虹彩がパスポートに!?：World CoinのID 2.0にアップデート

Worldcoinが最近、World ID 2.0を発表しました。このアップデートにより、Shopify、Mercado Libre、Minecraft、Reddit、Telegramなどの主要なプラットフォームとの統合が可能になりました。これにより、ユーザーはこれらのプラットフォーム上で、個人情報を開示することなく人間性を証明することができるようになり、セキュリティと利便性が向上しています​​。

デジタルパスポートがアプリ内に登場！

World ID 2.0は、「人間性」をデジタルパスポートとして保護し、プライバシーを保ちながらオンライン上でボットと確認された人間を区別するための新しいプリビルト統合を導入しています。

アプリ内で、この様なデジタルパスポートを確認する事ができます。
虹彩をスキャンし、IDを取得した日付と国名がスタンプされています。

このプロトコルは、shopify、minecraft、telegram などのアプリ、eコマース、ゲーム、ソーシャルメディアプラットフォームなどに統合されており、人間性を証明することがより重要になっています​​​​。

人工知能の急速な進展に伴い、オンライン上で人間とAI生成コンテンツを区別する必要性が高まっています。例えば、小売業界では年間約1000億ドルの損失が返品詐欺、ボット、クーポンの積み重ねによって発生していると推定されています。一方で、デジタルゲーム業界は、実際の人間のプレーヤー数に影響を与えるボットとの戦いに苦しんでいます​​。

World ID 2.0には、新しい検証レベルが導入され、人々がセキュリティニーズに基づいて自分のWorld IDを使用する方法が増えました。デバイス検証（使いやすさとアクセシビリティを重視）から、より高いセキュリティのためのオーブ検証と追加の顔認証まで、幅広い選択肢が提供されています​​。

World IDの入手方法は非常に簡単で、互換性のあるウォレットをダウンロードするだけです。World Appは、現在使用中のiOSの94.5%とAndroidの98.2%のスマートフォンをサポートするように設計されています。World IDの初期検証は、基本的な保護レベルを提供し、オーブで検証されたWorld IDは、より高いセキュリティと検証が必要なアプリケーションやサービスでの使用に適しています​​。

このアップデートにより、WorldcoinとWorld IDの技術は、デジタル経済とガバナンス機関をより包括的で公平なものにするための重要なステップを踏み出しています。また、これらの技術は、個人と組織がデジタル経済に参加し、人類を前進させるためのツールを提供することを目指しています​​。

Introducing World ID 2.0

サム・アルトマンもおめでとうと言っています。

congrats! https://t.co/NeuaJgsyG1

— Sam Altman (@sama) December 14, 2023

サム・アルトマン氏によって始動されたWorldcoin

World IDとは、人間であることを証明するデジタルIDです。このIDを取得するには、Orbで虹彩をスキャンします。このプロセスには個人情報の提出は必要なく、スキャンされた虹彩画像はセキュリティが高いとされています​​。

また、World IDを作成すると、Worldcoin（WLD）を受け取ることができるようになります。これは、デジタルアイデンティティと金融を変革する可能性があるとされています。Worldcoinは、世界中の人々に無料で配布され、ユニバーサル・ベーシック・インカム（UBI）の実現に貢献しています。Worldcoinのトークン（WLD）は、ベータ版に参加した人々向けに発行され、バイナンスなどの大手暗号通貨取引所で取引可能です​​​​。

World Coinを貰うにはオーブという機械で虹彩をスキャンする必要があります。この夏日本にもこのオーブが巡回しました。恵比寿にも拠点があったので筆者の体験を書いたNoteも合わせてご覧ください。