GPT-4、Gemini Ultra比較。軍配はどちらに?
Googleは本日、Bardを、Gemini Advanced およびモバイル アプリ ( Ultra 1.0 モデルを使用)に名称変更しました。
Gemini Advancedの有料版リリース
本日Bardから名称変更したGemini Advancedには有料版でGemini Ultraが利用できます。ただしまだ英語にしか対応していません。
これからリリースされる特典には魅力的なものがあります。Microsoftのエコシステムを利用していない国内のITユニコーンやスタートアップ企業にはとても便利な機能になる可能性があります。
下記は、これから実装予定のGoogle Oneをアップグレードすると利用可能になるGemini UltraのGoogleサービスとの連動機能です。
さっそく、Google発表のスペック検証で言われていたGemini UltraはGPT-4を上回ると言うのは本当なのかという検証が本日のXのポストに多数上がっていたので紹介していきます。なお、Google発表のスペック検証については下記のNoteで詳しく伝えていますので合わせてご覧ください。
GPT-4がGemini Ultraよりも優れている主張するポスト
Google検証のスペックではGemini UltraはGPT-4よりも優れているとされていますが、その逆だと主張するポストが多く見受けられます。
じっくり比較すると実はGemini Ultraが優れているとするポスト
GPT-4、Gemini Ultra比較ポスト
検証結果をシェアしているポストもあります。このポストではGPT-4がより優れていると結論づけています。
GPT-4、Gemini Ultra比較動画
AI Explainedの「Gemini Ultra - Full Review」動画レビューによれば、多岐にわたる比較検証を経ても、GPT-4からGoogleのGemini Ultraへ乗り換える決定的な理由は見つからなかったとのことです。この結果は、AI技術の進化において重要な一歩であり、今後のGoogle AIの挑戦と方向性を探る上で重要な示唆を与えています。
Gemini Ultra vs GPT-4: 機能と性能の比較
最新のAI技術を駆使した2つのモデル、GoogleのGemini UltraとOpenAIのGPT-4の間での機能と性能を比較します。検証結果からは、両モデルが提供するユニークな機能と応用範囲に明確な違いがあることが示されました。しかし、Gemini UltraがGPT-4を明確に凌駕する決定的な証拠は見つかっていません。この比較は、ユーザーが自身のニーズに最適なモデルを選択する際の参考になり、AI技術の発展における今後のトレンドと課題を示唆しています。
検証1:
検証2:
検証3:
検証4:
Alpha Code 2とAIの未来
Alpha Code 2は、プログラミングコンテストで人間の専門家と同等かそれ以上の成績を収める能力を持ち、その統合によってGeminiのコーディング関連機能が大幅に強化される見込みです。この革新は、AIによるプログラミングの自動化と効率化を大きく前進させる可能性を秘めており、AI技術の応用範囲を拡大することが期待されます。
AIインサイダー: プロフェッショナルチップスとネットワーキング
AI分野で活躍するプロフェッショナルたちが集まり、知見を共有し合うプラットフォーム「AIインサイダー」があります。このプラットフォームでは、Googleの社員、CEO、脳神経外科医、教授など、多様な分野の専門家約25人が参加し、実践的なチップスや業界の最新動向を共有しています。専門家によるゲスト投稿を通じて、直接質問ができるインタラクティブな環境が提供されており、AI技術の応用やキャリアアップに関心がある人々にとって貴重なネットワーキングの機会を提供しています。このようなコミュニティの存在は、AI業界の発展を促進し、新たなアイデアやプロジェクトの創出に貢献しています。
数学とゲーム: Geminiの潜在能力
次に、動画ではGemini AIが数学とゲームの分野で示す可能性に焦点を当てています。特に、Alpha GeometryのようなシステムがGeminiに統合されると、数学問題の解決において非常に高い精度を達成できるようになります。これは、国際数学オリンピアードでの卓越したパフォーマンスを通じて既に証明されています。また、Google DeepMindが開発したAIによるチェスのグランドマスターレベルへの到達は、ゲーム戦略の理解と実行においてGeminiが持つ潜在能力を示しています。これらの進展は、Geminiが数学教育やゲーム設計、さらには戦略的思考が求められる他の領域で、どのように応用され得るかのヒントを提供します。
教育におけるGemini Ultraの応用
Gemini Ultraの高度な理解能力と対話機能により、個別の学習支援や自動化されたチュータリングサービスが実現可能になります。例えば、確率問題の作成で見られたように、学生に対してカスタマイズされたクイズや演習問題を提供することで、より深い学習体験を提供できます。しかし、正確性や適切な知識の提示にはまだ課題があり、教育現場での完全な導入に向けた改善が必要です。Gemini Ultraがこれらの課題を克服すれば、教育のパーソナライズ化と効率化に大きく寄与することが期待されます。
GoogleのAI戦略とGemini Ultraの未来
AI Explainedの「Gemini Ultra - Full Review」から得られた洞察は、GPT-4からの乗り換えに明確な理由が見当たらないとしつつも、Gemini Ultraが将来教育、プログラミング、ゲームなどの分野で大きな影響を与えうる潜在能力を秘めていることを示しています。
動画ではGoogleとサンダー・ピチャイは昨年春に何かをリリースするための大きな圧力の下にあり、開発が完了したにも関わらず未だにリリースされていない音楽生成モデルLyriaや、Googleがそのチャットボットを立ち上げなかったためにCharacter AIの創設者が2021年にGoogleを離れたことに触れられています。また、Googleから毎月何かがリリースされるのを待たずにスタートアップを立ち上げるために去っていく従業員のグループがあることも指摘されています。
GEMINIの強みはGoogleのエコシステム
スプレッドシートを直接操作して変更する機能や、Google のエコシステム (Gmail、ドキュメント、スプレッドシート、スライド) への統合など、OpenAI の製品には存在しないいくつかの特別な機能が導入されています。この統合により、AI 機能を備えた生産性ツールが強化される可能性があり、Google のアプリケーション スイートに多額の投資をしているユーザーにとって実用的な選択肢になります。
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