読書メモ「SKETCH&FINISH/ミルトン・グレイザーのデザイン作法」
米国を中心に活躍したグラフィックデザイナーでありイラストレーターでもある巨匠、ミルトン・グレイザーのスケッチやラフと完成したデザインを並べて見せている本。上の写真の左側です。
惜しくも昨年、91歳の誕生日に亡くなったミルトン・グレイザーだが、その半年後の2020年12月にこの本は発売されました。
スケッチと書いてはいるけど、かなり完成度の高いもので、着色前の下書きのような感じに見えるものが多いです。完成前のバリエーション違いのデザインを複数見せてもらっているような、ちょっと得したような気持ちになります。
「I♡NY」やその他のロゴに関しては、かなりラフな走り書きのメモも掲載されています。巨匠が一番最初に思いついた、モヤモヤした構想段階のものを見る機会など、ほぼないので眼福です。
手元に置いて、たびたび見返したくなる良書です。
右側はそのミルトン・グレイザーが参加していたアーティスト集団「プッシュピン・スタジオ」についての本です。12年前に銀座のgggにてプッシュピンの作品展が開かれた時に買った図録です。こちらと合わせて見るのも楽しいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?