GPT-4o miniでファインチューニング可能に!2ヶ月間無料!ただし大企業ユーザー限定
OpenAIが今朝、META社のLlame3.1リリースにぶつけてくるようなセンセーショナルなアップデートを発表しました。以下、サム・アルトマンのリポストを紹介し解説していきます。
GPT4 Omni Mini アップデート内容
最近のOpenAIの発表により、GPT-4o miniがチャットボットアリーナでGPT-4oと並んでパフォーマンス評価でトップに立ったことが話題となっています。このニュースはAI業界にとって大きなマイルストーンであり、AI技術の進化とその可能性について考えるきっかけとなりました。
GPT-4o miniのパフォーマンス
チャットボットアリーナの結果は以下の通りです。
GPT-4o miniがGPT-4oと並んでパフォーマンス評価で1位
コストが20分の1
ユーザー投票で高評価
無料トレーニングの提供
この結果は、GPT-4o miniがコストパフォーマンスに優れたモデルであることを示し、企業や開発者にとっては、コストを抑えつつ高いパフォーマンスを得られることは大きな利点です。さらに、最初の2ヶ月間は無料でトレーニングが提供されるとのことです。
Tier 4 および 5 のユーザーが利用可能
公式のよると、「アプリケーションに合わせてGPT-4o miniをカスタマイズするためのファインチューニングが本日から利用可能です。現在はTier 4と5のユーザー向けに提供していますが、段階的にすべてのティアに拡大する予定です。9月23日まで、1日あたり2Mのトレーニングトークンが無料です。」とあります。
Tier 4と5のユーザーとは?
OpenAIのサービスやプラットフォームでは、利用者の規模やニーズに応じて複数のティア(層)に分かれていることがあります。Tier 4やTier 5というのは、通常、以下のような意味合いを持つことが多いです:
Tier 4ユーザー:大規模なプロジェクトや特定のビジネスニーズを持つ利用者向けのプラン。これには、より多くのリソースやサポートが含まれることが一般的。
Tier 5ユーザー:エンタープライズレベルの利用者、つまり非常に大きな規模の企業や機関向けのプラン。最も多くのリソース、専用のサポート、カスタマイズオプションなどが提供されることが多い。
なので、「Tier 4と5のユーザー向け」というのは、エンタープライズユーザーや高額のサブスクリプションプランを利用している上級ユーザー向けのサービス提供を意味していると考えられます。
ChatGTP Plusユーザーの不満
複数のPlusユーザーがこのアップデートに対して不満を漏らしています。
まずは、OpenAIのリークが当たっていると定評のジミー・アップル氏のポスト。
かれは、サム・アルトマンに向けてこのような不満を伝えています。
Gpt4o miniが無料ユーザーにも解放されている今、Plus会員になるメリットがほとんど感じられなくなっています。PlusユーザーとはいつまでもGPT4 Turboが忘れられないユーザーでしかない感じになってきています。このモデルをOpenAiはレガシーモデルといっています。GPT4 TurboはPlusユーザーのみに提供されます。
ユーザーの不満と改善提案
上記のポストを見ると、現在、Plusユーザーに対してアーリーアクセスできる特典がないことが、不満の原因になっているようです。
以下に、Plusユーザーが享受できる特典を箇条書きにします:
Plusユーザーの特典
優先アクセス:新機能やアップデートに早くアクセスできる。
高速な応答時間:サーバーが混雑している場合でも、より高速な応答時間が提供される。
拡張トークン制限:一般ユーザーよりも多くのトークンを利用できる。
専用モデルの提供:GPT-4 Turboの利用が可能。これはPlusユーザーのみが利用できる特典です。
ファインチューニングの早期アクセス:新しいファインチューニングオプションへの早期アクセスが可能。
カスタマイズオプション:アプリケーションに合わせたカスタマイズ機能が利用可能。
サポートの優先順位:サポートリクエストに対する優先対応。
これらの特典は、Plusユーザーが一般ユーザーに比べてより多くのメリットを享受できるよう設計されています。ただし、特典の価値が個々のユーザーの使用状況やニーズに依存するため、これらの特典が有効かどうかは個々のユーザーにより異なる場合があります。これらのフィードバックを踏まえ、OpenAIが以下のような改善策を検討することが望まれます:
アーリーアクセス特典の復活:新しい機能やモデルへのアーリーアクセスを復活させる。
透明性の向上:新機能やアップデートの進捗状況を定期的に報告する。
フィードバックの受け入れ:ユーザーの意見を積極的に取り入れ、サービスの改善に反映させる。
追加特典の提供:Plus会員向けの新しい特典や機能を追加する。
利用制限の見直し:Plus会員に対する利用制限を緩和し、より多くの利用時間やトークンを提供する。