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ベルサイユのばらを旅する その2-オスカルとアンドレの絆の深さを2人の周囲の人間から読み解く①-
★ネタバレを含みますので、ベルばらを読んだことがない方は、注意してくださいね。
★一番最後にYouTubeのリンクを貼っていますので、宜しければご覧いただけると嬉しいです。
みなさん、こんにちは!
今回から早速、ベルばらの考察・感想を書いていきたいと思います!
ベルばらを読んだことがある人なら、オスカルとアンドレが最終的に結ばれるのはご存知だと思いますが、しかし!この2人が相思相愛になるまでかなりの時間を要しました。
オスカルは、当初フェルゼンを愛していたし、アンドレは幼馴染で距離が近すぎる⁉ということもあってか(兄弟もしくは親友以上の関係⁉)、アンドレを異性として認識するのが遅かったと思われます。
しかし、この2人の関係(絆)が、いかに強いかを見事に言い表している人がいます。
それが、ジェローデル。
ジェローデルの言葉は、まさにオスカルとアンドレの関係が、「お互いになくてはならない存在」であることを端的に言い表しています。
それが、原作のこの場面↓
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『きみなしの彼女はありえなかったし・・また、たぶん、彼女なしのきみもありえなかった』
ジェローデル、いつから2人を見ていたの⁉って思うくらい、よく見ています。
言葉が的確過ぎる!!ジェローデルすごい!そう思いませんか?
多分、原作で一番初めにオスカルとアンドレの関係を見事に言い表した人なんじゃないかと思います。
(アンドレは、黒い騎士くらいまでは、登場場面が少なかったし・・)
そして、続くこの場面↓
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『オスカル嬢は気づいておられるのだろうか・・きみが彼女の分身だということに・・』
アンドレは、オスカルの分身!
「オスカルは光でアンドレは影」と、どこかで読んだ記憶がありますが(ジャルジェ将軍が言う”アンドレの影”については後述します)、オスカルもアンドレも、お互いの存在があってこその人生、と読み取れます。
この後、ジェローデルからの求婚を断る時に、オスカルが言ったセリフが、『もし彼(アンドレ)が生きていくことが出来なくなるなら、彼が不幸せになるなら、私もまたこの世で最も不幸せな人間になってしまう』ですから、オスカル自身も2人の関係は特別であることを認めているんですね。
しかし、この直後にジェローデルに「彼(アンドレを)愛しているのですか?」と聞かれて、オスカルは「わからない」と答えているので、2人の関係は特別なものという認識はあるけれども、それが’愛’と呼べるものなのかどうか、この時点ではオスカルはまだはっきりとわかっていません。
ジェローデルの登場により、オスカルがアンドレを意識し始めたのは明確なので、(それ以前にブラウス事件がありますが)、ジェローデルは可哀そうですね(´;ω;`)ウッ…結婚を断られ、潔く身を引いたことからも、さらに切なさが募ります・・。
でも何回も言うようですが、ジェローデルの人を見る目は素晴らしいです。私はジェローデル、好きです。
今回は、ジャルジェ将軍(オスカルの父)の言葉まで引用したかったのですが、次回の記事に譲ります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。