カームダウン・クールダウンってなに? その問いに答えるサイトができました!
5月24日に書かせていただいた「『カームダウン・クールダウン』マークがJIS認定」でもお伝えしていましたが、6月25日に公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団のHPにて、「カームダウン・クールダウンってなに?」その問いに答えるサイトがアップされたのでご紹介をさせていただきます。
ピクトグラム がJIS認定されたことからも、多くの人にカームダウン・クールダウンを知ってもらい、より理解を深めてほしい。
そして、カームダウン・クールダウンの存在意義を知った人が知らない人へ伝達することで周知啓発を拡大していってほしい。
そんな願いが込められたサイトになっています。
サイトは、カームダウン・クールダウンがなぜ必要なのか、その背景と経緯がわかる、次の4つの項目で構成されています。
①生まれた背景と経緯、言葉の意味
②ピクトグラム作成の経緯
③ピクトグラムの表示例、使用例
④国内・海外の事例紹介
カームダウン・クールダウンと同様に、急速に変化する社会事情に適合するよう、今までにない概念のピクトグラム作成に挑戦し、同じタイミングでJIS認定された「男女共用お手洗」についても触れられています。
私は自称「いいところ発見隊」として調査の仕事もしていますが、このカームダウン・クールダウンについても、日本だけに止まらず世界にある好事例もみつけて社会に紹介し、その好事例がロールモデルとなって連鎖していくことが、ユニバーサルデザイン社会の実現に近づく近道だと思っています。
サイトでは、国内好事例(羽田空港・成田空港)、海外好事例(イングランドプレミアリーグ・ヒースロー空港)の紹介も担当し執筆させていただきましたので、ぜひご覧になってください。
また、もしよかったらですが、いいところ発見隊として調査している「発達障害にやさしい『東名高速道路下り』PA・SA」について、中間報告をさせていただきましたので、そちらもご覧になってみてください。カームダウン・クールダウン利用できるスペースもみつけちゃいました!
http://www.ecomo.or.jp/outline/data/ecomo66.pdf
最後に・・・
発達障害の理解啓発活動を始めた20年前には、カームダウン・クールダウンの必要性や意義が認められ、ピクトグラムも作られ、実際に設置されるまでに至ったこんな未来は想像できませんでした。
だから、『カームダウン・クールダウン』を必要としている人たちに、この情報が届いてほしい!!!いや、届けてほしい…
そして、社会は冷たさばかりでなく温かさもあることを伝えたい。
あなたの困りごとはこれまで誰も見向きもしてくれなかったことかもしれない。もしかしたら自分自身でさえもわがままなことだと感じてしまって声をあげることすらできなかったかもしれない。
でもただ一つ間違いなく言えることは、あなたの困りごととあなたの存在が社会を変えたということです。だってその一つがこうやって「カームダウン・クールダウン」として実現したのですから!
発達障害のある子どもや人に必要なのは「世の中捨てたもんじゃない」と社会に対して思えることだと思う私は、これからもいいところ発見隊として好事例をみつけていきたいな〜と、改めて思いました。
*橋口亜希子個人事務所HPにて、調査したイングランドプレミアリーグのセンサリールームの動画を公開しています。もしよかったらご覧になってください。(いいところ発見隊で楽しんでいる私もチラッと見ることができます♪)