東洋医学で胃袋:フローとストック
自転車操業的なフローな日々と、貯蓄投資のストック
投資の話しに体力、身体の有り様を例えることが最近多いです。
新ニーサもはじまって、わかりやすいですよね。
日々を生きるお金を稼ぐことは大切です。いわゆるフローですね。
そして、ちょっとしたことに備えるのがストック。
このフローとストック、東洋医学の考え方にあるんです。
自転車操業的な毎日って?
私達は毎日いきています。
寝ています。呼吸をし、心臓が動き、生きています。
朝起きて、ご飯を食べて、働いて、夕ご飯を食べて寝ます。
寝ている間も、呼吸をし、心臓がいきるのは、
・肺が呼吸を主り、息を吸い内向きのベクトルで取りこむ。
息を吐き、外向きのベクトルで吐き出す。
・肺は皮膚を主り、防衛し、熱ければ開き汗を出します。開闔(ひらく・とじる)の作用です。
・心は血脉をつかさどり、体中に血液をおくりだし、迎え入れています。
ご飯を食べます、栄養を取りこみます、お尻から出ます
目が覚めます。ご飯を食べます
・脾胃が消化吸収の要です。
・口からお尻、排出まで:食べ物を口から受け入れ下向きのベクトルで順次おくりだし、肛門から外へという向きは胃の役割です。
・食べて消化し、全身に送り出す:脾は食べ物を受け取り消化吸収して全身に配ります。
面白いなーって思うのは、脾胃は口から肛門までの通過を主る胃と、消化吸収して全身に配る脾という役割を二つ組み合わせているところ。
今日をいきる、五臓のベクトル、安全システム
・朝起きる:腎に納まっていた気のベクトルが、外向きになり、五官スイッチオン!
・ご飯を食べる:脾胃が動いて、口から食べて、消化吸収し、うんちで出す。
・水を飲む:脾胃が動いて、口から飲み、全身に頒布し肺から汗で出る。
全身に頒布され、腎(膀胱)むかい、尿ででる。
・寝る:肝の外向きのベクトルが腎へ内向きに納まり、眠る
ここまでの一日、自転車操業的に五臓でまわります。
生活防衛資金の腎
この5臟の中で、肝心脾肺は、まさに今を生きる自転車です。
このなかで、腎は少し毛色の違う臓腑ですね。五臓の中で、ほかの4臟を下支えする役割をもちます。土台なんですね。
日々はいろいろなことがあります。風邪をひいちゃった、手を怪我したとか。このちょっとしたトラブルに対して、自力で修復乗り越えられるようになにかあったときに、すぐに生活が行き詰まらないように、生活防衛資金のような立ち位置が腎のイメージです。
つまり、腎を支えとして脾胃を中心とし、肝気が気の昇降出入をおこない、肺気が助け日々の日常をすごすというイメージ。
例えば睡眠の時には、気が納まる必要があります。この納まるところが腎。呼吸も納まる必要がある、納まるところが腎です。いろんなものの受け手になっているわけです。
東洋医学、そこだけ別の世界があるわけではなく、
日々を生きるシステムとして身体の有り様は、お金の有り様だし、人間の智慧のありようだし、みーんな同じという感じが私にはしています。
ま、とにかく、毎日を楽しく過ごしましょ(^^)