第1回GGM(Girls Ski Guide Meeting)
毎年3月に入る頃には蓄積された疲労で毎日が一杯一杯になる。例年1月から本格稼働するスキーガイドなら多かれ少なかれ誰もが感じるところ。そんな中ひたすら楽しみに目標にしていたニンジン、それがメンバーみんなが1年前から日程をブロックしてきた2泊3日の蓮華温泉ロッジでの集まりである。
スキーガイドは山岳地域でお客様に安全にスキー、スノーボードを楽しんでいただけるよう案内する職業である。最近ではバックカントリー、戦前から山スキーという名で知られているが本質的に多くのリスクがあり事故も少なくない。否定的な報道をされることもありなかなかレアな職業である。今回集まった6人はそもそも絶対数が限られたスキーガイドの中でも女性、専業かつ開業して日常的にガイドしているという絞りに絞ったメンバーである。
必然的に魅力的で個性的で逞しく自由な感性を持った大事な仲間となる。
ここでメンバーを紹介したい。(五十音順)
阿部夕香
1974年生 北海道札幌市在住 日本山岳ガイド協会 登山ガイドステーⅡ スキーガイドステージⅡ 北海道山岳ガイド協会理事 札幌山岳ガイドセンター 所属
菊池泰子
1969年生 北海道札幌市在住 日本山岳ガイド協会 山岳ガイドステージⅡ スキーガイドステージⅡ 北海道山岳ガイド協会所属
ガイドオフィスTAKT 代表
佐藤玲奈
1975年生 長野県大町市在住 日本山岳ガイド協会 登山ガイドステージⅢ スキーガイドステージⅠ 信州まつもと山岳ガイド協会やまたみ所属 パワーゾーン白馬 共催
長井里奈
1974年生 新潟県湯沢町在住 日本山岳ガイド協会 登山ガイドステージⅡ スキーガイドステージⅠ N .I .A.J所属 JUNRINA mountain service 共催
中江明子
1971年生 長野県安曇野市在住 日本山岳ガイド協会 登山ガイドステージⅡ スキーガイドステージⅡ 日本バックカントリースキーガイド協会理事 Epic Japan 代表
林智加子
1974年生 山梨県富士吉田市在住 日本山岳ガイド協会 登山ガイドステージⅢ スキーガイドステージⅡ N .I .A.J所属 Mountain Guide Soleil 代表
実はGGMという名前をつけたのは蓮華温泉ロッジでのこと。錚々たるメンバーが名前を連ねる壁に私たちの色紙も一角を汚させていただくことになり慌てて考える。ただの温泉慰安旅行では格好がつかない。ちなみにSkiのSは単に忘れた。
控えめに見てもマイノリティである私たちが緩やかなネットワークを構築することに意義を見つけるとすれば後進の育成を避けることはできない。脳天気にパウダーYeah!という毎日だけではないし、ここに来るまでにはあまりスキーガイドというコミュニティに歓迎されていないのでは?と感じることもあったし、自分たちで勝手に見えない天井を作って諦めてきたこともあるのではないか。やりたいことはやりたいように実行する、という結論に今でこそみんなたどり着いたものの、世間や常識とのギャップに決心が鈍って時間がかかったのも事実である。最年少記録より最年長記録に価値を置いているがそうは言っても身近にメンターやロールモデルがいることで無駄な遠回りやストレスは避けれるはず。
そして改めて知った事実は6人中4人が同級生で最年長と最年少でたったの5歳しか差がないのである。(注:今回諸事情で参加できなかったほんのり若者もあり)
これは由々しき事態である。ということで私の思いつきのグループ名は叱責を受け世代違いの若い女性にも仲間になってほしいと願いを込めて命名した。
Girls ski Guide Meeting
ということで将来スキーガイドとして独立したい仲間を大募集!今は見習いかもしれないしサラリーマンかもしれないけど目標を持ってる女性はぜひ門戸を叩いてほしい。
ちなみに一般呼称としてのスキーガイドはスノーボードガイドも含む。
このお姉様集団に入ってくるのは勇気がいるのは重々承知。とはいえ強い心がなければやっていけないこの仕事、ぜひ勇気を出して連絡して欲しい。おばさんは面倒見がいいと相場は決まっている。それじゃ厳しそうなので他薦も大いに歓迎だ。
すっかり長くなったのでしゃべりっぱなし笑いっぱなし、なんならこの原稿の写真選ぶために見たアルバムで思い出し笑いしちゃう楽しいツアーのレポートはまた改めて。
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