アメリカのバカげた医療実態、ヘルスケア・アドミニストレーターとは?
下記のポストでは医師の数に対して、ヘルスケア・アドミニストレーターの人数が1100%伸びている実態を表すグラフを投稿しています。このヘルスケア・アドミニストレーターという日本人には馴染みのない職業について深ぼりしていきましょう。
ヘルスケア・アドミニストレーターの仕事内容
ヘルスケア・アドミニストレーターのの主な責務には、以下のようなものが含まれます。
医療施設や部門内のスタッフ管理
患者ケアやクライアントケアの経験の管理
医療情報管理、レコード保持を含むヘルスインフォマティクスの管理
部門や組織の財政健全性の監督
採用、パフォーマンスレビュー、スタッフスケジュールなど、人事に関するポリシーの管理
医療法規と内部ポリシーの遵守を確実にすること
さらに、ヘルスケア・アドミニストレーターは医療機関の財務管理と予算立て、コストコントロール、収益管理、財務報告も担当し、財務部門や会計チームと密接に協力して組織の財政安定と持続可能性を確保します。効率性と患者のケアの質を改善するために、プロセスとワークフローを分析し、改善策を実施することも彼らの重要な役割です。
必要なスキルとしては、強力なリーダーシップと管理能力、論理的かつ批判的な思考と問題解決能力、優れたコミュニケーションと対人スキルがあります。また、医療法規やポリシーに関する幅広い知識も重要です。
教育としては、少なくとも学士号が必要とされ、中から上級レベルのポジションでは、公衆衛生、ビジネス、または病院管理の分野での修士号がしばしば求められます。また、アメリカ病院経営管理者協会(ACHE)などの専門機関が提供する資格取得もキャリアを進める上で役立ちます。
ヘルスケア・アドミニストレーションの職業展望は、アメリカ労働統計局によると非常に有望で、2021年から2031年の間に28%の成長が予測されており、他の職種よりもはるかに速い成長が見込まれています。これは高齢化するベビーブーマー世代の活動の継続や、複雑化する医療システム、健康情報技術への需要の増加などが要因です。
医療管理者の年収の中央値は2022年の時点で$127,980と報告されており、経験、地域、組織の種類、組織の規模によって大きく変わることがあります。
この謎のヘルスケア・アドミニストレーターと言う職業とは。最低ですね。この職業がアメリカの医療費を青天井に引き上げている事は間違いない様に思われます。ちなみに上記のグラフのPhysiciansとは医者の事です。以下のリポストが続きます。
なぜ日本の医療現場にはヘルスケア・アドミニストレーターがいないのか?
アメリカにおけるヘルスケア・アドミニストレーターのような幅広い役割を担う職種は、日本では一般的には見られません。日本の医療システムはアメリカとは異なり、全国民を対象とした公的医療保険制度(皆保険制度)が存在します。これにより、医療機関の運営も国の制度やルールの下で行われ、それぞれの職種が特化した役割を持っています。
日本で上記のアメリカのヘルスケア・アドミニストレーターの業務に相当する職務は、以下のような職種に分かれていることが多いです:
病院管理者・院長:病院や診療所の最高責任者であり、医療サービスの質の保持と経営の両方に関与します。通常は医師がこの役割を担います。
医事課スタッフ:患者の受付、医療費の計算、レセプト作成など、医療に直接関わる事務処理を担当します。
経理部門スタッフ:病院の財務管理、予算策定、経費管理などを担当します。
総務部門スタッフ:人事管理、スタッフの勤務スケジュール作成、採用活動など、病院の内部運営に関する事務を担当します。
コンプライアンス担当者:法律や医療規制の遵守を確保し、病院が法的な要件を満たしていることを保証します。
アメリカのヘルスケアシステムが民間保険会社主導の部分が大きいのに対して、日本の医療システムは国が定めるルールのもと、公的保険を通じて運営されているため、職務内容や必要とされるスキルが異なるのです。日本での医療機関の経営や管理は、こうした各部門の専門職によって支えられています。
どんな組織にヘルスケア・アドミニストレーターはいるのか?
彼らの主な役割は、医療機関や保険会社の運営管理を行うことです。病院やクリニックでは、患者ケアの質を保ちつつ効率的な運営を目指すことが求められますが、保険会社では、保険プランの管理、顧客対応、ポリシーの開発、リスク管理などを担います。
特にアメリカのような保険ベースの医療システムでは、ヘルスケア・アドミニストレーターは保険会社で重要な役割を果たし、プランの設計、顧客サービス、請求処理、コスト管理などに関わることが多いです。彼らは、保険会社と医療提供者との間の調整役としても機能し、患者のニーズと保険プランの運営のバランスを取る必要があります。
アメリカの保険会社が系列病院を傘下に置いている医療構造
保険会社によっては、特定のネットワークや系列の医療機関で治療を受けることを条件にしている場合があります。これは「ネットワーク内」のケアと呼ばれ、保険契約に基づいて、特定の医療提供者や病院でのみ治療を受けた場合に保険適用がなされるというものです。一方で、「ネットワーク外」の医療提供者で治療を受けると、保険の適用範囲が異なり、自己負担が増えることがあります。
このようなシステムは、保険会社がコストを管理し、保険料を抑えるための方法の一つです。
アメリカの医療システムの弊害
アメリカのヘルスケア・アドミニストレーターのシステムには、いくつかの批判点があります。アメリカの医療システムは、高い管理コストを抱えており、これが医療費の増大に一因となっていると指摘されています。アメリカの医療関連の管理費用は、患者のスケジューリングやスタッフの採用など必要な管理活動に加え、保険会社間の競争や利用管理活動、薬剤市場の複雑さなど、医療市場の固有の問題に対処するためのコストが含まれています。これらのコストは、アメリカが採用している市場ベースの医療システムによるものであり、他国と比べても非常に高いとされています。
この高い管理コストは、医療サービスの提供に関する選択肢の多さや、異なる保険プラン間での複雑な交渉といった要因によって生じており、これが結果的に医療費全体の増加につながっています。一方で、日本のような公的医療保険システムを採用する国では、このような高額な管理コストは抑えられています。アメリカの場合、医療システムの改革が進むには、市場メカニズムと政府介入のバランスを見直す必要があるとされています。
この医療構造を批判しているリポスト
グラフ化されてみると、医者の数が横ばいであるにもかかわらず、1990年台に急激にヘルスケア・アドミニストレーターが増え始め指数関数的に増え続けて1100%の伸びを示している事が医療費を圧迫している現状に悲観的なリポストが続きます。
人々は気づきはじめたのかもしれません。保険会社によるアメリカの医療の支配を。
ChatGPTにAIによる医療費削減改革について聞いてみた
筆者問:あなたは現在の医療費の1/10に抑えるためにAIによる構造改革を任された国のシンクタンクです。どのような計画ですすめますか?
GPT-4返答:
AIを活用した医療構造改革の計画には、以下のような要素が含まれるでしょう:
データ分析の強化:AIを使って医療データを分析し、効率的な診断、治療、予防戦略を開発します。
電子健康記録(EHR)の最適化:EHRシステムをAIで強化し、医療提供者間の情報共有を改善します。
遠隔医療の拡大:AIを組み込んだ遠隔医療技術を通じて、より広範囲の患者へのアクセスを提供します。
予測ヘルスケア:人工知能を用いて病気のリスクを早期に特定し、予防的な介入を促進します。
医療行政の効率化:AIを活用して医療行政業務を自動化し、コスト削減とプロセスの改善を図ります。
倫理的・法的枠組みの確立:AIの医療への応用に伴う倫理的および法的問題に対処するための明確なガイドラインを策定します。
これらの取り組みにより、医療費の削減と医療の質の向上を目指します。
筆者問:1100%に膨れ上がったヘルスケア・アドミニストレーター人員をどのように削減していきますか?削減政策のワークフローを作成してください。
GPT-4返答:
ヘルスケア・アドミニストレーターの人員削減に関するワークフローを作成する際、以下のステップを考慮することが重要です:
現状分析:人員の現状と過剰なエリアを特定し、どの業務が自動化や効率化可能か分析します。
AIと自動化技術の導入:ルーティンワークやデータ処理業務をAIに置き換えることで、人員削減の可能性を探ります。
再教育と再配置:現職員に対して、AI技術の操作や新しい業務への再教育を実施し、再配置の機会を提供します。
段階的な実施:急激な変更はリスクを伴うため、計画を段階的に実行します。
評価と調整:各段階の後、成果を評価し、必要に応じて計画を調整します。
このプロセスでは、倫理的かつ公正なアプローチを維持し、患者のケアに悪影響を与えないように注意する必要があります。
アメリカの医療の実態
アメリカにおいて、大企業やテクノロジー企業の従業員が受ける医療保険の恩恵と、小規模な企業や個人事業主が直面する医療保険の問題は、医療アクセスの不平等を示しています。大企業が提供できる包括的な保険プランと比較して、小規模企業や個人では質の高い医療保険を提供することが困難であり、これが経済的な格差を反映しています。このような状況は、医療アクセスの平等という観点から見ると深刻な社会問題であり、制度的な改革や新しい医療保険のモデルが求められています。医療保険の普及とアクセスの改善は、健康と福祉を支える重要な要素です。
日本の皆保険制度の保険料をAIが圧縮できるのか?
ここまでみてきて、民間の保険会社に医療がわたってしまう事が医療格差を生む事はわかりましたが、国民皆保険の保険料負担も高騰化しています。これについても打開策をChatGPTに聞いてみました。
筆者問:日本においては老人の医療費分の負担が若い層への国民皆保険の保険料として添加されています。 皆保険勢度にAIを導入する事によってどのように保険料の削減ができますか? 計画書を作ってみてください。
GPT-4返答:
AI技術を日本の国民皆保険制度に導入する計画は、以下のようなステップを含めることができます:
データ分析の最適化:AIを使用して医療データを分析し、保険請求の不正を検出し、リソースの最適化を図ります。
予防医療の強化:AIを活用して、疾病の早期発見と予防策を促進し、長期的な医療コストを削減します。
医療資源の効率的配分:AIを用いた需要予測により、医療資源の適切な配分を行い、不足や過剰な投資を防ぎます。
保険適用プロセスの自動化:AIを利用した保険請求処理の自動化により、管理コストを削減し、効率性を高めます。
患者エンゲージメントの向上:デジタルヘルスツールとAIを組み合わせて、患者の自己管理をサポートし、健康維持に貢献します。
この計画により、保険料の削減と保険制度の持続可能性を目指します。
筆者問:1の保険請求の不正についてですが、生活保護になると医療費が無料になるので、医療機関がじゃんじゃん薬を出し、不用な量の薬が処方されたり、また必要のない検査なども横行します。これをAIが解決するとしたらどのような方法がありますか?
GPT-4返答:
AIが医療保険請求の不正や過剰な医療行為を解決する方法には、以下のようなアプローチが考えられます:
データ分析の強化:AIを用いて医療保険請求データを詳細に分析し、通常と異なるパターンや不審な請求を特定します。
予測モデリング:AIを活用して患者の健康状態や必要な医療サービスを予測し、適切な医療行為のみが行われるようにします。
患者ケアの最適化:患者の健康記録と治療履歴を分析し、不必要な薬剤処方や検査が行われていないかチェックします。
透明性の向上:医療機関と保険会社間の情報共有を促進し、透明性の高い医療サービス提供を目指します。
これらのアプローチにより、過剰な医療行為や不正請求の抑制に貢献し、医療費の適正化を図ることが可能です。
日本においてもアメリカの医療実態ほどひどくはありませんが、皆保険料の削減のために厚労省にもぜひAIの導入をお願いしたいものです。