手軽に高性能なアシスタントを作る!ChatGPT API V2の新機能解説
OpenAI DevelopersはXの公式アカウントで、ChatGPTのAPIがV2にアップデートした事を告知しました。OpenAIのAssistants APIの最新バージョン(V2)は、初心者開発者にとって使いやすい機能が多く含まれています。
公式発表の解説
それでは複数回に分けて投稿されたXへのポストを見ながら詳しく解説していきます。
大量のファイルを効率的に扱う能力が強化
このアップデートでは、大量のファイルを効率的に扱う能力が強化されているため、大規模な情報を管理・活用するアプリケーションには特に有益です。例えば、以下のような利点があります:
情報の迅速な取得と整理: 新しいファイル検索ツールにより、大量のドキュメントから必要な情報を迅速に抽出できる。これにより、ユーザーは情報を素早く見つけ出し、意思決定を加速できる。
スケーラビリティ: アシスタントが最大10,000ファイルまで扱えることで、より大きなデータセットを効果的に管理し、分析することが可能になる。
自動化と効率化: ファイルの自動解析、チャンキング、埋め込みにより、データの前処理が自動化され、手間が減少する。これはデータサイエンスやマシンラーニングプロジェクトでの時間短縮につながる。
柔軟な統合: 他のシステムやプラットフォームとの連携が容易になるため、異なるツール間でのデータの移動や活用がスムーズに行える。
APIの使用コストを効率的に管理するための機能
このアップデートは、APIの使用コストを効率的に管理するための機能を提供しており、以下のメリットが考えられます:
コスト管理: 実行ごとの最大入力と出力トークン数を設定することで、APIの使用コストをより細かく制御できる。これにより、予算を超えることなく、APIを使用することが可能になる。
効率的な情報処理: コンテキスト切り捨てに使用するメッセージの数を選べるため、必要な情報のみを使って応答を生成することができる。これは、不要な情報を省き、より関連性の高い応答を得るために役立つ。
パフォーマンスの最適化: 入力と出力のトークン数を調整することで、APIの応答時間を短縮し、パフォーマンスを向上させることができる。
具体的なツールや機能の使用不使用を指定できる
このアップデートは、APIを使用する際に、より具体的なツールや機能を選択できるようにすることで、その精度と効率を高めることを目的としており、以下の様なメリットがあります:
カスタマイズ性の向上: ユーザーが特定のタスクに最適なツールを選択できることで、アシスタントの動作をより細かくコントロールできる。
精度の向上: 必要に応じてファイル検索、コード実行、特定の機能を選択できるため、アシスタントが提供する解答や実行結果の正確性が向上する。
効率的なリソースの使用: 各実行において最適なツールを選べることで、無駄な処理を避け、APIのリソースを効率的に利用することができる。
OpenAIのAssistants APIの新バージョン(v2)詳細説明
OpenAIのAssistants APIの機能拡張や新しいツールの導入について説明しており、このリンク先の情報は、OpenAIのAssistants APIの新バージョン(v2)についての詳細な説明があります。ここで紹介されている主な新機能と改善点をまとめてみます:
改善された検索ツール(file_search):
アシスタントごとに最大10,000ファイルまで取り込むことが可能(以前の500倍)。
検索が速くなり、マルチスレッドを通じた並行クエリがサポートされ、リランキングとクエリの書き換えが強化された。
ベクトルストアオブジェクトの導入:
ファイルをベクトルストアに追加すると、自動的に解析、チャンキング、埋め込みが行われ、検索可能な状態になる。
ベクトルストアはアシスタントやスレッド間で使用でき、ファイル管理と請求を簡素化する。
トークン使用量の制御:
実行ごとの最大トークン数を制御し、トークン使用のコストを管理できる。
各実行で使用される過去のメッセージの数に制限を設けることが可能。
ツール選択パラメータ(tool_choice)のサポート:
特定の実行で特定のツール(file_search、code_interpreter、または特定の関数など)の使用を強制することができる。
カスタム会話履歴の作成:
役割がassistantのメッセージを作成し、Threadsでカスタム会話履歴を作成できる。
モデル設定パラメータのサポート:
人気のモデル設定パラメータ(温度、応答フォーマット(JSONモード)、top_p)をAssistantとRunオブジェクトでサポート。
ファインチューンモデルの使用:
現在、gpt-3.5-turbo-0125のファインチューンバージョンのみがサポートされている。
ストリーミングのサポート:
Assistants APIがストリーミングをサポートするようになった。
ストリーミングとポーリングヘルパーの追加:
NodeとPythonのSDKに複数のストリーミングとポーリングヘルパーが追加された。
移行ガイドの提供:
最新バージョンのAssistants APIへのツール使用の移行方法について学べる。
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