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HSG(子宮卵管造影検査)と初期検査結果〜体外受精へ

今日は、検査の中でも心理的&物理的ハードルがあるHSG、
初期検査を諸々終えてドクターと面談した時のことを書こうと思います。

HSGは、痛いと聞くのでかなり緊張しました。
検査の前から痛み止めを飲む時点から”絶対痛いじゃん…”と。
私がこれまで経験した婦人科系の検査や手術の痛さランキングだと
こんな感じです↓(とても個人的感想ですが)

1位 子宮内膜ポリープ切除の内視鏡手術のため、
   前日から子宮口を広げるためのタンポンのようなものを入れる。
   ”広げられる”という感覚がありありと伝わってくるのですが
   徐々に慣れていき、手術自体は麻酔もあって痛みはありません。   
2位 HSG 子宮をぐ〜っと押されるような感覚があり
   鋭い痛みというより、鈍痛という感じ。
   看護師さんからは”頑張って〜もう少し"と声をかけらました。
3位 子宮頸がん検査で軽度異形成によるコルポ生検

ポリープ切除の経験はない人も多いと思うので、
つまりはHSGは結構痛いという結論になります。。
痛くないという情報を求めてこの記事に辿り着いた方、ごめんなさい。

さて、HSG含めて一通りの検査を終えて、医師との面談では、
以下のような所見でした。

  1. 左の卵管が少し腫れている。

  2. PCOS(多嚢胞性卵巣諸侯群)の可能性がある。→肥満の人がなりやすい、という割に私は標準体重なので”可能性”と医師は言いましたが、日本人の場合、必ずしも肥満でない人もPCOSのようですね。この日から、糖尿病の薬メトホルミンを服用しています。

  3. 精子の運動率が良くない。→再検査で多少数値改善

  4. 夫婦の年齢(当時私39歳&夫51歳)を考えても、IUI(人工授精)またはIVF(体外受精)をすすめる。IUIの成功率は10-15%。

この所見を受けて、体外受精へ進むことに決めました。
元々、体外受精も覚悟しての治療開始だったので、
特に悩みや二の足を踏むことはなかったのですが、
このクリニックの体外受精の方針は記しておきたいと思います。

このクリニックの体外受精の方針は、
採卵した後に、PGT-A(着床前診断)をして、1個の胚を移植すること、
それによって75~80%の確率で妊娠、流産率は10%程度だ
ということが、医師との面談の中で説明されました。
事前に同意書にサインする際は、
性別の通知をして欲しいか?という選択肢もありました。

この着床前診断に対して、日本では、
命の選別につながるリスクがある、
順調に育つかもしれない命も、育てない選択をすることになるかも、と
まだ積極的に取り入れられていないようですが、
私はもう40にもなることで、
あれこれ悩むより、クリニックを信じて頑張ろう、
という気持ちで進みました。

ちなみに、夫は、非常に合理的な人で、わかる情報は全て知りたいし、
科学の力を信じている、ということで、特に異論もなく、
そして、性別通知希望を選択しました。

ちょっと話外れますが、
日本は「なるべく自然がいい」という概念が
どこか根底に横たわっている気がします。
私は、クリニックに行った後、話の確認のためにも、
日本語の不妊治療の記事を色々検索するのが常になっているんですが、
その記事の中でも、「自然妊娠がいい」という考えが
記事の主軸でなく、前提として書かれているものを見かけます。
卵子凍結も、「社会的適応」のためにはすすめない、
という医師の見解があったのもその一つのような気がします。
卵子凍結の補助金が出たり、
ようやくその流れは変わりつつあることも肌で感じますが、
長い間醸成されたその国の文化は、
やっぱりシフトするのに時間がそれなりにかかるのかなとも思います。

アメリカかぶれ…と言われるかもしれませんが、
科学の力を使って、自由に生きる、自分らしく生きる、
という選択肢も悪くないよ、ということを
日本人女性、日本社会に伝えていきたいなと思います。

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