです。塊のお肉よりは、柔らかい良質な細切れ肉を。魚は鮮度をみて、その日に食べきれる量だけを。
若いころは現状を維持するのに、常に頑張らないといけないと思っていたけれど、今は色々な意味で脱力したほうが、流れでその時に必要なものがやってくるし、受け入れられるなと、思っています。不思議なことに、、、自分の心の中が、そのまま現実に投影されてきているのね、と思ったことが、ここ数年で何度もあります。実際、思ったようにしか行動できない。理想論とか夢想家とか、他人は言うかもしれないけれど、それでいいのかも。こうなったら、いいなと心の中で思っていると実際そうなることも、本当に多いから。反対に、いやだなとおもったことは、うん、それでいいんですよ。自分のスタンスで、あくまでもね。
父の前立腺がんの手術は、症例の多い東海大学病院で3時間程で終わりました。摘出して、その後の合併症や転移がなければ普通に生活はできるので、と太鼓判を押されての手術でした。今まで一度も大きなけがや手術などをしたことがなかった70代半ばの父は、術後に病院であったときには少し瘦せてしまっていて、それでも私と母の心配(見舞いに来るたびに移動が大変だし院内で感染症にかからないか)をしていたようです。どうやって帰るのが一番かな、と麻酔が切れてからすぐに考えては、病室内を歩き回っていた様子。そう、最近の病院では、入院期間は極力短く設定されるんですね。自宅で、自分が普段から慣れ親しんだところで、ゆっくり治癒するのが一番だということなのでしょう。父は普段からいつも、割と日中も本を読んではこまめにお茶を飲んで休む癖があるのですが、大部屋の病室なので隣の人が気になって仕方なかった様子でしたので、耳栓を持っていったらとても役に立ったと、あとから言ってくれました。それくらいしか、私はできなかったけれど。今は傷跡もだいぶ消えて、囲碁に勤しむ毎日です。母のことも心配しましたが、たまに家に来て夕食をしていったり、物々交換会をしてうまくなんとか乗り切りました。太極拳のおかげかな。そう、芸は身を助けるんです。
その後、自分の誕生日(1.29)のちょうど1週間前に、今度は私自身のコロナ感染が発覚し、(ついにきたか、という感じでしたね。以前から気を付けてはいましたが、移動が多くなっているのに帰宅してからのうがい手洗いを忘れていたり、マスクが顎だけのマスクになってしまっていたり。運動量も増えてきていたので体力をいつもより消耗していたのかもしれません)数日ベッドで寝込む生活を久しぶりにしました。
37.8度まで上がった発熱と、激しいのどの痛み、鼻づまり、呼吸のしづらさとだるさ、頭痛が主な症状でしたが、2日程で一番ひどかった喉の痛みは回復。オンラインで処方薬を出してもらった後、念のため近所の内科へ。幸いにして、周りの方にうつすこともなく(自室でじっとしていましたので)夫の作ってくれたお粥と経口補水液、フルーツゼリーのおかげで起き上がれるように。筋肉だけはなるべく落ちないようにと思って、やたらと2階のお部屋と1階のキッチンをうろうろしていた自分が、なんだか今となってはとてもおかしいです。5日間の療養生活後、普段通りの生活に戻り1ヶ月経ちましたが、まだ咳はあります。花粉症のお薬ではなかなかアレルギー反応や夜中の咳が収まらない様子なので、もう少し様子を見て、また内科へ行こうと思います。痰を切るお薬、気管を広げるお薬、炎症を止めるお薬、と抗ヒスタミン系のものがあれば取り急ぎなんとかはなるけれど、極力薬のいらない体でいたいものです。今は、喉の乾燥を防ぐための麦門湯という漢方薬を処方されています。そのうち小青竜湯の出番も増えそうです。
回復途中とその後に気づいたことを、忘れないように記載しておくと、菌は常に当たり前に空気中に存在しているということと、普段の生活のバランス(朝昼夜の基本的な食事と睡眠、運動習慣)は本当に大切だということ。あと自分なりの健康状態のバロメーターを何かしら持っておくこと、が大切のようです。
マスク生活で、免疫力がガタ落ちしている感じも特に冬に入ってからすごくありましたので、マヌカハニーをなめてみたり野菜中心の食事にはしていたのですが、12月から夫の退院後の食事管理(プチ介護状態でしたね)が継続しており、あまりしっかりとは自分自身ご飯を食べなくなってしまっていたようです。反省。
買い物などで出かけるときには、あえて雑踏を選んで出かけてみたり、なるべく普通に人と緩やかにかかわるようにはしていましたが、このところの生活環境の変化には対応しづらい自分の状況や老化現象も感じたりしており。
なにより知らない人と外で会話するのが、ストレスになってしまっていたのかも知れません。
食べないとだめなんですよね、人間、とはあらためて感じます。その時に必要なものを適宜、適量、が大切。あとは新鮮で季節のものをいかにうまく取り入れるか。季節のものは、体を自然と調整してくれるようです。お野菜、大事です。
そんなこんなでしたが、今はなるべく少し先の楽しみをつくりつつ、趣味を楽しみながら、生活を穏やかに満喫中です。そういえば私はかなり多趣味なのでした。昔から習い事も多かった。(小学生の頃は、そろばん、塾、クラシックバレエ、フェンシング、陸上、水泳、ピアノ、を並行させていました・・・)今は、これにヨガと時折のスイミング、金継ぎワーク、旅行、こちらに来てから夏場に始めたbody board等も入ってくるのですが、これからもいつでも動ける軽い体で、いきたいと思います。決してアスリートでは、ありませんが。アバンギャルド、な、メンタルで〜
そう、2023年(去年)夏からふと思い立って復活させつつある、フェンシング。小学校1年生のときから、16歳でベルギーへ留学するまでの間、10年間もの間毎週飽きもせず、毎週金曜日にクラブへ練習に通っていたのでした。
よい先生に恵まれ、楽しみながら遊びながら練習することで、競技以外のことも(団体生活に慣れることや周りと協力して練習、準備などをすること)も学んだように思います。よく続いたな〜。当時は、クラシックバレエを週に3回通っていたのですが、それと並行していたので先生やコーチには、よく、ダンサーみたいに踊りながらフェンシングしてるなぁと言われていたのを思い出しました。今は基礎を思い出しつつ、自分の強みを再確認中。たまに試合に出て、緩やかにでも楽しめるように、これからもぼちぼち細く長く続けていきたい。小学生に大人気のスポーツなんですよ、実は。(でも、エペのほうが人気ですね。私のやるフルーレは年々人口が減っているスポーツです。なぜかというと、瞬発力と体力がかなりいるので、きついからです。)
さてもう3月。ひな祭りももうすぐだし、桜もそろそろ咲き始めて、新年度もすぐそこに。ちょっとワクワクしますね。新しいこと、出会いも大事にしたい。穏やかな日常に、ちょっとだけ、スパイスを。
楽しみながらいきましょう。水温がもう少し上がったら、海にも入りに行きたいな。