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感情の動きと表情【素直な子供の顔】

我が家の5歳の息子君。
彼の表情の動きを見ていたら、とっても勉強になりました。
今日はそんな話です。

平日のある日、その日は曇り、雨がちょっと降ったりやんだり。
幼稚園はお休みしていました。

私と息子、二人で過ごす日。
息子はテレビを見たり、
ソファでピョンピョン跳ね回って遊んだり。

二人でソファでゴロゴロしたり。
なんてことない日常でした。

あるタイミングで、
息子が「折り紙で何か作ろう!」といってきました。
「いいよ~」と私も同意して、
二人で手裏剣を作り始めました。
折り紙の手裏剣はパーツが2つ必要。
ひとつづつ作ってくっつける作戦。
楽しい時間です♪

そこへ…

\ ピンポーン /

この時間に家に来てくれるのは…
大体予想がつきます。

息子の近所のお友達。

いつもの時間です。

おっ来た来た~と母は思ったのですが、
「あそぼ~」
とお友達の声が聞こえた瞬間
息子「やだ~」

私「ちゃんと玄関にいってお話してきな!」


玄関に行き、息子とお友達のお話が始まりました。
友達「遊ぼ~」
息子「遊ばない~」

ずっとこの繰り返し。
なぜそんなに嫌がるのか…

不機嫌そうな顔
眉間に力が入っていました。
口はへの字。

「遊びたくない」

私も最初はどんな気持ち?って思ってた。
でもそこは子供同士で話をつけてほしい。というか自分の気持ちを伝えることに慣れてほしいと思っている母。
見守ってみる。

抵抗する息子。
また更に抵抗する友達。

「遊ばない」という言葉にしかならない。

たぶん…

友達と遊びたくない、ではなく「今はお母さんと遊びたい」
それを伝えられない。
嫌だ、帰れ!なんで言葉は彼の中にない。

ドアを閉めて抵抗しようとした息子、
どこかに指を引っ掛けで痛かったらしい

顔がみるみる変わっていく。

唇がどんどん尖っていく。
感情が爆発した。

これは…痛いじゃない

痛いは
目を強くつぶって口が大きくあく。
とかびっくりしたような顔になる。
いつもそうだ。

でもこの瞬間の息子の顔は
とんがった唇で、目はつり上がってる。
指を抑えて奥の部屋の角に縮こまった。
「遊ばない!!!」
口調が強まる。


「今日は遊ばないみたい、ごめんねーまたあしたにしよう」
はーい、母から終了のゴング。

遊ぼーってお友達がきたとき、
あーこれで外で遊んでくれたら、
一人でもう少し仕事できる〜
って思ったのは事実。

あと、母は、
「せっかく誘ってくれたんだから行ってこい!」
と、言いがち。
特別な理由なく。

外で遊ぶのが子供にはいい!と思ってるところもある。

今、お友達と遊んでくれれば私はもう少し一人作業ができるわ〜
と思っている点も。

子供の気持ちをちゃんと理解しようとしてないということ。

でも、息子の気持ちは
「いまはお母さんと遊びたい」

わがままで「遊びたくない」といっているわけではない。

素直な気持ち。

でも「遊びたくない」という言葉しか持っていなかった。

ピンポーン
「遊ぼー」
で、息子の気持ちは邪魔されたんだね。

全力で顔が「不快」を現してたよ。

母さんやっとわかったよ。

友達が嫌い、とか外が嫌だ
とかじゃなくて
邪魔されたくなかった。

遊んでたおもちゃをいきなり横取りされたときのような気持ちかな。

君の中にも色んな気持ちの
「遊ばない」
があるのね。

これからは「いいから外で遊んできなさい!」
っていうのはやめよう。

この「いいから」っていう枕詞、使いがち。

そう思った母でした。

言葉で表現できなくても、顔は素直。
子どもは素直。顔が素直。

ちなみに断られた友達は
「またね~」って顔色も変えずに帰っていきました~

次の日、何もなかったかのように二人は遊んでいました。

そして母と息子はその後、
手裏剣を10個作って、的あてゲームで盛り上がりました。

手裏剣

にっこにこの息子。
何か嫌なことがあると切り替えるのに時間がかかったりするけど、
どうやら

「今はお母さんとおりがみする」

という素直な気持ちが
成立したから満足したらしい。

素直って素晴らしい。

言葉は大切。

子供の声に耳を傾けよう、とよく聞くけれど

「子どもの顔を見てあげよう」

これも一つの手段かな。

いまはちょっとマスクが邪魔だけどね。

マスク顔じゃ伝わらないことってあるのよ~やっぱり。

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