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海上のセカンドハウス
メリーランド州のアナポリスで毎年開催されるボートショーに行ってきた。
ボートショーと言ってもスピードボートではなく、日本でいうヨット、帆のついたクルーザーがメインの展示会である。お洒落なテラスレストランを抜けると、広いマリーナに所狭しとヨットが並び、青い空にヨットブランドのカラフルな旗や帆がたなびいて、ぱたぱたとリズムカルで心地良い音を奏でる。
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私のパートナーはフランスのベネトウのクルーザーがお気に入りなので、こちらのブースへ一直線。
お目当てはOCEAN 34.1お値段はオプションにもよりますが、およそ30万ドル。
私はエンジンや船の機能のことはさっぱりわからないけれど、さすがファッションの国フランス、キャビンのデザインの美しさに思わず声を上げた。限られたスペースを最大限に活かしながら、ゆとりがある心地良い空間を見事に生み出している。
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キッチンには電子レンジや冷凍冷蔵庫もあり、ゴミ箱なども海が荒れても倒れないように、キャビネット内に収納できるようになっている。寝室はメインキャビンの他に反対側にもうひとつあるけれど、リビングのテーブルを移動してたたむと、リビングのソファーをもう一つの寝室にできる。
何もかもが本当に機能的なのだ。
さて、もし1億出してもオッケーならば、寝室3つ、シャワーもトイレもメインキャビン専用と家族やゲストのためにもう一つ、バストイレ2つとカウンターキッチン、パーティーができそうなコーナーソファのあるタイプもある。
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30万ドルだと日本円で4400000円。ヨットの維持費は高額だから、安易に買えるものでは無いけれど、船自体は軽井沢や熱海に別荘を買うよりお安いかもしれない。
還暦過ぎの私たちは、リタイヤしたらこんなボートで世界を旅したいよね〜、と、夢は膨らむ。
まあ、「良い中古が出たらね」と現実的な彼。
YouTubeや TikTokなどを眺めていると、2千万出してフェラーリを買う人が続々登場する。なら、二人しか乗れない車より、何ヶ月もゆっくり海を旅できるクルーザーに乗れば、日常を超えた冒険ができる。こういう贅沢は自己満足を超える真の豊かさを提供してくれるかもしれない。
アメリカでもっとも歴史が長い都市のひとつである、風光明媚なアナポリスで、私たちはそんな夢を語りながら、老後がますます楽しくなったねと盛り上がっていた。
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余談だけれど、私はヒューストンに桁違いにお金持ちの友人がいて、ご主人が彼女の名前をつけてプレゼントしたクルーザーは桁違いだった。
なんと6つのキャビン、12ゲストがゆったり滞在できるモンスター級の大きさ。普通の家の何倍もの大きさ。ここまで来ると雲の上の世界であまりに非現実的だけれど、半端ない富豪がうじゃうじゃいるアメリカ、こういう世界もあるのです。
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