えらい!おりこう!の真実
ママさんから、相談を受けました。
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去年まで楽しく幼稚園に通っていた娘が、今年新しいクラスになって担任の先生が変わってから、問題児だ!と担任の先生から毎日指摘され、悩んでいる。
という内容だった。
ママさんに詳しく聞いてみると、去年までの担任の先生からは特に問題はなかったと言われたこと。
他の先生たちは、特に去年の姿と変わりないよと言っていること。
他に大騒ぎしている子がたくさんいても、娘さんばかり注意する先生の姿をよく見ていたとのこと。
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毎日お迎えに行くたびに、
おりこうじゃないんです!
こんなことができなかった!
こんな悪いことをしたんですよ!
かわいげがないんです!
都合の悪いことはお家では言わないでしょう?
など、批判の言葉を掛けにくる先生。
特に話しかけてこない時もあるそうで、頑張った時は問題がないということで、何も会話はないようなのです。
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「おりこうさん」とは、どのような意味でしょうか?
誰にとっての おりこうさん?
「えらい」とは、なんだろうか?
自分の、こうであるべき!に従う人を、おりこうさんだとか、エライと言うのではないでしょうか。
それは、
わたしにとって都合がよい人。
私達は、小さい頃からみんなと同じにしなくては怒られたり、一律を求められた。
しかし、社会に出た途端に
「自分で何をしたらよいか自分で考えろ!」と言われてしまう。
今までは自分で考え行動し、失敗をしながら学ぶことはダメだ!迷惑だ!すぐに先生や親の言うことを聞きなさい!
とひたすら正解なるものを浴びせられ、従うことで褒められ、言われるがままにするのが正解なんだと経験してきた。
自分で考える経験があまりない。
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先生は、先生の価値観の「こうあるべき」からはみだした子に対して、正さなければいけない!と良かれと思ってしていたことかもしれない。
今年の担任の先生は、自分の理想のクラス像が強い方のようだった。
去年の担任の先生は、いのちに関わること以外は、伸び伸びと個性や長所を伸ばしますというスタンスの方で。
自分の べき を押し付けない。
同じ子供を見ていても、両者で捉え方が違う。
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確かに、話を静かに聞く。順番を守る。先生の話をハイと聞ける。などは、素敵なことだと思う。
けれど、できない子がいるからこそ他の子供たちや先生も学びになるし、助け合ったりしながら支え合うことで得るものも、たくさんあるはずで。
すぐにできない子は排除したり、迷惑扱いをするのは本来の教育から外れ、自分の所有物として捉えていると感じる。
「みんな違って、みんないいー♫」
そう言える、あったかい社会になったらと思う。
ルールや常識からはみ出したら、すぐに攻撃される
私が正しい、俺が正しいのぶつかり合い。
知らぬ間に、べき!を押し付けて居ないか?自己チェックするようにしようと感じたお話でした。
■メモ■
自分の当たり前を、押し付けない。
自分の自己実現のために相手が生きているわけではない。