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イリヤ・サツケヴァー氏のASI開発会社への投資家って孫さん!?

数日前、OpenAIを退社した、元OpenAI主任開発者のイリヤ・サツケヴァー氏がASI(超知能)のみの開発を目的としたスタートアップを立ち上げました。その事については、下記のNoteで詳しく解説していますので合わせてご覧ください。

また、下記のNoteではサツケヴァー氏の立ち上げる株式会社SSIへ投資する面々について考察していますので合わせてご覧ください。

そして見事に筆者の予想がはずれ、孫さんが浮上してきました。孫さんが「ソフトバンクグループの究極の目的がASI開発だ」と語る下記のCNBCニュースを解説していきます。

まず以下に記事の要約をします。

ソフトバンクの孫正義氏、AIの未来を語る

人間を超えるAIの登場予測

ソフトバンクのCEOである孫正義氏は、10年以内に人間の1万倍の知能を持つ人工知能(ASI)が登場すると予測しました。これに先立ち、彼は人工汎用知能(AGI)についても触れ、AGIは人間より1倍から10倍賢い技術であり、今後3~5年で登場するとしています。

AGIとASIの違い

孫氏によると、AGIがもたらす変化は人間の生活様式に大きな影響を与えないと考えられています。しかし、ASIが登場すると、人間の生活や社会構造に大きな変革をもたらすと予測しています。ASIは互いに連携し、人間の脳のニューロンのように機能するモデルとなり、結果として人間の天才の1万倍の知能を持つようになるとしています。

孫氏の人生観とソフトバンクの使命

孫氏は、自身の存在意義とソフトバンクの使命についても語りました。彼は、2年前に人生の有限性を痛感し、自分が何も成し遂げていないことに涙したと述べています。しかし現在では、人類の進化に貢献することがソフトバンクの使命であり、自身の人生の目的もASIの実現にあると確信していると述べました。

ソフトバンクの投資戦略の変遷

孫氏は、かつての中国のeコマース大手アリババへの早期投資で知られ、ソフトバンクを技術革新の先駆者として位置づけました。2017年には、技術企業に投資する巨大ファンド「ビジョンファンド」を立ち上げましたが、その後、WeWorkなどの高額な失敗例もありました。2022年にはビジョンファンドで記録的な損失を計上し、防御的な投資戦略を取ると発表しました。しかし2023年には再び新たな記録的損失を計上し、AIへの投資機会に興奮しているため、攻撃的な戦略にシフトすると述べました。

孫氏の未来への展望

孫氏は、ソフトバンクの使命が「人類の進化」であり、自身がASIの実現のために生まれてきたと確信していると述べました。彼のビジョンは、AI技術が人類の未来を大きく変える可能性を秘めているという強い信念に基づいています。

このように、孫正義氏はAIの未来に対する熱いビジョンを持ち、ソフトバンクの使命と自身の人生の目的を見出しています。彼のリーダーシップの下で、ソフトバンクは今後も技術革新の最前線で活躍することが期待されます。

孫さんの肉声を翻訳

2年前、私は老いてきたし、残りの人生も限られているが、まだ何も成し遂げていないと感じ、号泣しました。ソフトバンクは何のために設立されたのか。孫正義は何のために生まれたのか。奇妙に聞こえるでしょうが、私はASIを実現するために生まれたと思います。本気です

これはもう、イリヤ・サツケヴァー氏の株式会社SSIは以前のNoteで推測した、イスラエル政府とかよりもソフトバンクグループなのではないかと思われます。

SSIの立ち上げと孫正義氏の投資の可能性

イリヤ・サツケヴァー氏の新会社SSI

2024年5月にOpenAIを退社したイリヤ・サツケヴァー氏は、人工超知能(ASI)開発を唯一の目的とする株式会社SSI(Safe Superintelligence Inc.)を設立しました。サツケヴァー氏は、SSIが世界初の専用ASI研究所であり、目標と製品はただ一つ、安全な超知能の実現であると述べています。

SSIの挨拶文

SSIの挨拶文には、次のように記載されています:

「超知能は手の届くところにあります。安全な超知能(SSI)の構築は、我々の時代の最も重要な技術的課題です。私たちは、安全な超知能を唯一の目標とする世界初の専用研究所を立ち上げました。SSIは私たちの使命であり、名前であり、全ての製品ロードマップです。私たちのチーム、投資家、ビジネスモデルはすべてSSIの達成に向けて一致しています。」

安全性と能力の両立

SSIは、安全性と能力を並行して技術的問題として解決し、画期的な工学および科学的ブレークスルーを通じて進展を目指すとしています。彼らは、安全性が常に先行するようにしながら、能力を可能な限り迅速に向上させる計画です。このアプローチにより、平和的にスケールアップすることが可能になると述べています。

ビジネスモデルと運営方針

SSIは、経営の煩雑さや製品サイクルに気を取られない一方で、ビジネスモデルは安全性、セキュリティ、進展を短期的な商業圧力から守るとしています。彼らは、パロアルトとテルアビブにオフィスを構え、トップクラスの技術者や研究者を採用するための基盤を持っていると述べています。

孫正義氏の投資の可能性

孫正義氏が以前から述べているように、彼の目標は人類の進化に貢献することであり、ASIの実現を強く信じています。SSIの設立目的と孫氏のビジョンは非常に一致しており、孫氏がSSIに投資する可能性は十分に考えられます。孫氏の投資戦略は技術革新とAIに強く焦点を当てているため、SSIへの投資は彼の戦略に適合するものと言えるでしょう。

ただ下記のNoteでも語ったように、孫さんChatGPTが大好きでソフトバンクグループの全ての会社にChatGPTを導入済みで、サム・アルトマンとも良好な関係を築いています。

関係性と戦略のバランス

  1. OpenAIとの関係:ソフトバンクがOpenAIと既に強固な関係を築いているため、これを損なうリスクは避けたいと考える可能性が高いです。

  2. 投資戦略:孫氏がSSIのビジョンに共感し、技術的な優位性を感じれば、関係を保ちつつ両方に投資する方法を模索するかもしれません。

それらを全ての要因を考慮すると、孫氏がSSIに投資する場合は、OpenAIとの関係を維持しつつ、新しい技術や市場機会を活用するための戦略的なアプローチが求められるでしょう。

孫さんの言葉抽出先の動画

この孫さんの「ソフトバンクグループの役目はASIに投資すること」って記事は、どうやら「ソフトバンクG総会」での孫会長の言葉から週出されたようですので下記に引用しておきます。


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